“走りに注目を!”1年目からレギュラー獲りを目指す竜ドラ2位・津田啓史内野手の素顔に迫る!
【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)
荒木雅博氏が解説初登場
早いもので2023年も残すところあと一週間。サンドラの放送もこれが年内ラスト。締めを飾ってくれたのは来シーズンから解説者としてノックバットからマイクに握り替えることになる荒木雅博さんがコメンテーターとして初登場!そしてゲストには2023年ドラフト2位指名され、背番号27番を背負うことが決定した津田啓史内野手がスタジオ生出演。なんと荒木さんと津田選手は生まれが一緒の熊本!同郷の先輩から熱いエールが飛んだ!
絶対這い上がってやる!
津田選手「一番の自分の持ち味は“体の強さ”です」
身長181センチ、体重88キロの恵まれた体格。50メートルを5秒9で走り、遠投120メートルを投げる抜群の身体能力に加え、広角に放つ長打も魅力の社会人ナンバーワン遊撃手として注目を浴びた津田選手。入団会見時にもプロでも負けない体力をアピールした。
ドラフト指名からおよそ2か月。所属先である三菱重工Eastでプロ入りに向け、練習に余念がない日々を過ごしている。
津田選手「ウエイト大好きなんです!」
番組が取材した日はウエイトトレーニングに励む津田選手の姿があった。憧れのプロの舞台に飛び込む21歳。津田選手はある言葉を胸に野球人生を歩んできた。
“絶対這い上がってやる!”
社会人の壁を乗り越えた裏にライバルの存在
熊本県熊本市出身。高校時代、甲子園にも出場した父の影響で小学2年生から野球を始めた。中学時代には日本代表に選出。高校には強豪・横浜高校に進学すると、甲子園にも出場。しかし高校3年生の春、新型コロナが世界を襲った。勝負をかけるはずの甲子園は春夏ともに無念の中止。目標への道は無惨にも閉ざされた。
津田選手「一番目指していた大会が中止になってしまったので、そこのショックは大きかったですね。もう何も考えられなかったという感じで…」
高卒でのプロ入りをあきらめ、社会人へと進んだ津田選手。そこで再び試練が訪れる。
津田選手「社会人に入った当初は走攻守すべてにおいて壁を感じて、試合に出られない日々が続きました」
レギュラーをつかんだのは2年目の秋。徹底したウエイトトレーニングと食事で13キロの増量に成功すると、長打力も増し、チームに欠かせない戦力へと成長した。
壁を乗り越え、這い上がれた理由。そこには苦楽を共にしたある選手の存在があった。
津田選手「高校入学した時から一番の仲間でありライバル」
それはベイスターズにドラフト1位指名された度会隆輝選手。ふたりは横浜高校時代、二遊間を組んだ旧知の仲だ。
津田選手「僕も彼を超えるために頑張って練習することができたので、彼の活躍はすごく刺激になりますし、僕自身の原動力になっています」
津田は宇宙人!?
そんな津田選手についてチームメイトに話を聞くと、ある言葉を揃って口にした。
“宇宙人ですね!”
宇宙人とはいったいどういう意味?それは自分自身へ、またチームに気合いを入れるために大会前の練習に奇声を上げていたとか。常にグラウンドでは率先して大声を張り上げる津田選手。さらにプロ野球選手からあまり聞いたこともない発言が飛び出す。
津田選手「僕、一生サインは作らないので。これからも丁寧に“津田啓史”と楷書で書きます」
まさかの“一生サイン作らない宣言”!
津田選手「僕は丁寧に書いた方がうれしいかなと思って書くんですけど、それが“宇宙”なんすかね?」
いやいや、きっとファンからは必ずや高評価を受けるのは間違いないはず。サイン待ちで長い列ができても丁寧に楷書で色紙に名前を書く津田選手の姿を見てみたいものだ。
セールスポイントは“走”
津田選手のセールスポイントといえば走攻守にスピード感あふれる大型遊撃手。その中でも最も自信があるのはどこ?という問いに津田選手はこう即答した。
津田選手「走力です。盗塁数ではチーム1位となる結果を残していきたいです」
走塁でまずプロの世界で認めてもらいたい。その思いに荒木さんは“素敵な考え方ですね”と思わずニコリ。
荒木氏「どうしても打つとか守りに重点を置きがちなんですが、走塁に目を向けるのはなかなかできないこと。これからも継続して頑張ってもらいたいですね」
1年目からレギュラー獲りを目指す津田選手。なかなかレギュラーが定着しなかった二遊間はドラゴンズにとって、来シーズンも激戦区となりそうだ。2023年まで現場を見続けていた荒木さんに現状並びに今後のポイントについて聞いてみた。
荒木氏「(支配下で二遊間を守れる選手が)10人がそれぞれに良いところを全員で伸ばして、その上で競争していって欲しいなと思いますね」
競争はシーズン中も続くのか、それともいつ頃まで?
荒木氏「できれば開幕から二遊間を固定したいというのが首脳陣の本音でしょうね。津田君は2月のキャンプ、そして3月のオープン戦までにしっかりと結果を残し、アピールして欲しいですね」
いつも胸に秘めている、“絶対這い上がってやる”
というその思いが強ければ強いほど、レギュラー争いにも力が入るというものだ。何も遠慮は要らない。
“オレがドラゴンズのショートを守る!”
その強い意志を全面に押し出し、バンテリンドームで大活躍する姿を来春早々から期待して待っているぞ!
がんばれ津田!
がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!
竹内 茂喜