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最後はオレが勝つ!同期石川昂に対抗心メラメラ! 立浪チルドレンの秘蔵っ子・岡林勇希外野手が今季にかける思いを激白!

最後はオレが勝つ!同期石川昂に対抗心メラメラ! 立浪チルドレンの秘蔵っ子・岡林勇希外野手が今季にかける思いを激白!
「サンデードラゴンズ」より岡林勇希選手(C)CBCテレビ

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

恵みの休息

勝率5割をキープしての週末。いやあ、気分がいい!ただ、こんなに好天続きにも関わらずゲームがないのはなんとも辛すぎる! 暇を持て余したドラファンはさぞかし多かったことでしょう(笑)。

しかしまあ、ここは考えよう。キャンプからオープン戦、そして公式戦へと怒涛の日程で進んでいった中での三日間の休息(練習はしているでしょうがね)は選手にとって“恵みの時間”となったのでは?12日から地元バンテリンドームでのタイガース戦、心身ともにリフレッシュした状態で戦ってもらいましょう!

「サンデードラゴンズ」より祖父江大輔投手(C)CBCテレビ

そんな中、ケガ人情報では思わずニコっと笑顔になる朗報が。右肩痛でファーム調整が続いていた祖父江大輔投手は7日、復帰後初となる連投を行い、キレのあるスライダーを軸に1イニングをわずか9球で抑え、5試合連続無失点と復帰準備は完全に整った模様。12日のタイガース戦から一軍合流の予定だそうだ。そしてコロナ陽性反応で離脱していた小笠原慎之介投手も10日にチームへ合流し、元気な姿を見せた。もう一度身体を作り直して、一日も早くローテへ復帰してもらいたいですね!

さて今週のサンドラは期待の若竜たちが躍動した一週間を振り返りながら、キャプテン大島とともにドラゴンズ打線を開幕から牽引する岡林勇希外野手にスポットを当てた!

待ちに待った大器の開花宣言は近い!?

昨年まで鬼門と化していた神宮球場でのスワローズ三連戦で期待の投打ドラ1コンビがレフトスタンドに詰めかけたドラファンの期待に応える活躍を見せた。

まずは4月5日の第1戦、未来の4番・石川昂弥内野手がプロ入り後、一軍76打席目にして待望の一発をぶちかました!

スワローズ打線の猛追で同点に追い付かれた後の8回表、その時はやって来た。相手は2年連続最優秀中継ぎ投手の清水昇投手。内角低めに投じたストレートを一閃!チームに勝利を呼び込む価値ある一発が神宮の夜空に舞い上がった。

石川昂『なかなかチャンスで打てていなかったんですけど、使い続けてくれた立浪監督だったり、色々な方々に声をかけていただいてホームランを打てたと思うので、本当に感謝しかないです!』

「サンデードラゴンズ」より石川昂弥選手(C)CBCテレビ

7日の第3戦では貴重な追加点となる2号ホームランをプロ入り1号ホームランと同じレフトスタンドへ放り込み、黄緑色に染まったスワローズファンを落胆させた。

なかなか思い通りのバッティングができず、模索する毎日だった昂弥。しかしここに来てようやく結果が出始めた。桜前線を追いかけるように、いよいよ期待の大器の待ちに待った開花宣言が間近となりそうだ。しばらくこのまま7番で結果を残し、徐々に打順を上げ、夏真っ盛りの頃にはビシエドの後ろを任される5番に繰り上がる姿を見たいものである。

思い出の地でプロ入り初勝利

そして三戦目には高橋宏斗投手が前回のプロ入り初先発から中7日と間隔を空けての登場。万全の態勢で中京大中京高時代、明治神宮野球大会で優勝した思い出の地である神宮球場のマウンドに上がった。

初回スワローズ打線に先制タイムリーを許すものの、2回の攻撃では自ら2点タイムリーヒットを放ち、逆転!バットでリズムを取り戻した宏斗。

『最初は緊張感あったね!』

ゲストコメンテーター山田久志さんが感じたピッチングの硬さもこの一打で和らいだのか、その後はストレートでカウントを取っては、変化球で仕留める組み立てが功を奏した。特に要所で見せたカーブには強打を誇る山田、村上、そしてオスナのクリーンアップもただただ沈黙するばかり。

「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

この日は6回を投げ切り、被安打6、失点3、そして5つの三振を奪い、勝利投手の権利を持って降板。その後、ドラ自慢の救援陣が反撃を抑え、念願のプロ初勝利をモノにした。

高橋宏『なんとか死ぬ気で投げました。ここから長いシーズンが始まっていくので、この一勝で終わることなく、もっとチームの勝ちにつながる投球をしていきたいと思います』

プロ野球人生のコマをひとつ前に進ませた宏斗。ドラゴンズ次代のエースがあげたプロ野球での産声は謙虚かつ負けん気の強さが溢れたものとなった。

今やチームに欠かせない存在

立浪ドラゴンズを象徴する若手といえば、この選手!開幕から全試合スタメンに出場中の岡林勇希外野手。ここまでの活躍を振り返るとともに、今季にかける心境を語ってもらった。

