2階建てバスの中にネコカフェ!? 運営する夫婦の「保護猫」への想い

2階建てバスの中にネコカフェ!? 運営する夫婦の「保護猫」への想い
CBCテレビ/「チャント!」

今や空前のネコブームといわれコロナ禍でネコを飼う家庭が急増。しかし、その裏では保護されるネコも増えています。そんな保護ネコを育て里親探しの活動をしている夫婦運営のネコカフェに密着取材しました。CBCテレビ「チャント!」2月5日放送から

ネコカフェ「ひだまり号」の誕生経緯

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ネコ好きがネコと触れ合える場所、「ネコカフェ」。
名古屋市西区に、なんと2階建てバスを改造したネコカフェがあります。
その名も「ひだまり号」。

ひだまり号を運営している祖父江吉修さんに、なぜ2階建てバスでカフェを運営しているのか聞いてみたところ、当初はお店を建てるつもりでしたが、見積もりが1000万以上と高額であった為、悩んだようです。そこで当時運送業をしていた吉修さんは、大型免許を持っていて、乗り物にも詳しかったことから、2階建てバスを自宅の敷地におけるのではないかと考えました。

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ちょうどよい大きさの中古の2階建てバスを見つけ、およそ200万円で購入。
多くの友人たちの力を借り、およそ3か月間かけてネコカフェに改造して、自宅横の駐車スペースに設置しました。

こうして3年半前にネコカフェをスタートしました。

ただのネコカフェではなく、「保護猫」のためのカフェ

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しかしここは単なるネコカフェではなかったのです。
実はひだまり号にいるネコは、野良ネコの赤ちゃんや名古屋市動物愛護センターから引き取った保護ネコなのです。

吉修さん「里親さんと保護猫の出会いの場。ここで遊んでもらって気に入ったネコがいたらぜひ里親さんになってほしい」

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またネコカフェに遊びに来てもらったお金は、ネコのご飯代や病院代などに使われており、「保護ネコカフェ」として運営されています。

「保護ネコカフェ」にくるお客さんの反応は?

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ネコカフェ自体が初めてで、以前からひだまり号が気になっていたというお客さんが来ました。

お客「普通のネコカフェに行きづらいと思っていて、けど保護ネコカフェだったら貢献できるかなと思って」

今はネコが飼えない部屋なので将来環境を整えてから里親になりたいそうです。
「めっちゃ幸せ空間!」と言いながら、たくさんのネコと遊んでいました。

もう一人の女性客は…

お客「ここは環境的に猫がのびのびしているのを感じる。私は特にここ(ひだまり号)が気に入った」

寝ずの看病をすることも。夫婦がもつ「強い想い」とは?

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ひだまり号の施設で暮らす保護ネコ実は全部で32匹。触れ合いスペースに16匹、祖父江さんの自宅3階にあるシェルターと呼ばれるところに16匹いるそうです。

そのシェルターでは、触れ合いスペースにデビューする前の子ネコや病気治療中のネコが暮らしています。
世話をしているのが動物看護師の資格を持つ妻の昌子さん。

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昌子さんは以前、動物愛護センターに保護された赤ちゃんネコが離乳食を食べられるようになるまで自宅でミルクを与えるボランティアをしていました。
その経験が保護ネコカフェを始めるきっかっけになったのだそうです。

実は祖父江さん夫婦は8年前に病気で23歳の長男をなくしました。そのショックからなかなか立ち直れなかった昌子さん。赤ちゃんネコと接することで徐々に癒されていったそうです。

昌子さん「(亡くなった)息子にしてやれなかったことをネコたちにしてあげたい」

病気で命を落とす可能性のあるネコもなんとか救いたい、祖父江さん夫婦はクラウドファンディングを利用し保護ネコカフェでは珍しいという動物専用のICUを設置したのです。
このICUは温度調整や酸素濃度を設定でき一度に複数のネコ管理・治療することができる優れもの。

獣医さんの指示を仰ぎ、ICUで寝ずの看病をすることもあります。これまでに200匹以上の保護ネコが新しい家族のもとへ巣立っていきました。

昌子さん「ネコにとってもお客さんにとっても、ひだまりのような場所でありたい、といつも思っています。」

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ネコ愛だけではなく病気やケガの治療まで、これからも全力で保護ネコ活動を続けていく祖父江さん夫婦のネコへの思いは決して揺るぐことはないようです。

『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49~19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。

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