ドラフト会議迫る!ドラゴンズの選択は?
北辻利寿
【CBCテレビ イッポウ金曜論説室】
プロ野球のドラフト会議が10月26日に迫ってきました。
今年の注目選手をご紹介しましょう。
何と言っても今回のドラフトの目玉は、早稲田実業高校の清宮幸太郎内野手です。
高校通算111本塁打という華々しい記録を打ち立てました。
球場をファンで満員にしてきた超人気選手です。
そして同じ高校生では広陵高校の中村奨成捕手。
今年夏の甲子園ではホームラン6本を打ち、PL学園高校の清原和博選手が持っていた 記録を塗り替えました。
キャッチャーとしても高い評価です。
そして大学生では、立命館大学の左腕・東克樹投手。
ノーヒットノーランをなんと2回も記録しました。
社会人ではJR東日本の田嶋大樹投手やヤマハの鈴木博志投手らが各球団からの1位指名候補です。
●地元の中日ドラゴンズについて補強したいポイントを整理しましょう。
まず「先発投手」。
「先発投手は何人いてもいい」と言われるほどです。
投手王国の復活には欠かせません。
また安心して勝ちゲームの最後に送り出せる「抑え投手」もほしいですね。
そしてキャッチャー。
結局、今シーズンもレギュラーキャッチャーを1人に絞りきれませんでした。
ドラゴンズには谷繁元信さん以来、正捕手がいません。
補強が必要です。 打つ方では「代打の切り札」となるような強打者もほしいところですね。
しかし、今のドラゴンズに最も必要なのは「スター選手」です。
それもただのスター選手ではなく「全国区のスーパースター」でしょう。
●なぜ「全国区のスーパースター」が必要なのでしょうか?
ドラゴンズの本拠地ナゴヤドームの入場者数ですが、NPBの資料から算出しますと、1997年のオープン初年度は年間250万人を超えていたものの、年によってばらつきがあるものの緩やかに減り続け、今季は197万4724人と200万人を割りました。
また1試合平均の観客数も2万8619人とナゴヤドーム21年の歴史の中で、過去最低でした。
ゲームに勝つことはもちろん大切ですが、5年連続Bクラスと低迷する今のドラゴンズには新たなそして強力な"起爆剤"、ナゴヤドームを連日満員にするスーパースターが必要でしょう。
満員のファンの熱烈な後押しで、チームも強くなっていくことに期待しましょう。
すでに阪神タイガースは清宮、広島カープは中村、それぞれ指名を公表しましたが、ドラゴンズは誰を指名するのか、まだ明らかにしていません。
もし、高校生のスーパースターを指名して獲得できたのなら、2~3年様子を見るというのではなく、思いきって開幕から即スタメンで起用してほしいと期待します。
●注目のドラフト会議は「プロ野球各球団の選択」ですが、その前に「私たちの選択」が
迫っています。
10月22日に投票を向かえる衆議院総選挙です。
前回3年前の総選挙は投票率が戦後最低の52.66%でした。
台風も接近中でお天気も心配ですが、日本の将来を決める大切な選挙です。
必ず投票に出かけていただきたいと思います。
【イッポウ「金曜論説室」より by CBCテレビ論説室長・北辻利寿】