「サンデードラゴンズ」より岡林勇希選手(C)CBCテレビ

3月25日、ジャイアンツとの開幕戦で球界を代表する菅野智之投手からタイムリーを放つなど、3安打の猛打賞を記録。そして4月2日、地元バンテリンドームで今季チーム初となるサヨナラ打を放った岡林。通称『バヤシ』は今やチームに欠かすことのできない存在として、ドラファンの歓声を受ける。

プロ3年目の今シーズン、チームの課題であり長年不在となっていた二番を任され、ここまで12試合を戦い、大島洋平選手に続く打率.288の記録を残す活躍を見せている。

プロ入り三年目の20歳。
今年一月、地元三重県松阪市で迎えた成人式で誓った思い。それは…

岡林『今年が本当に勝負の年だと思ってやっているので、一軍定着を目標にやっていきたい』

目標を達成するために、春季キャンプを一軍完走。毎日最後の一人になるまで居残り練習に励んだ彼の手の平は、マメの上にマメが出来上がったほど。その成果が表れたのがオープン戦。16試合で.316の打率を残し、自身初となる開幕スタメンを勝ち取った。

岡林『(菅野投手という)日本を代表するピッチャーと対戦することができて、すごくいい経験になったので、この経験を生かしながら、頑張っていきたい』

ようやく現れたドラゴンズのニュースターに辛口の井端弘和さんも満点の採点!

『100点です。このピッチャーならどうやったらヒットになりやすいのかをイメージして打席に入れているので、そこがやっぱり素晴らしいですよね!』

あとは試合に出続ける体力のみ

「サンデードラゴンズ」より岡林勇希選手(C)CBCテレビ

ただシーズンは始まったばかり。1シーズン通じて戦った経験のない岡林にとってはこれから数多くの“未知なる戦い”が待ち受けるはず。岡林はその戦いに真っ向から挑む覚悟ができている。

岡林『スタートダッシュを切れただけでまだ残り100試合以上あります。143試合すべて出るというのが目標なので、まずはしっかり全試合に出場して、その中で結果を求めていきたいです』

そんな愛弟子である岡林の今後に向けての課題について、立浪監督はこう指摘する。

「サンデードラゴンズ」より立浪和義監督(C)CBCテレビ

立浪監督『彼の場合、あとは試合に出る体力。ここだけでしょうね。レギュラーの選手でも必ずへばる時があるのでね』

岡林も一年間どう体力を維持していくのか、思案中のようだ。

岡林『自分はまだ体力が足りないので、一度大島さんにも質問したことがあります』

その答えとは…試合に出続けるしか体力がつく方法はないとのこと。経験した者だけが身をもって解決する術を会得するわけだ。当たり前のようで、まさに言い得て妙な話である。

岡林『143試合(全試合)出続けて慣れるというか体力をつけて、なおかつチームのために結果を残して勝利のために頑張っていきたい』

チームには福留孝介や大島洋平という最高の見本がいる。なんでも吸収して球界を代表するヒットメーカーへの道を是非とも歩んで欲しい。

最後に勝つのはオレだ!

謙虚な発言が多い岡林だが、唯一負けず嫌いな一面をのぞかせたのが、番組内でファンへ募集した“期待の選手ランキング”の順位について。番組スタッフが二位に選ばれたことを伝えると、すかさず質問した岡林。

「サンデードラゴンズ」より岡林勇希選手(C)CBCテレビ

岡林『一位は誰ですか?』

一位に石川昂弥が選ばれたことを知ると、敏感に反応!

岡林『でしょうね』

と、思わず下を向き苦笑。
そして20歳らしく若気の至りか、少々ムキになって本音を明かした。

岡林『期待度とかネームバリューは適わないです。僕は陰ながら結果を残し続けて、終わってみれば…という状態を作ります』

ドラフト同期で同級生のふたり。 相手は期待されての一位入団、こちらは下位となる五位入団。 でもプロ野球は結果を出してナンボの世界。 岡林はどんな逆境も跳ね除け、チームに欠かすことのできない圧倒的な存在になる…そんな高い意識をもって、今日もバットを振り続けるに違いない。

チーム内にライバルがいるのはファンにとっては嬉しい限り。切磋琢磨すれば、それだけチーム力は増していく。そんなふたりの姿を見守る立浪監督の優しい笑顔が目に浮かんできそうだ。

ムキになって負けず嫌いの姿を見せたバヤシ、いやあ、イイね!ますます応援したくなったぜ!

がんばれドラゴンズ!燃えよドラゴンズ!

竹内 茂喜

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