CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

吉見一起氏が明かす竜キーマン「スライダーがえぐい投手」「フィールド内の監督」って一体誰!?

吉見一起氏が明かす竜キーマン「スライダーがえぐい投手」「フィールド内の監督」って一体誰!?
「サンデードラゴンズ」より木下拓哉捕手(C)CBCテレビ

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

オープン戦がようやくスタートし、鳴り物応援も帰ってきた。ブライト選手も活躍し、初めて見るルーキーたちの実戦でのプレーに目を奪われるなど、とてもワクワクするシーズンの始まりを感じた。課題もまだ見えるが、これからの可能性に大きく期待を寄せられるこの季節はやはり毎年そわそわと期待せずにはいられない。2月27日放送回のサンドラでは、吉見氏がキャンプを通して見てきた2023年シーズンのキーマンやスタメン予想を提言!それでは早速振り返る。

キャンプ総括!若手選手、長距離砲、ルーキーの活躍は?

「サンデードラゴンズ」より髙橋宏斗投手(C)CBCテレビ

髙橋宏斗投手は25日のWBC強化試合でタイブレークを想定した状況で登板、1回を被安打1奪三振2失点1と課題はあるが持ち前の奪三振力を見せつけた。23日にはショートで7試合連続スタメンの龍空選手が3安打の固め打ちや守備での好プレーを披露、ショート最有力の面目躍如の活躍を見せた。22日は新外国人選手のアキーノも実戦6試合目で来日初ホームランと仕上がりを見せている。

和田コーチのテニスラケットや、スライドボードを使った長距離砲への指導は、「しっかり軸足に乗ってボールを待てる状態を作る」という意図がある。練習中に選手たちが感覚を掴んだ様子であり、細川成也選手、鵜飼航丞選手、福元悠真選手らが結果を残していることからも実戦でどんどんと成長するのが楽しみだ。また、二軍スタートとなったブライト健太選手は2試合連続で2打席連続ホームランを放ち、23日の一軍練習試合でもタイガーズ青柳投手から先頭打者初球ホームラン。

また、仲地礼亜投手の実戦初登板は1回を三者凡退におさえ、オープン戦でも2回1安打無失点に抑えた。村松開人選手は出来上がっているので、あとは基本的な部分を繰り返していく。田中幹也選手はスピードがあるので確実性をあげていく。また打撃の面では村松選手は勝負強さを発揮しタイムリーを放つと、田中選手は足を生かした盗塁を決めている。

吉見氏が挙げる『カズキーマン』投打のベスト3!

「サンデードラゴンズ」より田中幹也選手(C)CBCテレビ

投手のキーマン第3位 森博人投手

吉見氏「ボールが変則で動くので、バッターはすごく打ちにくい。こういうピッチャーは必ず一軍で戦力になる」

野手のキーマン第3位 田中幹也選手

吉見氏「田中選手は野球をよく知っているように感じました。僕が現役で投げていた頃後ろで守っていた井端さんとすごくかぶる」

グラウンドに入ったらルーキーとか関係なくやらなければいけないと意気込む田中選手。競走に勝ってセカンドのレギュラーに定着する意欲は十分だ。

セカンドとショートどちらが守りたいかの問いに、「セカンドの方がチャンスがある」と答える。どちらも守れたらその方がいいと話しつつ、セカンドの方が得意という意識はあるようだ。

投手のキーマン第2位 鈴木博志投手

「サンデードラゴンズ」より鈴木博志投手(C)CBCテレビ

ブルペンでのいい投げっぷりを吉見氏に評価された鈴木博志投手。

鈴木投手「自分の中ではしゃかりきに投げないようになりました。先発をやっていて終盤の8回9回に行くと自然と疲れて力が抜ける。その時がすごくいい感覚だなと思って。それが今では初めからできるようになってきた」

