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世界で3本だけ!? 岐阜の秘境にある特異構造の吊り橋 「70年の歴史に終止符」

世界で3本だけ!? 岐阜の秘境にある特異構造の吊り橋 「70年の歴史に終止符」

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、岐阜県八百津町にある“一風変わった面白い橋”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

赤色が目を引くかつての「八百津橋」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

住宅地の近くを走る県道83号線には、木曽川を越えるために造られた「八百津橋(やおつばし)」があります。赤色が目を引き、晴れた日には飛行機からも見えるそう。

1954年(昭和29年)に竣工しましたが、時代とともに増えていく交通量に対応するため、1991年(平成3年)に新しく道幅の広い橋が隣に造られました。かつての「八百津橋」は現在、歩行者・自転車専用の道路として使われています。

八百津町は水運で栄えていたこともあり、「八百津橋」のすぐ近くには、「港町」という名前のバス停留所や、川下りしている船のオブジェがあり、川港だった名残が感じられます。

世界に3本しかない特異構造!日本唯一の吊り橋「旅足橋」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

旅足(たびそこ)川と木曽川の合流地点を走る国道418号の旧道には、1954年(昭和29年)竣工の吊り橋「旅足橋」があります。

主塔の間をわたるケーブルから垂らしたロープで橋桁を吊って支える一般的な吊り橋に対し、「旅足橋」は両サイドに付けられた鋼材の骨組みを吊って支えており、世界的にも非常に珍しい構造なのだそう。

八百津町によると、アメリカ人の橋梁エンジニアが発案して造られたそうですが、なぜ八百津町に造ったのかは不明とのこと。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

この特異な構造をした橋は世界に5本しかなく、そのうち現存しているのは3本。日本では八百津町でしか見られず、他にブラジルとオーストラリアにしかありません。

そんな貴重な「旅足橋」は70年に渡り、八百津町の生活道路として使われてきましたが、新丸山ダムの建設に伴って役目を終えようとしています。洪水時には水位が上がって水没してしまうため、保存に向けてさまざまな検討がされているようですが、数年後には見られなくなってしまう可能性もあるのだとか。

まるで水墨画のような世界観!渓谷に造られた遊歩道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

5つの滝からなる「五宝滝(ごほうたき)」には、滝の上に架かる太鼓橋が目を引く遊歩道があります。アーチが美しい赤い橋は渓谷に映え、まるで水墨画や掛け軸になりそうな世界観。四季折々の景色を味わえるこの場所は、知る人ぞ知る観光スポットで、特に紅葉の季節には多くの観光客が訪れます。

1975年(昭和50年)、滝を間近で見られるようにするため、人力で橋を運んで遊歩道が造られたそう。かつてこの滝で、宮本武蔵が修行をしたという逸話が残されています。

2月20日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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