今が旬のトマトで贅沢な“フルコース”!?主食からデザートまで農家ならではのレシピをご紹介!
今が旬の野菜、トマト。年中売っていますが、特に今の時期は多く並んでいます。トマト産地で聞き込みを行い、これからの季節にぴったりなおすすめレシピをはじめ、新鮮なトマトの見分け方まで、農家さんならではの情報を取材しました。
岐阜のトマトは赤い状態で出荷!皮の厚い品種「麗夏トマト」を栽培
今の時期、トマトが多く栽培されているのは岐阜県高山市や中津川市と聞き、さっそく中津川市へ。ハウス栽培をしているトマト農家をたずねると、赤く色づき始めたトマトがたくさんなっていました。しかし、少し気になることが…。
2022年7月、愛知県設楽町のトマト農家をたずねたときは、「赤い状態で収穫すると追熟で柔らかくなりすぎ、傷がつきやすいので、身が硬い緑色の状態で収穫する」と教えてもらいましたが、中津川市のトマトは収穫の段階で赤いのです。この違いはどこにあるのか聞きました。
(トマト農家)
「固い皮なので。赤い身で出荷しても、柔らかくなりにくい麗夏(れいか)という品種」
中津川市で多く栽培されているトマト「麗夏」は、肉質が硬く収穫や移動時に傷がついてしまう心配が少ないのが特徴。集荷場でもほとんどが赤いトマトで、多い日は1日約16トンの麗夏トマトが出荷されます。また、出荷直前まで太陽の光を浴びているので、甘みと酸味のバランスが整ったトマトに育つのです。
新鮮なトマトは一目ヘタを見ればわかる!?簡単レシピも続々登場
農家の方に、新鮮なトマトを見分ける方法を教えてもらいました。
(夏秋トマト生産組合の組合長・鷹見豪さん)
「鮮度見分けるのに一番良いのはコレ。ヘタがピンと立った状態と、しなっとした感じ。ピンと立った状態により近い物が、鮮度が良い」
一目見ればわかる鮮度チェックは、買い物の際に参考にできそうです。トマト農家が集まる集荷場で、トマトレシピについて聞き込みをしました。
(トマト農家)
「ジャムと…(Qジャム?)トマトのジャム。これ、おいしいんですよ」
作り方は、皮をむいてきざんだトマトを、砂糖と一緒に煮込むだけ。煮込んでいる最中にレモンの果汁を足したら完成です。いちごジャムなどの、フルーツジャムと同じように使えるとのことでした。
トマトの選別作業をしていたパートの方に聞いてみると…。
(女性)
「ハマっているのがトマトのマリネ」
他にも、カットしたトマトと玉子で作る「中華風卵とじ」、これから寒くなる季節にぴったりな「トマト鍋」、水分を使わずに作る「トマト無水カレー」など、数えきれないほどのレシピが出てきました。
炊き込みごはん・ミニピザ・ジェラートまで!トマトで作るフルコース
麗夏トマトの農家の奥さまたちが、数多くあるレシピの中から厳選したメニューを作ってくれました。
まずは炊き込みごはんから。4合のお米に対し、30グラムの市販の昆布茶を入れ、少なめのお水を入れて30分寝かせます。その間にトマトを準備しますが、包丁の先でヘタを外していたところ、便利な道具を持っている奥さまが。
(奥さま)
「こんなやつもよかったら。トマトのヘタを取る器具」
小さなスプーン状になっており、手軽にトマトのヘタを芯までくりぬくことができます。ヘタを取ったトマトを丸ごと3玉、先ほどの炊飯器に投入。その上に、じゃこを入れてスイッチオンしたら後は待つだけ。簡単「トマトの炊き込みごはん」の完成です。トマト嫌いの子どもでもペロリと食べられるんだそう。
トマト農家の奥さまは、トマトピューレも手作りです。一度に大量に作り、小分けにして常備食にしているそう。
餃子の皮または油揚げにトマトピューレをたっぷり塗り、スライスしたトマト、ピーマンの代わりに輪切りのししとう、チーズを乗せてオーブントースターで焼けば、お手軽「トマトのミニピザ」ができます。
続いては、トマトとゴーヤのチャンプルーです。ゴーヤチャンプルーを作り、仕上げにざく切りにしたトマトを入れるだけの簡単レシピ。トマトの酸味がゴーヤの苦みを軽減する効果があるそうです。デザートに冷製トマトと生クリーム、ガムシロップで作ったトマトジェラートを持ってきた奥さまもいました。
トマトジュースも添えたら、トマトのフルコースが完成。今が旬のトマトで、皆さんも作ってみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」9月12日放送より