元中日ドラゴンズ投手で、MLBのワシントン・ナショナルズに所属している小笠原慎之介さんが、12月2日の『ドラ魂キング』に出演し、メジャー1年目の経験を振り返りました。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で新たに導入される「ピッチクロック」も「ピッチコム」も日本のプロ野球では導入されていません。小笠原さんはちゃんと対応できたのでしょうか?聞き手は加藤里奈と三浦優奈です。若いチーム中日ドラゴンズからポスティングシステムで、今年からワシントン・ナショナルズに移籍した小笠原投手。まずは入団が決まった時の思いを聞きました。小笠原「2年契約というお話をいただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、若い選手が多いと聞いていたので若い選手に負けずにアピールして頑張ろうという気持ちでした」ナショナルズの印象は選手みんなが若いことだそうです。28歳の小笠原投手より上の選手は5~6人しかいないそうです。それも一番上が30代中盤だとか。できて当然小笠原「練習もやりたいことやっていいよ、みたいな感じ。結構自由にやらせてもらいました」練習メニューを組むものの、選手ならできて当然というスタンスで、基本的に教えられることはないそうです。ちなみに育成は別。違う週からキャンプが始まり、しっかりと教育しているそうです。小笠原投手いわく「40人枠に入ってメジャーリーグで活躍する人は教え込むようなレベルではない。できるのが当たり前。パフォーマンスが上がるんだったら好きなことやっていいよ」という環境だとか。自主性に任せるドラゴンズではチームでの練習が多くあった中、急に「自由にやっていい」と言われたら困りませんか?という質問には…小笠原「何していいのかな?何時に球場に来ればいいのかな?みたいなことはありました」例えば全体練習が9時半だとすると、6時にキャンプ施設にいて、ウォーミングを終えてシャワーを浴びている人もいるんだとか。小笠原「全体練習前にはみんな体が出来上がっていて、すぐに練習に入れる感じだったんですね。だからアップもすごい短いし」何の話で盛り上がる?ベンチの中では他の選手と盛り上がっている様子も見受けられました。コミュニケーションはどう取っているのでしょうか?小笠原「身振り手振りです。通訳もいるんですけど、通訳頼みにしちゃうと僕も壁ができてしゃべれなくなっちゃうんで。基本的に自分ひとりで動いて。専門用語を使う時だけ通訳お願いしてます。『日本人って毎日寿司とラーメン食って生きてるんだろ?』みたいな感じの偏見から始まってるんで、僕も『お前も毎日ハンバーガー食わねえだろ?それと一緒だよ』って言ってやりました(笑)」また食べ物やアニメの話で盛り上がるそうです。英会話を全く勉強せずに渡米した小笠原投手ですが、スマホは英語仕様になっているそうです。小笠原「日本にいる機会が長くなっちゃうんで、英語を見るようにしとかないと。あいつ、またしゃべれなくなってんじゃんって思われるの、嫌なんです(笑)」サインをもらったリスナーからも質問が寄せられていました。「マスコットのワシとは仲良くなりましたか?」(Aさん)「なってないんですよね」と残念そうな小笠原投手。リハビリで四軍のチームに所属した時は、そのチームマスコットであるミスター・セロリと仲良くなったそうです。小笠原「本当にセロリなんですよ。ミスター・セロリのサインは貰いました」あっという間7月7日にメジャー・デビュー。マウンドに上がった時の気持ちを聞きました。小笠原「まさかリハビリ明けてすぐに呼んでもらえるとは思ってなくて、まだ二軍で一試合も投げてなかったんですよ」一軍に怪我人が出て急遽登板決定。「どうした?」と驚いたそうです。小笠原「マジか~?って気づいたら、マウンドに立って投げてたってぐらいあっという間にデビューした感じですね」心の準備も緊張もまるでないほどの急展開。実際に投げた感想は?小笠原「最初に4点取られたんですけど、悔しいというより、もう一工夫したらもうちょっと抑えられるんじゃないか、という気持ちがすごく湧いたので、早く次の登板がしたいという感じです」ピッチクロック問題なしWBCへの導入で話題のピッチロックについての質問が寄せられました。「どんな感触でしたか?」(Bさん)小笠原「首振ったら残り3秒とかなんで、あっという間ですよ」メジャーリーグでは、投手は走者がいない場合は15秒以内、走者がいる場合は18秒以内に投球動作に入らなければいけません。違反するとボールカウントが1つ追加されます。もともと投げるテンポが早い小笠原投手は、キャンプから一度も引っかかったことがないそうです。ピッチコムで危機一髪一方でピッチコムについて「結構難しかった」と振り返る小笠原投手。小笠原「送ったり聞いたり、英語なんで、なんつった?みたいなことが起きます」ピッチコムとは、投手と捕手のサインを行なう無線システム。捕手の声が投手に伝えられます。また、9つのボタンを押すことで球種やコースを投手、捕手間でやり取りします。身体に装着するピッチコムですが、小笠原投手はベルトのとこにつけていたそうで、違和感はなかったとか。小笠原投手は投げたいボールを投げるスタンス。ピッチコムでサインを送っていたそうですが、時には焦ることも。小笠原「押し間違えると1回キャンセルっていう信号を送らなきゃいけないんです。時間ないのに押し間違えたらキャンセル押さなきゃいけないんで、ヤバい、時間ない!みたいなことになります」ピッチクロックもピッチコムも日本の野球ではまだ導入されていません。メジャーでいきなり初体験でも上手く対応している小笠原慎之介投手でした。(尾関)