野手のキーマン第2位 岡林勇希選手

今年盗塁王を狙う岡林勇希選手は、足の打撲から回復し実戦で盗塁や自慢の守備力も発揮した。そんな岡林選手に吉見氏が期待することは。

吉見氏「いま外野を引っ張っているのは大島選手。もう岡林選手が外野を引っ張っていかないといけない。去年以上の結果を残してほしい。あと打球の飛び方が良い。自分のタイミングで打って狙ったかのように打つお手本のようなバッティングをしていたので調整は順調なのかなと思った。」

投手のキーマン第1位 勝野昌慶投手

「サンデードラゴンズ」より勝野昌慶投手(C)CBCテレビ

吉見さんは、ブルペンで後ろから見ていてスライダーの変化に思わず唸ったという。

吉見氏「スライダーを少し変えた。真っ直ぐに見えてキュッと曲がる。巨人の菅野投手のスライダーのように見えた。中継ぎの方が合いそうな気もする。1イニングだったらパワーピッチャーなので勝負できる。あれだけの落差あるフォークを投げられるのは中継ぎで活きる」

「めちゃくちゃいいピッチャーなのに、なんで勝てないの?」と思わず吉見氏が勝野投手に声をかけてしまうほど実力はあるので今シーズン結果が出ることを期待したい。

野手のキーマン第1位 木下拓哉捕手

「サンデードラゴンズ」より木下拓哉捕手(C)CBCテレビ

去年チーム最多の115試合でスタメンマスクをかぶった木下捕手。オープン戦でもチーム第一号のホームランを放つなど、存在感を示した。そんな扇の要について吉見氏はこう見る。

吉見氏「彼がフィールド内の監督というか、ドラゴンズの色を出していかなくちゃいけないと思うので木下捕手がキーマンかなと思います。やっぱりキャッチャーがどっしり構えれば、チームは必ず強くなる。今年はすごく周りの選手に声をかけている。これを1年間徹底してもらってもちろんチーム、ピッチャーを操縦して特に若手投手を勝たせられるリードをしてチームを引っ張っていってほしい。投手力は万全だと思う。野手の方も新しい風が入ってきて必ず強くなるドラゴンズだと思います。」

吉見氏、岩瀬氏による開幕スタメン予想!

吉見氏の予想スタメン
1中 岡林勇希
2二 田中幹也/村松開人
3三 高橋周平
4右 アキーノ
5一 ビシエド/アルモンテ
6左 大島洋平
7捕 木下拓哉
8遊 龍空
9投 小笠原慎之介

岩瀬氏の予想スタメン
1中 岡林勇希
2二 田中幹也
3左 大島洋平/ブライト健太
4右 アキーノ
5三 高橋周平
6一 ビシエド
7捕 木下拓哉
8遊 龍空
9投 小笠原慎之介

「サンデードラゴンズ」よりブライト健太選手(C)CBCテレビ

大島選手の起用打順が6番であることは、吉見氏が投手として現役の時いいバッターが6番にいるのが一番嫌だったとのことから。逆に岩瀬氏はランナーをためた状態でクリーンナップに回すために、3番に大島選手を選んだ。そして田中選手抜擢の理由を、井端氏を彷彿とさせる何でもできる選手で根性もあると評価する。また、スタメンにブライト選手が名を連ねる可能性もあると予想。ブライト選手は、まっすぐを打ちにいきながら変化球を対応できるようになってきたので今後が非常に楽しみだと評価した。

キャンプ前には、あまり注目されていなかったブライト選手の台頭もさることながら、ドラフト下位の田中選手がセカンド一番手とされているのも面白い。若手選手が上位の打順で使える可能性が出てきたことでさまざまな戦法が組みやすくなることが予想される。

個人的には出塁率が高い選手の後に、中距離が打てる選手を固めて得点力アップを目指してほしい。これからの実戦で結果を出してワクワクするようなスタメンが組まれることを期待したい!

澤村桃

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP