自公大敗の参院選。石破首相は続投するのか?

20日に投開票が行なわれた第27回参議院選挙。125の議席をめぐって行なわれた今回は、自民・公明両党ともに過半数の議席を維持できず、衆議院に引き続き参議院でも少数与党となりました。与党の大敗ともいえるこの結果を受けて、7月22日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、リスナーからの投稿をつボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。
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自民党の比例代表の獲得議席は12議席にとどまり、2010年と並び最も少ない結果となりました。また公明党は8議席にとどまり、同じく過去最少となっています。このような結果となった原因は何だったのでしょうか。リスナーからはこんな見解があがりました。
「自公の敗因は6つあると思います。①トランプ関税に対して良い打開ができなかった、②決定的な物価対策がなかった、③旧統一教会の協力がなかった、④選挙の投票率が前回より6.46%上がったため、⑤躍進した党はYouTubeやネットをうまく使っていた、⑥やはり鶴保(庸介)議員の失言が痛かった」(Aさん)
つボイ「鶴保さんもそうですし、『コメを買ったことがない』と言った人もいましたね。それに組織票の多いところは浮動票が増えると不利になる、という話もあるようです」
小高「そういったことも影響したんじゃないか、という分析ですね」
続投に疑問の声も
そして選挙の結果を受けて人々の関心が集まっているのは、石破茂首相続投問題について。衆参両院で過半数を失い政権運営はますます厳しくなる見通しですが、石破首相は総理大臣は続けると表明しています。
「石破さん総理をやめないそうですが、力量もなく支持されているとも思えず、このまま泥船自民党として進んでいくのを見てみたいと思います」(Bさん)
「河野太郎氏は『だれも責任を取らないのは良くない』として、森山(裕幹)幹事長に辞任要求したり、中堅議員も先日の都議選、参議院選と連敗しているので、『総理が辞任しないのは良くない』と言っていました」(Cさん)
小高「ここのところの選挙、自民党は3連続で負けていますからね。石破さんなのか森山さんなのか、誰かは責任取らないといけないんじゃない?という意見もあるようですね」
総裁選に向けての動きも?
石破首相の続投を反対する声とともに、すでに次の総裁選へ目線を向けている人たちもいるようです。
「高市(早苗)氏は遠回しに次の総選挙に出馬するというようなことを言っており、岸田(文雄)前総理大臣も二期目をやりたいために出馬しそうだと言われています。さらに林(芳正)官房長官を支持する議員らが出馬してもらうためと思われる会合を開いていたりと、総裁選に向けての動きもあるようですね」(Dさん)
「石破首相が続投を発表しましたが、故安部(晋三)元首相が大敗した時に、石破首相はその進退について辞めるように発言していたというニュースを見ました」(Eさん)
つボイ「今は麻生さんが出てきて、『石破首相の続投は認めない』と言っていますから」
過去の自分の発言がブーメランのように、今の自分自身の元へ返ってきているとつボイ。
石破首相は「今、最も大切なことは国政に停滞を招かないこと」と説明していますが、党内からも批判が噴出している模様です。
後押しの声も
その一方で、応援の声も上がっています。
「今回の選挙結果を理由に『石破降ろし』が噴出していますが、この時期にそんなことしている場合でしょうか。こんな時こそ総理を支えて乗り切らなくてはいけないと思います」(Fさん)
「今の情勢では誰も総理総裁をする人はいないと思いますが、負けても第一党の自民党だから組閣の権限はあると思います。今までのような強硬な国会運営ではなく、他党の意見は民意なのだから柔軟に取り入れてもらいたいと思います」(Gさん)
とはいえ、政権運営が厳しくなっていくことは事実。今回の選挙で大幅に議席を増やした参政党と国民民主党は、比較的若い世代を中心に支持を広げました。さらに日本保守党や政治団体「チームみらい」も比例代表で初めて議席を獲得するなど、有権者の支持動向が分散した結果となりました。
徐々に変化を見せ始めた国会の中で、自民党はこれからどういった動きを見せていくのでしょうか?
(吉村)
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