~カビが感染症を招く!~おうちの除菌と予防掃除術

2020年6月28日(日)放送 【第412回】
~カビが感染症を招く!~おうちの除菌と予防掃除術

サマリーSummary

ゲンキリサーチャー:くわばたりえ
ゲスト:佐藤仁美
ドクター:矢口貴志
梅雨時の今、増えてくるのがカビ。カビを吸い込むと、感染症やアレルギーを引き起こす事があり、場合によっては命取りになる事もあります。そこで今回は、カビの2大危険スポット「キッチン」と「風呂場」を徹底調査。それぞれの除菌法と予防掃除術をご紹介します。

カビが病気を引き起こす!?

カビの胞子を大量に吸うと、感染症や呼吸器系のアレルギーを引き起こします。アレルギーが起こるカビの量は、個人差や体調などによってさまざま。カビが発育しやすい梅雨の時期は、特に病気を招きやすいので注意が必要です。

<カビが引き起こす病気の一例>
・夏過敏性肺炎
家具のすき間やエアコンの中に繁殖するトリコスポロンというカビを吸い込む事によって、アレルギー性のひどい肺炎を起こします。特にエアコンを使い始める時期、カビを放置したままでいると空気中にまき散らしてしまう危険があります。

・慢性肺アスペルギルス症
ホコリの中などに多いアスペルギルスというカビを吸い込むと、呼吸器に障害を起こす場合があります。中でも、慢性肺アスペルギルス症になると、5年生存率が50~60%ともいわれ大変危険です。

おうちのカビ危険スポット「キッチン」

キッチンの水回りなどでよく見られるのが、エクソフィアラ(黒色真菌)と呼ばれる黒いカビ。傷口などに入り込むと黒色真菌症という感染症を引き起こし、血液にのって全身に回ると内臓や脳を侵し、死に至る場合もあります。

<キッチンの意外なカビスポット>
・蛇口周り
見落としがちな蛇口の裏側もチェックしましょう。
・製氷機の給水ボトル
給水のタイミングで毎回洗い流すとカビを予防できます。
・食器棚
カビは、湿気の多い場所だけでなくホコリの中にも潜んでいます。

蛇口の簡単お掃除法

▼ゴム手袋に中性洗剤をたらして直接洗う
▼蛇口の部分だけ歯ブラシを使って洗う
▼水で中性洗剤を洗い流す
▼台ふきんなどで水拭きと乾拭きをする
▼三つ編みストッキングで蛇口を磨く
※三つ編みストッキングは、ストッキングを三つ編みにするだけで簡単に作れます。

<ポイント>
スポンジで洗うとステンレスに傷が付く危険があるため、ゴム手袋で直接洗いましょう。仕上げに三つ編みストッキングで蛇口を磨くと、細かい汚れや皮脂などを取り除く事ができます。

おうちのカビ危険スポット「お風呂場」

お風呂の窓枠・ゴムパッキン・床などは、クラドスポリウムという黒カビが発生しすい場所。肺に吸い込むと、肺炎を起こしたり喘息を悪化させたりする危険があります。また、ぬめりや水垢などに多くいるのがMAC菌。肺に感染すると肺MAC症という病気になって、咳やたんが止まらなくなり呼吸困難になる事もあります。

<お風呂の意外なカビポイント>
・天井
カビの胞子をお風呂中にまき散らしてしまうのでよく確認しましょう。
・シャワーヘッド
ぬめりや水垢がついていないか確認しましょう。

お風呂場の簡単お掃除法

お掃除の際は、マスク・手袋・ゴーグルを着用し、十分換気して行ってください。

<お風呂場の天井の簡単お掃除法>
▼フローリング用モップにキッチンペーパーをつける
▼キッチンペーパーにカビ取り剤を染み込ませる
▼カビの部分にカビ取り剤を塗って10分つけ置きする
▼キッチンペーパーを変えて水拭きする
▼最後に乾拭きをする

<シャワーヘッドの簡単お掃除法>
▼酢と水を4対6の割合になるように洗面器に入れる
▼洗面器にシャワーヘッドを入れ1時間つけ置きする

大掃除いらず!簡単予防掃除術

カビの胞子は、常に空気中に舞っており、早いものだと2~3日ほどで目に見えるくらい大きくなります。そのため、小まめな掃除が必要ですが、毎日掃除をするのは大変…。そこで、掃除の手間を省く予防掃除術をご紹介します。

<簡単予防掃除術>
・汚れをガードする
水や油などがかかり汚れやすいキッチンのゴムパッキンや、カビやホコリが溜まりやすいお風呂のドア部分などには、100円均一などでも手に入るマスキングテープがおすすめ。掃除後にマスキングテープを貼っておく事で汚れをガードできます。マスキングテープが汚れてきても貼り替えるだけで済むため、大きな手間がかかりません。

・汚れにくくする
調理台の上や蛇口などの水滴を拭き取ると、水垢を予防する事ができます。お風呂の場合はシャンプーなどを水切れの良いカゴに入れたり、桶をS字フックにかけたりして床と接しないようにすると水気が残りにくくなりカビなどの発生を抑えられます。

簡単!おうちのカビ予防法

・エアコン
エアコンを使い終わった後、送風に切り替えて内部を乾燥させるとカビの予防につながります。

・洗濯機
洗濯機の中に汚れた衣類を長時間入れていると、カビの原因になります。そのため、汚れた衣類は洗濯カゴに入れ、洗う時だけ洗濯機の中に入れるようにしましょう。

・お風呂場
お風呂場全体に50℃程度のお湯を5秒かける事で、カビの発生を抑える効果があります。ただし、内部までカビが進行している場合は50℃程度のお湯で90秒かけ続ける必要があります(※黒い色素までは落とせません)。お湯をかける際は、やけどに注意して行ってください。

・エコバッグ
エコバッグに土のついた野菜などを入れておくと土が溜まります。土の中にはカビがいるので、たまに洗濯するとカビの発生を予防できます。

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