人気パンスタグラマーとパン屋さん巡り!究極の「外カリカリ中しっとり」のクイニーアマンとは
名古屋市周辺のおいしいパンを“ナゴパン”と名付け、「#ナゴパン部」をつけて毎日紹介している人気パンスタグラマーじまさん。普段名古屋の広告代理店で働いていますが、生きがいは週末のパン屋さん巡り。平日に回る店をエリアごとにリサーチし、週末になると一日で最大5店舗、多い時には40個のパンを爆買いすることも。じまさんのナゴパン旅in名古屋市千種区に密着しました。
意外に相性抜群!「梅×パッションフルーツ」 独創的な日替わりパン
地下鉄本山駅から徒歩5分、千種区四谷通にある「コカブベーカリー」。毎朝15種類ほどのパンが並びますが、日替わりです。
人気なのは梅とパッションフルーツを組み合わせたメニューなど、食材の組み合わせが独特なサンドイッチ。
店主の村田進さんに、毎日メニューが違う理由について聞きました。
(コカブベーカリー・村田進店主)
「毎日同じものを作るほうが苦手。季節のものを買いに行きまして、後に組み合わせを考えることが多い」
一見、気まぐれな店主かと思いきや、実は東京の老舗フレンチ店で5年間コックさんを務めた経歴を持つ、繊細な料理のスペシャリストなんです。
取材日のイチオシは、「香港風鶏チャーシューと白レバーペーストのサンドイッチ」。
レバーのペーストに入っているのはチョコレート。さらに、焼く前に一晩漬けこまれていた鶏チャーシューのソースには、ハチミツ、魚醤、豆板醤など10種類以上の調味料。
他にも、にんにく風味のズッキーニや自家製のマヨネーズなど、こだわり抜いた食材を凝縮したサンドイッチです。
実食したじまさんは。
(パンスタグラマー・じまさん)
「すごくお肉がおいしくて、ズッキーニがすごくさっぱりして、みずみずしくて。バケットが固すぎなくて歯触りが良くて。めっちゃおいしいです」
「世界一高価」なピスタチオを使用 名古屋で世界旅行ができるパン屋さん
千種区仲田にある「ニコラブレッド」は、ヨーロッパを中心に冷凍で仕入れたパンを焼きあげて販売する変わったシステムの店です。
自家製パンのメニューも充実していて、注文後生ハムをスライスしてイチジクやゴルゴンゾーラチーズなどをふんだんに挟み込んだパニーノなどが人気となっています。
店主の岩田直人さんに様々な国のパンが並ぶ理由を聞きました。
(ニコラブレッド・岩田直人店主)
「日本のパンに満足しなかったから。街角のパン屋さんと同じことをしてもしょうがない。元々うちはイタリア料理屋さんだったので」
岩田店主は、名古屋市東区にあるイタリアンレストラン「ラ・ボッテガ・オスティナート」のオーナーも兼ねています。
2020年、新たなジャンルへの挑戦を決意。ニコラブレッドでイタリアを中心に世界各国のパンを取り寄せるようになりました。
じまさんのお目当ては、夏限定の「ジェラートサンド ピスタチオ」。
ふんわり焼いたブリオッシュに冷たいジェラートをサンドし、大量のピスタチオがちりばめられています。
使用しているピスタチオは希少なブロンテ産で、1㎏あたり1万3000円。「世界一高価」と言われているんです。
じまさんは、ジェラートの濃厚さにピスタチオがアクセントとなり、食感が楽しめるおいしさにご満悦です。
フランスの伝統的な製法 他にはないクイニーアマンが味わえる!
千種区稲舟通にある「プラス・オ・ソレイユ」は、フランスの伝統的な製法を大切にして作る極上のスイーツが並ぶケーキ店。
実は、パティシエひと筋20年以上で数々のコンテストでの優勝経験をもつ寺山直樹店主が、店の一角でパンを販売しているんです。
じまさんのお目当ては、クイニーアマン。
フランスブルターニュ地方発祥のバターと砂糖をふんだんに使った菓子パンです。スイーツ店が作るクイニーアマンには、パン屋さんにはない良さが詰まっていると言います。
実際に食べてみると、外はカリッとした気持ちのいい歯ざわり。中は上品な甘さでしつこくない味わいです。
他にはない、外はカリカリで中がしっとりしている秘密について聞きました。
(プラス・オ・ソレイユ 寺山直樹店主)
「クイニーアマンは通常、生地とバターを折り込んでいくときに砂糖をまぶしながら一緒に折り込んでいく。(うちは)砂糖を一切折り込まずに中に包み込む」
砂糖を生地で包み込んで焼くことで表面がこんがり焼ける間に砂糖が中で液状に。それがじっくり焼き上げても中身がしっとりするようになっています。
こだわりが満載の千種区のパン屋さんを巡り歩いたじまさん。総菜パンからスイーツのような菓子パンまで、大満足の一日となりました。
CBCテレビ「チャント!」7月4日の放送より