憲伸が見た真実!2007年日本S完全試合交代劇!
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・井端のすべらない話シリーズVol.1 2007年日本一 今だから話せるウラ話
ドラゴンズ黄金時代を支えた投打の両輪でもあり、97年ドラフト同期でもある川上憲伸、井端弘和が、グラブからマイクに代え、イバケンコンビを結成!燃えドラchというフィールドで球界裏話や同僚、ライバル話を大放出!
デビュー戦となる今回は2007年53年ぶり二度目の日本一に輝いた舞台裏を語る!
クライマックス負けなしで進んだ日本S
2007年といえば、セ・リーグにクライマックスシリーズが始まった年。ドラゴンズはレギュラーシーズンを2位で終了し、ファーストステージでタイガースを破り、ファイナルステージではジャイアンツをなぎ倒し、なんとシリーズ負けなしの快進撃を繰り広げ、日本シリーズへ進出した。
実はクライマックスシリーズから日本シリーズにかけて、唯一黒星を喫したのが初戦に先発した川上さん。初回にファイターズ4番セギノールに3ランホームランを打たれ、相手先発ダルビッシュ有投手にキリキリ舞いされた、川上さん、井端さんだけでなく、ドラゴンズファンにとっても苦い思い出だ。
井端『クライマックスから唯一負けた試合だよね。でも最初の3点だけだったでしょ?』
川上『そう!その後はノーヒットに抑えたもん。(ホームランを放ったことにより)セギノールはクビが決まっていたんだけど、契約が伸びたって言ってたよ。アリガトウ!カワカミって言われたもん!』
ウソか誠か。真実を知りたい方はSNS等を通じ、是非セギノール氏へお問い合わせ下さい(笑)。
秋の風物詩・山井大介
なんといってもドラゴンズファンが知りたい、聞きたいのは日本一を決めた第5戦だろう。8回まで誰一人出塁を許さないパーフェクトピッチングを続けていた山井大介投手が9回、守護神・岩瀬仁紀投手へバトンタッチ。
賛否両論、世間の評価を二分した世紀の交代劇だ!
何があっても勝ちゲームの最後は守護神・岩瀬仁紀投手を登板させるというチーム方針説、指先の血豆がつぶれ、山井自身が交代を希望した説等々、未だ真相が語られていない、日本シリーズ史上に残る謎シーン。
交代シーンの前に二人が盛り上がったのは、当時開幕から夏を迎えるあたりまではパッとせず、秋口になると何故か調子を上げていた山井につけられていたニックネームの思い出。
川上『山井の大ちゃんって、そういう時にしかいないよなぁ。』
井端『そういえば立浪さんがずっと“マツタケ君”って呼んでいたでしょ?マツタケの時期にしか投げないから』
ガハハ!面白い!秋の風物詩・山井大介!(笑)
そして話は核心部分へ進む!
川上『完全試合続けていて、完全に山井大介が最終回も行くものだと、野手も思うよね?』
との問いに、きっぱりと答える井端さん。
井端『1-0だったでしょ?正直最後は岩瀬さんだろって思ってたよ。50何年日本一になってないわけでしょ。山井個人の信頼どうのこうのではなく、あそこでひっくり返されて、北海道へ戻ったら、えらいことになると思って。そう思ってマウンド付近で待っていたら、やっぱり岩瀬さんが出てきた』
厳しい場面を何度もくぐり抜け、一年間投げ抜いてきた岩瀬仁紀投手が日本一に輝くマウンド上には立っていて欲しかったというのが、井端さんの本音だった。
井端『まあ、個人的な意見は、岩瀬さんは一年通して抑えで投げてきた。あの場面で絵になる人は岩瀬さんしかいないと思っているし、今でも投げてもらって良かったと思ってるよ』
ここで憲伸さんが今まで世に出なかったウラ話を語り始める!
憲伸は見た!交代劇の真実
当時、憲伸さんは北海道に戻っての第6戦先発を投げる、もしもの場合に備えて、ロッカールームで荷物を整えていたという。
9回表が始まろうとした時のことだ。奥の方から誰かが入ってきたなと思ったら、なんとパーフェクトピッチングを続けていた山井投手!思わず問いかける川上さん!
川上『“どうした大ちゃん!?”って聞いたら、(呆然とした雰囲気で)“やぁ…やぁ…”しか言わないの。それから森投手コーチが来て、“おい!”どうすんだ!”と怒鳴っていたし』
何やってんだ。
これからどうなるの?
目の前で起きている状況について全く理解できなかった川上さん。
ロッカールームを出ていった森コーチの“岩瀬ぇ―っ!岩瀬ぇ―っ!”と叫ぶ声が聞こえる中、川上さんは椅子に座り、ガクッと下を向く山井投手にこそこそっと近寄り、“がんばれよ”と激励の言葉を投げかけたそうだ。
そこに思いがけない山井投手の返事があった。
いや交代です…。
川上『“えっ何で!もう少しやん”って聞いたら、“はい…何故か交代なんすよ”って言うから、オレはてっきり自分が言ったんじゃなくてコーチが交代させたと思った。(山井自身が)行きたいです!みたいなことは言っていなかった』
一体、真実は?13年の月日が経っても真相が明かされない日本シリーズ観戦試合達成交代劇。その答えを川上さんがしっかり締めてくれた!
川上『真実はねぇ、あのナゴヤドーム2007年の“カメラ川上は見た!”みたいな感じ?(笑)』