酸味

2019年8月18日(日)放送 【第369回】
酸味

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:西野未姫
ゲンキリサーチャー:なすなかにし
ドクター:平柳要
暑さによる疲れが溜まり、夏バテに陥りがちなこの時期。それを防ぐ、とっておきの食べ物が「梅干し」と「すだち」です。今回は、2つの酸味食材の健康パワーに迫ります。

梅干しの健康パワー

・疲労回復、夏バテ防止
果物などに含まれる酸味成分「クエン酸」は、糖をエネルギーへ効率良く変換する働きがあります。そのため、クエン酸をしっかり摂る事で疲労回復や夏バテ防止につながります。特に梅干しのクエン酸含有量は、あらゆる食材の中でもトップクラスです。

・動脈硬化の予防
梅干しに含まれる梅リグナンには、活性酸素を打ち消す作用があるため、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす「動脈硬化」を和らげる効果が期待できます。

・ウイルス抑制効果
梅酢でのうがい、もしくは梅干しを1日1個食べると風邪やインフルエンザの予防が期待できます。梅酢とは、梅干しを塩に漬けた際に出てくる梅のエキス。うがいをするときは、水を入れたコップに梅酢を少々入れればOKです。

・抗菌作用
梅干しには、食中毒の原因菌を防ぐ効果が期待できます。そのため、お弁当での食中毒対策に最適です。ただし、白ご飯の真ん中に梅干しをのせた日の丸弁当では、効果が発揮されるのは梅干しの周りだけ。ご飯に梅干しを混ぜ込んだほうが効果的です。

すだちの健康パワー

・疲労回復、夏バテ防止
すだちにもクエン酸が含まれているので、疲労回復や夏バテ防止にオススメです。100gあたりのクエン酸含有量は、すだち果汁4.5g、梅干し6g。梅干しには届きませんが、柑橘類の中ではトップクラス。レモンの1.5倍、ミカンの4倍以上含まれています。

・メタボ予防
すだちの皮には「スダチチン」というポリフェノールが含まれており、脂質代謝の改善や、体重上昇の抑制などの抗肥満作用につながるという研究結果があります。皮を食べるときは、よく洗ってから召し上がってください。

超簡単!オススメ「梅干し」「すだち」料理

「梅干しを使った鶏のから揚げ」
クエン酸が唾液や胃液の分泌を促し、消化を助けてくれます。

<材料(2人分)>
鶏モモ肉 1枚
梅干し 1~2個
片栗粉 適量
揚げ油 適量
※梅干しは製品により塩分が異なるので量は調整してください

<作り方>
鶏モモ肉に梅肉を揉み込み、片栗粉をまぶして揚げる

「すだちおにぎり」
クエン酸がお米の糖質を効率良くエネルギーに変換します。疲労物質を溜まりにくくしてくれるので、疲労回復や夏バテ防止につながります。

<材料>
米 2合
すだち果汁 6個分
すったすだちの皮 6個分
刻んだすだちの皮 3個分
塩昆布 15g
塩 適量

<作り方>
炊いたご飯に、塩昆布・すだち果汁・すだちの皮を混ぜ込んでにぎる

「すだち果汁を絞ったみそ汁」
クエン酸は、大豆製品に豊富なカルシウムの吸収率をアップします。普通のおみそ汁にすだちをひと搾りすると、さっぱりおいしくいただけるのでオススメです。

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