吉見の思いがけない衝撃告白に浅尾も思わず目が泳いだ!2009年開幕投手抜擢の裏事情が今明かされる!
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
吉見一起の“ヨシトーーク”開幕投手のウラ側編
元ドラゴンズの絶対的エース・吉見一起さんの初々しいトークが評判の燃えドラch『ヨシトーーク!』。現役時代さながらの絶妙なコントロールで球界裏話や同僚、ライバル話をビシバシ投げ込む!
今回は同級生・浅尾拓也二軍投手コーチをゲストに迎え、開幕投手のウラ側について語ります。どんな秘話が飛び出すか!?楽しみです!
浅尾サプライズ開幕起用の裏話
吉見『特にウラ側ってことではないのですが、タクが開幕に投げた2009年。実はボク、開幕投手と言われていたんです、森さんに』
なんといきなり!出だしから爆弾発言だ!
一瞬にして浅尾さんの目が泳いだぞ!
浅尾『お…おー』
吉見『ただ、その時自信がないって言って』
浅尾『そうなの!?』
思いがけない吉見さんの告白に動揺が隠し切れない浅尾さん!
浅尾『ええーっ!だから急に言われたんだ』
たしかに当時のこと思い出してもサプライズ感は否めません(笑)。
吉見『いつ開幕に投げろと言われた?』
浅尾『いつ言われたか覚えてないけど。ヨシが“オレ、開幕二戦目って言われた”っていうのは覚えている』
吉見『でも凄いピッチングだったよね?』
2009年4月3日、ナゴヤドームで当時の横浜ベイスターズを迎えた開幕戦。
前年まで4年連続で開幕投手を務めていた絶対的エース川上憲伸投手がチームから去り、誰が開幕投手を務めるのか注目を集めていた。
初の2ケタ勝利を記録した吉見さん、左のエース格として成長が期待されていたチェンが有力視される中、当日スタメン発表でコールされたのは浅尾さんの名!
そして浅尾さんは8回を5安打1失点という見事な投球を見せ、見事勝利!
開幕投手という初の大役ながら堂々のピッチングを見せたのだった。
浅尾『んー、そうかなぁ(笑)。覚えているのは当時森さんは開幕二戦目が大事だって言ってたからね。だからヨシが二戦目になっているんだなって感じだった』
吉見『でも大事なのは開幕投手だと思う』
浅尾『開幕取れればね。ただ二戦目取っちゃえば、別に一戦目勝っても負けてもって言われてた』
吉見『でもタクが勝ってくれたからすごく楽な気持ちになれて、完封できたと思ってる。しかも90何球で完封できたのね。過去最少の球数だった』
吉見さん、その試合の球数はなんと95球の省エネピッチング!喫したヒットもたったの3本と、堂々の完封勝利をモノにしたのであった。
お見事!森コーチ、投手陣掌握術
吉見『2009年開幕の話に戻るけど、実はキャンプぐらいに(開幕投手と)森さんから言われていた』
浅尾『そんな早かったんだ』
吉見『“お前、開幕投手な”ではなくて、“お前、開幕やるか?”みたいな感じで言ってきて、“えっ!ボクっすか?”と答えたわけ。その返答が森さんには“コイツ使えねえ”と思われたのか、“じゃあ、いいわ”って言われて』
あまりにも森さんらしいやりとりだこと(笑)。
浅尾『この話を聞くのは初めて。なんで今まで黙っていたの?』
吉見『いやボク、これは喋らなかったです。引退するまで喋らないでおこうと思っていたので。やっぱり現役なんで、そういうこと言っちゃいけないかと』
いきなりの真実話を聞いた浅尾さん。率直な感想はどうなの!?
浅尾『まあ、なんとも思わないですけど』
なんにも思わないのかい!(笑)
浅尾『実力的にはヨシの方が上って分かっていたので、まあそうだろうなと。自分も二戦目が一番大事だと思っていましたから』
吉見『タクも“先発したい”って言ったんだよね?“お前は無理だけどやれ!”みたいに言われて(笑)』
浅尾『“やってみろ”みたいな感じで言われたんだよね』
吉見『それで開幕投手ですよ。今のチームでは絶対にあり得ません。森さんだからできるというか、当時だからできたことです』
落合監督時代、漏れ伝わっていたのは完全にピッチャーのことは森コーチ一任。
さて本当のところはどうだったのだろう?
吉見『そうだったじゃないかな?落合監督も良く“オレはピッチャーのことは知らねぇ”と話していましたしね』
開幕試合、独特の緊張感
開幕の独特の緊張感というかシビレる感じというか、開幕投手はどういう時がイヤなのか知りたいところだ。試合が始まる前?それとも朝起きた時?
吉見『ボクは開幕日の朝の起きた瞬間ですね。“うわっ!起きてしまった…”っていう感じ。これ開幕だけじゃなくて投げる日は常にそうなんですよ。だから朝起きたくないんです』
失礼ですが、なんともかわいい吉見さん(笑)。
吉見『でも球場に行く途中だったり、遠征先だったらバスの中でも緊張しているんですけど、マウンドに立つと大丈夫なんですね』
一方の浅尾さんは?
浅尾『言われた日の夜とかですかね。当日の朝はそれほどでもなかったです。ブルペンとかアップから試合までの時間がソワソワする感じがイヤでしたね』
吉見『イヤやなぁ!』
浅尾さんのコメントに即反応した吉見さん。
ピッチャーって皆同じ思いをするものなのでしょうかね。
そして堰を切ったかのように話し続ける吉見さん!
吉見『楽しそうにゲームしている奴がムカつく!平気でご飯食べている奴とか(笑)。まあ、投げない日はボクもそれしているんですけどね』
しているんかい!(笑)
まあ、ピッチャーはワガママぐらいの性格が一番良いのです、ハイ!
アドレナリン出まくり
吉見『ボクから見たタクのイメージは、水をもらう時に“手が震えている”ことなんだよね』
浅尾『そう(笑)』
吉見『いつも震えているんです。変な話、“大丈夫かなこの人?”って思うぐらいコップ持つ手が震えていて、でもマウンド上がったら150キロ投げて、140キロのフォーク投げている。差が激しすぎるんですよね!』
毎回コップ持つ手が震える。
それは怯えなのか、それとも興奮からくるものなのか?
真相はこうだ!
浅尾『興奮すると震えちゃうんですかね』
緊張は全くせず、ただただ身体がみなぎるパワーがコップ持つ指先に伝わる。
思わず“ウオォォォォーッ!”と声を発するぐらいの興奮状態になっていたという浅尾さん。ドラゴンボールじゃないが、力水をもらう時になると、スーパーサイヤ人に変身するぐらいの気合が入っていた証なのかも。
浅尾『手の震えがバレない様に水をもらっていましたね(笑)』
当初、手が震える姿を他人に見られることが恥ずかしかったという浅尾さん。
緊張ではなく武者震いからの手の震え。
“よっしゃー!今日も一発抑えたるぞ!”と言わんばかりに、アドレナリン出まくりでマウンドに上がっていたのが想像できる!
ただ、力水を口に含もうとした時にはもう多くの水がこぼれ落ちていたんじゃない?浅尾さん(笑)
(竹内茂喜)