温泉だけじゃない!心ときめく癒しと歴史を岐阜県下呂市で

岐阜県下呂市といえば、日本三名泉の一つ「下呂温泉」が有名ですが、その魅力は温泉だけではありません!合掌村や萩原宿、飛騨川の清流や山々の景観とともに、奥深い伝統文化を楽しめる街というのが、下呂市のもう一つの姿。魅力的なスポットにあふれ、四季折々の風景が、訪れるたびに異なる趣を見せてくれそうです。
今回は、温泉はもちろん、歴史や文化・グルメまで楽しめるモデルコース(1泊2日想定)をご紹介します!
名古屋から1時間半。レトロな木造風駅舎が出迎えます
名古屋駅から特急「ひだ」に乗ること約1時間30分。下呂駅は温泉地らしい木造風の可愛らしいデザインで、思わず写真を撮りたくなります。

駅前には観光案内所やお土産店もあるので、これからの旅のプランを練ったり、情報収集することもできます。
駅から温泉街までは徒歩圏内。のんびり歩いて温泉街に向かいましょう。駅前から橋を渡ると、無料で利用できる足湯もいくつかあり、ここで早速ゆっくりするのもよしです。
飛騨の歴史と文化に触れられる「合掌村」
白川郷などから移築した合掌造りの家屋が立ち並ぶ「下呂温泉合掌村」は、ここだけ時代を遡ったかのような、ノスタルジックな雰囲気が魅力です。

ここでは陶芸体験や絵付体験、可愛らしい「さるぼぼ」作りなど、体験コーナーが充実。世界にひとつだけのオリジナルアイテムづくりは、風情溢れる合掌村の雰囲気もあいまって、旅の思い出になること間違いなしです。
合掌村の奥にある展望台からは、下呂温泉街を一望できます。夕暮れの景色は格別の美しさ。ぜひ訪れて確かめてみてください。
併設された全長175mにもおよぶ「森の滑り台」は、日常を忘れて楽しめるアクティビティ。飛騨の清流で育った川魚の炭火焼をいただける食事処もあります。

桜や紫陽花、紅葉、雪景色など、訪れるたびに異なる風景が楽しめる奥深さがある合掌村。季節ごとにイベントが開催されているので、訪れる前にぜひ公式サイトでチェックください。
温泉と食べ歩きを満喫!下呂温泉街
温泉街では、地元ならではの食べ歩きグルメやお土産店がずらり。温泉の前後にまったりと楽しめそうです。

温泉街のあちこちには、“げろ”の語呂合わせで、カエルのモチーフが散りばめられています。お店の看板にあしらわれていたり、置物として置かれていたり・・・カメラを片手に、隅々まで探してみてはいかがでしょうか。


ここでは無料で利用できる足湯や手湯も充実。散策しながら「日本三名泉」を気軽に体験できます。あちこちの足湯を楽しむためには、あらかじめタオルやハンカチなどを持って行くと便利です。

下呂温泉街の散策を楽しんだ後は、「下呂発 温泉博物館」で温泉について学びを深めてみましょう。館内では、下呂温泉の歴史や泉質はもちろん、日本全国や世界の温泉についても紹介されています。温泉の成り立ちや効能、入浴方法など、知れば知るほど温泉がもっと好きになる情報が満載です。

足湯や歩行浴も楽しめるので、展示を見学しながら温泉を体感できます。その歴史や文化に触れた後は、実際に温泉に入るのがさらに楽しみになるはず。
この日は「下呂温泉 水明館」へ。一日、温泉街を歩いた心地よい疲れを、温泉が優しくほぐしてくれます。

どこか懐かしい、ノスタルジックな「萩原宿」を歩く
2日目は、下呂温泉街から少し足をのばして、昔ながらの街並みが残る「萩原宿」を訪れてみましょう。電車であれば、JR高山本線で下呂駅から約10分、「飛騨萩原駅」での下車がおすすめです。
萩原宿はかつて宿場町として栄えた名残を感じさせる、歴史と風情あるスポット。訪れる時期によって異なる風景・自然も楽しめます。

萩原宿の中心部には、かつての萩原諏訪城跡に鎮座する諏訪神社があります。豊臣家の武将・金森長近が飛騨国の領主となり、本城である高山城の支城として1586年(天正14年)に置かれた萩原諏訪城。当時、諏訪神社を動かして城を築いたと伝わりますが、そののち、諏訪神社は再びこの地に戻って現在に至ります。

萩原諏訪城には「ヘビ」にまつわる逸話があり、諏訪神社の境内にはヘビが祀られています。静かで神秘的な雰囲気の境内は、心を落ち着かせてくれるパワースポットかもしれません。

続いて向かったのは、萩原宿に出店を構えて実に340年、地元の人々に愛され続けている老舗の酒蔵「天領酒造」。風格ある建物に足を踏み入れると、すぐにお酒の香りが感じられます。

近年では、国内はもちろん海外の方にも人気のスポットだということですが、その理由のひとつは、自分だけの「MYどぶろく」体験。専門スタッフのもと30分~1時間ほどで簡単に造れ、お酒はおよそ15日後に発送されます。毎日開催されていますが予約が必要なので、お店へお問い合わせください。
このほか、毎月変わる酒造限定酒の「量り売り」も好評で、試飲体験ができる場合もあります。自分の好みに合った日本酒を見つけるのも旅の醍醐味です。

萩原宿では地元のガイドさんと食べ歩きながら、この街の歴史と文化を知れる「街歩きツアー」も人気(要予約)。
昔ながらの和菓子を販売する「かつぶん」は、季節にあわせた素材で作られた和菓子が好評です。諏訪神社ゆかりの菓子「おすわさま」は獅子をかたどった最中。個包装の優しい絵柄は、お土産にも喜ばれそうです。


栃の実煎餅発祥の店「正華堂」は、和菓子だけでなく洋菓子も並びます。大きないちごが包まれた、クリーミーな味わいの「いちごみるく大福」が人気です。

天然醸造にこだわって「飛騨味噌」を製造する「今井醸造」では、飛騨地方で親しまれている朴葉味噌をはじめ、様々な惣菜味噌が購入できます。大豆、食塩、米または大麦のみで造られた飛騨味噌の麦味噌とこうじ味噌は、ご飯との相性もよく、リピーターが続出だそう!「飛騨味噌」で作る味噌汁も絶品です。

「癒し」と「発見」を求めて、あなたも下呂市へ
下呂温泉にはじまり、食や文化など、身も心も癒される数々のスポットを秘めた、何度訪れても新しい発見と感動を与えてくれる「下呂市」。日々の慌ただしさから離れた、贅沢な時間を過ごしに、次の休みは下呂市を訪れてみませんか?