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自己採点は100点!立浪竜開幕から1ヶ月、その要因と若手起用を語る

自己採点は100点!立浪竜開幕から1ヶ月、その要因と若手起用を語る
「サンデードラゴンズ」より立浪和義監督(C)CBCテレビ

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

まだシーズンが始まって1ヶ月だが、大方のファンの期待を上回る好成績でジャイアンツとの首位攻防戦となった4月22日からのカード。結果は1勝2敗と悔しいものであったが、近年のシーズンにはない緊張感が生まれている。変化が明確に表れているドラゴンズ。何がその変化につながっているのか…今回の特集は、開幕から1ヶ月経った現状を立浪監督自身が振り返り、今後の選手起用などに迫るインタビューです。

ここまでのチーム状況、選手を立浪監督が振り返る!

「サンデードラゴンズ」より立浪和義監督(C)CBCテレビ

打撃改革や、積極的な若手起用などが功を奏して、21試合終了時点で11勝10敗と目立った連敗もなく順調な滑り出しを見せている立浪ドラゴンズ。

-開幕から1ヶ月経ちチームは3位、この状況を自己採点すると。

「成績だけ見れば、ビシエドが打てていない状況で貯金があるので100点だと思うんですけど。」

若手選手の育成をスタメン起用しつつ行っていく方針のもとで、まだ戦力的に未知数だった部分が上手く繋がって、チームとしても成長できていることを自己評価した。また "打つ方は必ずなんとかします!妥協はしません。"という力強い宣言のもと昨シーズンと比較して、打率から本塁打数、得点、四球まで飛躍的に向上し打撃力不足は解消しつつあるのはなぜか?

「練習でとにかく、右バッターであれば三遊間からライト線に意識を持って打つ、左であればセカンドからレフト線。メリットはもちろんボールを長く呼び込む、引きつけて前で打つ。それを1年間ずっとチームとしてやっていこうかなと。」

逆方向への打球をテーマに粘り強い野球をここまで実践してきた。それにより、延長戦は3戦全勝、1点差勝利6試合、逆転勝利5試合と結果に繋がった。

「真っ直ぐに力がある」「儀式のような初球の空振り」魅力たっぷりの若手起用

「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

また、「若手の積極起用」について今シーズンは特に力を入れている。そんな若手の中で頭角を現した選手への評価を語っていく。1人目は、今シーズンからローテーション入りした高橋宏斗について。

「上出来でしょう。あれだけ、真っ直ぐに力があってスライダーがすごく良くなりましたよね。フォークボールもすでに一級品ですよ。制球力もいいんですよね。課題は投げるスタミナ、まだまだ全てがうまくいくとは思っていないですけど、とりあえず非常にいい形は見せてくれたと思ってます。」

若手によるポジション争いが熾烈になり、日々スタメンが変わる外野についてシーズン前の構想と比較してこう語った。

「センターは、大島がいますから、レフト、ライトは状態の良い選手を使う。岡林もずっと続けて出したい気持ちはあるが、思った以上にへばるのが早かった。いきなり1シーズン出続けるというのは難しい、鍛えながら試合に出したいと考えています。」

ドラフト2位のルーキーで、既に2本のホームランを放ち活躍中の鵜飼航丞については。

「儀式のような初球の空振り。ただ初球からあれだけ振れるのは彼の持ち味でもあるんで、とんでもないボールが見送れるようになればさらに確率、チャンスは増えてくるのかなと。」

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手(C)CBCテレビ

今シーズンから外野手登録となり控えとして出場機会を狙っていた根尾昂。先日、二軍へ落とした意図についてこう語る。

「根尾はもう1回ショートをやらせるということで、ざっと1ヶ月くらいですか。(一軍の)外野だとチャンスがなかなかないですから。本人も『ショートやりたいです』と。京田にライバルらいしいライバルがいないと、もう一回試合に出るチャンスは守備力が上がれば増えるのかなということで本人と話して決めた。」

-根尾の投手出場は実現するのか

「ずっとオープン戦の時からブルペンで練習させていた。本当はどこかで、初めは敗戦処理ですけど投げさせる予定だった。(展開次第ではあり得た?)そうです。」

全試合スタメン出場の石川昂弥については。

「100打席、200打席打てなくても使うと開幕前に言って今もその気持ちは変わらないんですけど、真っ直ぐを待って、真っ直ぐを仕留められないことがなかなか克服できてない。高橋周平が上がってくる期間は、(石川)昂弥も危機感を持ってやらないといけない。まだまだ長打が期待できるレベルには来てない。打率よりも、真っ直ぐを待っている時は仕留めるというところ。」

怪我で開幕一軍を逃した高橋周平を今後どのように起用するかについてこう語る。

「サンデードラゴンズ」より高橋周平選手(C)CBCテレビ

「守備力、特にサードの守備は上手いですし、バッティングの状態が上がってくればもちろん一軍に呼びますし、今ちょっと頭を悩ませているところ。でも周平には一軍に来たら3番打者として固定で打ってもらえるような。今でも一軍に上がれる状態ではあると思うが、もう少し打撃の状態が本当にしっかりとしてきたら、もちろん一軍にあげようと思っています。」

高橋周が一軍復帰した際の選択肢として、阿部寿樹を外野、石川をセカンドにするのか?

「サンドラでいろいろ考えといてください笑 色々な解説者が色々な意見を出してくれますから。」

立浪監督の若手選手の見方について、柔軟な対応力でポジティブに見守っている印象を受けた。おそらくチームとしては想定していたよりも好成績を残している中でも、目先の結果にとらわれず若手それぞれに見合った育成を大切にしているように見える。

井端和弘氏による今後の布陣を立浪監督に提案!

「サンデードラゴンズ」より井端弘和氏(C)CBCテレビ

色々な解説者の方の意見を参考にします、と語る立浪監督に、この日のゲスト井端弘和氏が今後の布陣を予想して提案する。まずはポジションから。

復帰した高橋周はセカンドに、セカンドを守っていた阿部をライトへ。 京田陽太が守るショートに堂上直倫を入れ、一軍復帰した根尾もショートへ。 アリエル・マルティネスが守るレフトに、状況次第で阿部を入れ、アリエルをファーストへ。鵜飼をレフトに入れた場合には、さらに阿部ファーストという選択肢も。(あれ?!ビシエドは?)

センターの大島と、キャッチャーの木下以外のポジションで必ず代わりに出られる選手がいる格好だ。不振であれば、ビシエドさえも外す可能性がある提案。バッティングの調子がいい選手がいるからこそ攻撃型の布陣を取るのも戦術的に有効だろう。次はその布陣での打順を予想する。

3番打者に高橋を使いたいと立浪監督からの話があったことから、高橋周平復帰時の打順は以下のようになった。

1(中)大島
2(遊)堂上
3(二)高橋周
4(一)ビシエド
5(右)阿部
6(左)A・マルティネス
7(三)石川昂
8(捕)木下拓

また、ショートの練習を積んだ根尾が一軍復帰する際には、以下のオーダーが予想された。

1(中)大島
2(左)A・マルティネス
3(二)高橋周
4(一)ビシエド
5(右)阿部
6(捕)木下拓
7(三)石川昂
8(遊)根尾

(候補になるレギュラー級の選手が)いっぱいいますね!と井端氏が評価するように、同ポジションのライバル候補や、もしものときにバックアップできる選手がいることは、シーズン通じて戦っていく上で必要不可欠である。個々の選手が牙を研ぎつつ、ライバル関係の中で切磋琢磨していくのも注目したい。

澤村桃

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