踊って応援、「投げ銭」で応援!伝統郡上おどり

岐阜県郡上市で400年以上の歴史を持つ「郡上おどり」は、地元民はもちろん国内外問わず多くの観光客が訪れ、一同輪になって楽しむ大きなイベントです。10月24日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』には、地元・岐阜放送アナウンサーの東千晴さんが出演し、昨年から始まった「投げ銭」について解説します。聞き手はCBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛です。
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東「岐阜が世界に誇る伝統文化のひとつといえば、やっぱり郡上おどりですよね」
徳島県の「阿波踊り」、秋田県の「西馬音内盆踊り」と並んで日本三大盆踊りのひとつに数えられる郡上おどりは、2022年に「風流踊り」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
東「9月に閉幕しましたが、今年の夏も郡上おどりは熱く盛り上がりました」
郡上おどり最大の特徴は、なんといってもその期間の長さ。毎年7月中旬から9月上旬までおよそ30夜以上にわたって開催され、郡上の夏を盛り上げます。特にお盆期間に当たる8月13日から16日までの4日間は、毎晩20時ごろから翌朝まで踊りあかす「徹夜踊り」が有名です。
石塚「僕も取材で徹夜踊りに行ったことがありますよ」
代表曲である「かわさき」や「春駒」を始めとした踊りの曲目全10曲は、全て国の重要無形文化財に指定されています。県外から足を運ぶ人はもちろん、近年は郡上おどりを目的に訪れる外国人観光客も多いそうで、年々参加者が増えていっているようです。
伝統存続に警鐘
江戸時代初期から長きにわたって受け継がれてきた郡上おどりですが、近年は課題も数多く抱えているとか。
東「お囃子の歌い手さんや楽器を弾く人の高齢化という問題もあって、担い手が減少しているのが課題です」
お囃子などを支える「郡上おどり保存会」のメンバーの約9割は60代から90代とのこと。参加者が増えている一方で運営側は高齢化が進み、次世代への継承や担い手の確保が急務となっている状況です。
東「あとお囃子を奏でる屋形の修繕も必要になってきたり、資金的な課題もあります」
石塚「やっぱり予算がないと、伝統的なものを維持するのは大変ですよ。人とお金っていうのはどうしても必要ですから」
運営費用は例年約3,000万円にも上っているそう。市の補助金に頼るだけでなく、持続可能な運営のための独自財源の確保が必要になってきているようです。
投げ銭システム導入
そういった課題を解決するため、去年から新しく導入されたシステムがあるとか。
東「投げ銭です」
インターネット配信のように、視聴者が応援や感謝の気持ちを込めて自発的にお金を送る仕組みです。
意味合いとしては寄付ですが、若い世代の人にも馴染みやすいようにとあえて「投げ銭」というワードを使っているようです。
東「現地にいらっしゃった方が会場内にあるQRコードを読み取って、金額を入力して投げ銭することができるんです」
投げ銭は100円から可能だそうで、気軽に寄付に参加することができます。
未来のために
ちなみに「投げ銭」は現金でもおこなえるよう、巨大な樽も設置されているそう。歴史ある伝統を繋いでいくための「投げ銭」という新たな試みですが、功を奏しているようです。
東「思いをすぐに行動に移せるということで、去年から試験的に始めていますが、去年は寄付金が137万円以上集まったんです」
踊りを楽しみながらその場で寄付ができるという点もメリット。
キャッシュレスも便利ですが、実際には樽にお金を入れる方の方が多かったとか。
石塚「面白いよね、わかりやすいし」
東「ただ踊って楽しいだけではなく、残すためにはどうしたらいいのかを考えていかないといけない。400年以上の歴史のある踊りなので、それを脈々と続けていきたいですね」
「推し」の伝統のための投げ銭が、100年先の未来にも郡上おどりを残すことになるのかもしれません。
(吉村)
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