体操女子種目別日本一が決定!パリ五輪代表の中村遥香選手が"圧巻の演技"で段違い平行棒を制覇!跳馬は牛奥小羽選手が優勝!
全日本体操種目別選手権が11月24日四日市市総合体育館で開催されました。跳馬はパリ五輪代表の牛奥小羽選手が安定した演技で優勝。段違い平行棒では、同じくパリ五輪代表の中村遥香選手がG難度の「デフ」を決め、圧巻の演技で優勝を飾りました。平均台は竹澤薫子選手、ゆかは青田萌楓選手がそれぞれ優勝しています。
跳馬
パリ五輪代表の牛奥小羽選手が、安定した演技で女子跳馬を制した。1本目で13.900点をマークし、2本目は伸身のカサマツハーフで着地に乱れがあったものの13.600点を記録。13.750点で優勝を決めた。昨年女子跳馬優勝の宮田笙子選手は、ウォーミングアップ中の負傷により、惜しくも欠場を余儀なくされた。予選でトップに立った新鋭の阿部由依選手は、1本目でユルチェンコの2回ひねりを披露。着地で一歩出たものの、高い飛距離と回転の速さを見せ、13.399点で2位となった。持ち前の瞬発力を活かした演技で、次世代のホープとしての期待を高めた。
段違い平行棒
パリ五輪代表の中村遥香選手(なんば体操クラブ)が、G難度の「デフ」を見事に決め切り、圧巻の演技で女子段違い平行棒を制した。団体戦では回避していた超難度技に果敢に挑戦し、14.100点をマーク。他の選手を寄せ付けない唯一の14点台で、圧倒的な実力差を見せつけた。この優勝は、昨日の団体戦でなんば体操クラブ-ngcを優勝に導いた勢いそのままの結果となった。中村選手は、団体戦とは異なる構成で挑んだ種目別決勝でも、その実力の高さを存分に発揮。パリ五輪代表としての堂々たる演技を披露した。
平均台
山梨ジュニアアカデミーの竹澤薫子選手が、安定感のある演技で13.766点をマークし、実力者たちを押さえて女子平均台で優勝を果たした。ゆかのスペシャリストとして知られる竹澤選手は、落ち着きのある演技で魅せ、着地まで完璧に決め切った。日本体育大学の芦川うらら選手は、平均台にすいつくような安定感のある演技を披露。F難度の着地も成功させ13.466点を記録したものの、竹澤選手の高得点には届かなかった。パリ五輪代表の中村遥香選手(なんば体操クラブ-ngc)は序盤で落下するミスがあり、期待された演技を披露できなかった。同じくパリ五輪代表の岡村真選手(相好体操クラブ)も、テンポのある演技を見せたものの、2度の落下が響き、表彰台から大きく後退する結果となった。今大会は、五輪代表選手らの予想外の乱れもあり、竹澤選手の安定感が光る結果となった。平均台の難しさを改めて印象付ける大会となった。
ゆか
日本体育大学の青田萌楓選手が、強弱のメリハリが際立つ演技で13.433点をマークし、全日本体操種目別選手権の女子ゆかで優勝を飾った。洗練された動きと高い表現力で、観衆を魅了する演技を披露した。米田功体操クラブの戸張莉花選手は、高さのある技を次々と決め、ミスのない表現力と豊かな演技で挑んだ。13.333点という好スコアを記録したものの、わずか0.100点差で青田選手に及ばなかった。