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応急処置

応急処置

サマリーSummary

ゲスト:辺見えみり
ゲンキスチューデント:谷まりあ
ゲンキリサーチャー:レギュラー
ドクター:山下智幸
ケガなどの思わぬ事故のときに大切なのが、応急処置。しかし、間違った処置をすると治りが遅くなるだけでなく、かえって状態が悪化する事もあります。今回は、意外と間違っている応急処置を徹底リサーチ。夏のレジャーに向けて、正しい応急処置の方法をご紹介します。

蚊に刺されたときの応急処置

<間違った応急処置>
・爪でバッテンを作る
・酢を塗る
・石鹸で洗う
・温める
爪でバッテンを作るのは、一時的にかゆみを痛みで紛らわす事ができますが、肌が傷つくとトビヒや感染症の危険があります。また、温めると末梢の毛細血管が拡張し、血流が増加。かゆみが増してしまいます。

<正しい応急処置>
・冷やす
かゆみや腫れは、蚊が血を吸う時に注入する唾液に対するアレルギー反応です。蚊に刺されたときは、保冷剤などで冷やしましょう。アレルギー反応の熱を冷ます事で、かゆみを抑えられます。掻きむしるとかゆみが長引く事もあるので、かゆみを抑え、掻かない事が大切です。

~足のニオイがキツイと刺されやすい!?~
足の汗には、「イソ吉草酸」という蚊の大好きなニオイ成分が含まれています。
そのため、たっぷり汗をかいた後は要注意。野外レジャーの際には、足裏のケアと虫除けスプレーをお忘れなく。

ハチに刺された時の応急処置

<間違った応急処置>
・おしっこをかける
・口で毒を吸い出す
尿をかけてもハチの毒を中和する事はできません。また、体内に毒が入ってしまう危険があるので、口で毒を吸い出す行為は絶対にやめましょう。

<正しい応急処置>
・手で毒を絞り出す
手で刺し傷を絞るようにして毒を出します。その後、水道やミネラルウォーターで洗い流しましょう。また「ポイズンリムーバー」という毒を吸い出す道具もあります。ハチ以外の害虫や、ヘビに噛まれた時にも効果を発揮しますので、レジャーのお供にぜひ。

~もしもスズメバチに遭遇したら?~
7月に入るとハチの活動が活発化。巣を守るため、神経質になり攻撃性が増すと言われています。重要なのは、最初の1匹目への対処。身の回りをまとわりつくように飛び始めたら、すでに攻撃一歩手前です。遭遇したら、しゃがんでゆっくりと後ずさりしましょう。巣から遠ざかるように5m~10m以上離れるようにしてください。ハチは素早い動きに反応して攻撃してくるので、手で払ったり、走って逃げたりすると攻撃してくる危険があります。命に関わるので、くれぐれも慎重に対応してください。

傷の応急処置

<間違った応急処置>
・止血のためにタオルなどで縛る
腕などを切ってしまったとき、タオルなどで縛って止血する行為は、絶対に行わないようにしましょう。医療行為としては正しいですが、知識と訓練が必要です。

<正しい応急処置>
・傷口を手や指で挟むように圧迫する
傷口を水で洗って清潔にし、手や指でしっかりと圧迫してください。感染症予防のため、応急処置の際には血液に直接触れない事が大切です。使い捨ての手袋がなければ、レジ袋で代用できます。

倒れている人を見かけたときの救命処置

<胸骨圧迫による心臓マッサージのポイント>
・胸の真ん中に手を置き、もう一方の手を重ねる
・両ひじを伸ばし垂直に体重を掛け、5cm程度押し下げる
・1分間あたり100~120回のテンポで30回続ける
・救助者は傷病者の片側に。両ひざをついて行う

<AEDの使い方>
・フタを開け、音声メッセージに従って操作する
(※機種によっては電源を入れるタイプがあります)
・電気ショックが必要かどうかもAEDが判断してくれます

AEDを使うと、使わない場合と比べて救命率がおよそ6倍も上昇します。日本赤十字社や消防署などでAEDの講習会が実施されているので、万が一に備えてぜひ受講しましょう。

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