空が七色に輝くのは虹だけじゃない!? 不思議な光の現象「環水平アーク」とは?
「環水平アーク」と呼ばれる光の現象をご存知ですか?条件を満たすと、まるで虹のように、空が七色に輝く不思議な現象が起こることがあります。
空が虹色に輝く不思議な現象は10種類以上もある!?
空には様々な光の現象が起きることがあります。雨上がりに見られることの多い「虹」もそのひとつ。
他にも、太陽を中心とする光の輪「ハロ」や、地面に近い場所にできる虹色の帯「環水平アーク」など、空が虹色に輝く不思議な現象は、空のできる場所によって呼び方が異なります。書籍「すごすぎる天気の図鑑」によると、その数なんと10種類以上!
虹色に輝く雲の正体は?珍しい帯状の「環水平アーク」とは
聞き馴染みのない「環水平アーク」は、一見虹のような光の現象ですが、太陽の下側にできるのが特徴。上空にある氷の粒(薄雲)に太陽の光が反射し、光が屈折することで七色に見えます。赤色は太陽側にあり、比較的地面に近い場所に帯状で現れます。
太陽が高い位置にある春から秋の昼頃の時間帯に見られるそうですが、条件がそろわないと出現しないほど珍しい現象なのだそう。
「環水平アーク」が出現した場所に飛行機が交差して飛ぶと、ひこうき雲が七色に見えるという不思議な現象も!
「環水平アーク」が現れると天気が悪くなるサイン!?
虹は、雨が上がったり日が照りながらも雨が降ったりする時に、大気中の水滴に光が反射することで見られます。
しかし、「環水平アーク」は上空に氷の粒(薄雲)があるときに出現。薄雲はやがて厚みを増して雨が降ることがあるため、「環水平アーク」が見られると天気が悪くなるとも言われています。
また、虹は太陽と反対方向に現れるのに対し、「環水平アーク」は太陽と同じ方向に現れるという違いも。空が虹色に輝く不思議な現象は、気象予報士でも迷うことがあるほど判別が難しいのだとか。
みなさんも、空を見上げて観察してみてはいかがでしょうか。秋にかけて「環水平アーク」が見られるかもしれません!※太陽を直接見ないようにお気を付けください。
CBCテレビ「チャント!」6月22日放送より