「住んでもいい」と思えなくなる? 事故物件住みます芸人が語る「事故物件」の真実
事故物件住みます芸人・松原タニシの影響で、一般的に知られる言葉となった「事故物件」。事故物件は殺人や自殺などで人が亡くなった部屋のことで、多くの人が入居に抵抗を感じるものです。しかし中には事故物件でも「住んでもいい」と思える条件もあるようです。7月25日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、『オトナンサー』の記事から、事故物件の現状について北野誠、松原タニシ、佐藤実絵子が語りました。
特殊清掃の現場を見たら…
記事によると、男女500人のアンケートでは「事故物件でも住んでもいい」という意見として「家賃が安い」「リフォーム済み」「特殊清掃済み」が挙げられていました。
「シミや血痕などを含めて、全てきれいな状態に清掃済みであれば、特に問題はないかなと思います」という意見もありました。しかし、実際に特殊清掃の現場を見ている松原は「たぶんね、現場を見たら絶対住みたくなくなると思うんですよ。間違いないと思います」ときっぱり。
これまで松原が行った特殊清掃の写真を見せてもらってきた北野も、「とてもじゃないけど、あれがどんだけ綺麗になろうがね。やっぱり臭いとか…」と否定的です。
床下に染み込む体液
佐藤「リフォームしてもダメ?」
松原「鈍感な方はいいと思います。臭いとか、心配性でない方は大丈夫だと思うんですけど」
見た目はきれいに見えても、床の下に死体から出た体液が染み込んでいる場合、臭いはそうそう簡単には取れないというのです。
さらに「ハエ」の問題もあるようです。
松原「特殊清掃して、リフォームしてきれいにしたとしても。やっぱり床の下とかに残ってるのかなんかで、ハエが結構来るんですよ。『でも大丈夫!』という方は大丈夫ですけど(笑)。ハエは実際来ることが多いですね」
佐藤「すごい…それはでも、みんな知らないんだ?」
3年を過ぎると告知義務はなし
国土交通省のガイドラインが変わり、賃貸の場合、事故物件となってから3年は告知義務があります。逆に言えば、3年を過ぎればもう告知する必要はないということです。
事故物件というと家賃が大幅に下がっているイメージがありますが、実際はそうでもないようです。
松原「10万の事故物件で、大々的なニュースもなってないところだったら、8万ぐらいかな。そんなもんですよ」
佐藤「ランクというか、そんなにヤバくなかったら8万っていうことですよね。臭いとかないような」
また新しいガイドラインでは、「孤独死」は事故物件とカウントしないこととなりました。
つまり事故物件の定義は、自殺や他殺による死、特殊清掃が必要になる死が発生した物件ということになります。
ハエがやってくる?「元ゴミ屋敷」
もうひとつ大変なのは「元ゴミ屋敷」の物件です。
松原「元ゴミ屋敷は、本当にハエが来てもええんやったら住んでください(笑)」
やはり見た目をどんなにきれいにしても、どこかにその痕跡は残ってしまうようです。
事故物件やゴミ屋敷のリフォームで大変なのは、やはり「臭い」を消すこと。
北野「臭いを消すために消毒もちゃんとするんですけど、消毒だけでもきついんです」
松原「制汗剤でも、無香タイプとシトラスタイプがあって。無香タイプって臭い削るじゃないですか。シトラスタイプって出てる臭いにさらにシトラスかぶせるから、ちょっと複雑な臭いになる感じじゃないですか。そんなイメージ」
清掃の臭いが強すぎるという場合もあるといいます。
安い物件には何かある
北野「昔、こんな統計なんか取らなかったもんね。『事故物件に住みたいと思いますか?』とか」
松原「東京に出て行ってる役者さんとかミュージシャンとか芸人もそうですけど、ほとんど事故物件に住んでますよ。家賃が高いから、東京はそもそも。結果、安くて選んだところは何かある」
「心理的瑕疵」や「事故物件」という言葉が世間に浸透した結果、「安ければいい」と思う人が増えたようです。
あなたは「事故物件に住んでもいい」派ですか?
(minto)