CBC松本道弥アナ、山崎川源流から河口までの自転車旅で名古屋の新発見

次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。5月3日の放送では、松本道弥アナウンサーが「山崎川源流から河口までの自転車旅」を披露。ロードバイクで走りながら発見した名古屋の隠れた歴史や、水溜まりから大河へと変化する山崎川の魅力について語りました。
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「私、自転車が大好きなんですよ」と松本。ドロップハンドルと呼ばれるU字に曲がったハンドルで、前傾姿勢で乗るロードバイクが大好きなのだそう。
「ただ自転車に乗るのが好きというよりも、行き先を決めてそこに向かって走っていくのが好き。ぶらり旅をしていろんなところへ寄っていくというよりも、ゴールに向かって突き進んでいく、そういう自転車旅が好き」と自分のスタイルを紹介しました。
名古屋に来て丸4年。これまでで最長の自転車旅は「三重県の長島スパーランドまで、名古屋市内から片道およそ40キロの自転車旅」だったとのこと。行くのが目的、着いたらゴール。アウトレットで買い物をしたり、遊園地で遊んだりということは一切しなかったそうです。
しかし帰りのことを何も考えていなかったため、残り5キロ地点で太ももの裏がピリピリしびれ始めて筋肉痛になり、「あら、動けない」という事態に。
結局、時間をかけてゆっくりと休憩をとりながら帰宅したことから、「自転車旅をするときはまず往復の距離を見てから出発しよう」という教訓を得たと語りました。
往復30キロの自転車旅
そんな松本が最近挑戦したのは「山崎川の源流から河口まで」の旅です。
調べてみると山崎川の源流は千種区の平和公園にある「猫ヶ洞池(ねこがほらいけ)」で、全長13.6キロ。最後は名古屋港に流れ出ることがわかりました。
「13.6キロ×2、大体30キロ弱。これくらいなら行けるでしょう」と往復の距離を計算して、いざ出発!
桜並木で知られる山崎川の上流部は「めちゃくちゃ川幅が狭い」と松本。「ちょろちょろちょろちょろ。お、水流れてる?これ、川なの?よく見たらなんかちょっと大きめの水溜まりじゃない?って思うくらいの浅い狭い川」だったといいます。
上流から進んでいくと、川をまたぐように両岸から紐がかけられていて、赤、黒、青の鯉のぼりが風に乗ってパタパタパタとしている光景に出会いました。
松本は「プラスチックの棒に折り紙で作った小さいこいのぼりをくっつけて、ふわっと旗のように振って、最終的に鯉が全部落ちて棒だけになる」と、こどもの頃を思い出しながら、自転車を走らせていました。
激変する川幅
自転車に乗りながら千種区から昭和区を抜けて、あっという間に瑞穂区。桜の名所百選にも選ばれている桜並木のエリアへやってきました。
川沿いを走ると、「パロマ瑞穂スタジアム」の真下に到着します。「スタジアムって大きいんですよ。いや、当たり前なんですけど、やっぱり実物ってすごいな。高さ30メートル。首が痛くなるまで見上げました」と松本。
現在は「アジアパラ競技大会」に向けて改修工事中のため、川沿いを直進できない状況。そのあたりは大体川幅が2、3メートルになっていたそうです。
名古屋市営地下鉄の新瑞橋駅を過ぎたあたりから川幅が急に広がっていきます。松本によれば、そこでは川幅が約30メートルにもなるのだとか。突然の変化に「なんで川幅が急に大きくなるのか」と不思議に思いながら走り続けたそうです。
さらに河口まで残り約3キロの地点で、川幅がさらに広がり50メートルに。
「あれだけの川幅でずっと直線の川。自然って雄大だなって。よく使う言葉ですけど、雄大という言葉がぴったり。お前も立派になったな、山崎川。感動しました。親の気持ちってこうなのか」と感慨深げに語りました。
築地の名が残る名古屋港
いよいよラストスパート。平坦な一直線の道路をひたすら進みます。
平坦でまっすぐに伸びる道路は、走りやすくてスピードが出せるコースで、ロードバイク乗りなら誰もが大好きなのだそう。
名古屋港に近づくにつれて、向かい風に乗って海の潮風の匂いが漂ってきます。「あっ、ゴールが近づいてるんだな」という感覚を体で味わうそうです。
そして山崎川の河口に到着しました。
ここで松本は「山崎川の一番海に近いところに架かってる橋の名前、皆さん知ってますか」とリスナーに質問を投げかけます。
その橋の名前は「東築地橋」。名古屋にも「築地」という地名があることを知り、東京の中央区にある有名な築地市場を思い浮かべたようです。
次週へ続く旅路
「築地」という名前は海岸を埋め立てて“築”かれた“地”の意味。
さらに松本が調べてみると、松本が立っていた場所は1901年から1951年の間に埋め立てられた土地だったことが判明します。実は、名古屋港の海岸沿いのほぼ全域が「築地」と呼ばれる埋め立て地だったのです。
以前からその話を耳にしたことはあったものの、実際に自分の足で訪れてみて初めて、その事実を実感できたとしみじみと振り返っていました。
「これがやっぱり自転車のいいところ」と松本。「ここまでの走行距離はおよそ15キロ。まだまだ元気です。さあ復路はどういった旅になるのか」と意気込みつつ、「続きは次週の『アナのび』で」と締めくくりました。
(minto)
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