CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

オンラインゲームが温床に?未成年者を狙う「グルーミング」が増加

オンラインゲームが温床に?未成年者を狙う「グルーミング」が増加

こどもを守る活動をしている認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンは、3月14日に「オンラインゲームにおける子どもと若者の実態とグルーミング(性的手なづけ)」」の調査結果を発表。未成年のうち、13%はオンラインゲームを通じた「グルーミング」を経験していると報告しました。未成年者をリスクから守るためにどういったことをしたらいいのでしょうか?3月26日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「グルーミング」について、塩見啓一アナウンサーと小高直子アナウンサーが紹介します。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

安心させてから豹変

塩見「動物をなでることじゃないね?」

小高「グルーミングって毛繕いじゃない?」

ここで言う「グルーミング」とは、性的な目的のためにこどもにやさしく接し、信頼関係を得る行為のことを指します。

小高「安心して懐いたこどもに対して、性的な搾取をおこなう目的で行われているんです。そういう大人がいるんです」

塩見「それはちょっと許せないですね。でも最近こういう類のニュースを、私も見聞きするんです」

男女関係なくグルーミングの被害

チャイルド・ファンド・ジャパンによると、この調査は去年の秋から冬にかけて、13歳~25歳の男女1,616名を対象に行われました。

「オンラインゲームで見知らぬ人からチャットでメッセージをもらったことがある」と答えた割合は42%。さらに8人に1人がグルーミングを経験していたそうで、決して低い割合とは言えません。

このグルーミングによる被害は、男女関係ないそうです。どのような手段で行われるのでしょうか?

小高「オンラインゲーム上でのグルーミングはレアアイテムをプレゼントしたり、チャットで悩みを聞き出して寄り添うふりをして仲良くなろうとするんです。

手懐けてから裸の写真を送らせたり、実際に会うように仕向けて性的行為に及んだり、犯罪などに引き込むといった形で巻きこんでいくんです」

親も知っておく必要が

チャイルド・ファンド・ジャパンは、大人ができる対策として下記のことを挙げています。

・学校では相談しやすい環境づくりをする
・情報モラル教育をこどもの視点から強化する
・家庭では親がこどもがやっているゲームの内容・コミュニケーション昨日につて知っておく

またゲーム会社に対しても下記の対策を提唱しています。

・グルーミング表現の掲出・非表示にできる機能を付けるなどの改善
・通報システム拡充

塩見「春休みのこの時期、進級・進学で新たにスマホやタブレットを持つこどもが増える時期です。一層注意しないと」

せっかくの楽しい時間が最悪な思い出にならぬよう、こども本人だけでなく親も含めてしっかりと教え、適切に把握してく必要があるのではと締めくくりました。
(葉月智世)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP