元中日・吉見一起が明かす、コーチに言われると投手が燃える言葉とは?
5月2日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、侍ジャパンの投手コーチだった吉見一起さんに、若狭敬一アナウンサーが禁断の質問をしました。アメリカまで行った侍ジャパンですが、準々決勝でベネズエラに敗退。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)最後の試合、投手コーチは頭の中で何を考えていたのでしょうか?
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く種市篤暉投手を倒し
終盤の7、8、9回、5対7と2点のビハインドになった侍ジャパン。
7回表からは、5番手、種市篤暉投手がマウンドに上がりました。
実は種市投手の起用は1イニング前倒しだったそうです。結果、2回を投げて1失点。
7回は三者凡退に。8回、先頭打者に二塁打を打たれノーアウト、二塁。続く打者を2ボール1ストライクにした後、二塁へ牽制。
しかしこれがカバーに入った牧秀悟選手の頭上を越えてセンターへ。
まさかの牽制悪送球という点の取られ方で5対8とビハインドは3点差になりました。その後の打者は3人で仕留めました。
種市投手の起用について。侍ジャパンの抑えは大勢投手と決まっていたそうです。しかしひとりでは不安なので、どの投手でもいけるように準備することになったとか。
中でも東京ラウンドから評価がぐんぐんぐんと上がったピッチャーが種市投手。ベネズエラ戦では9回に種市投手の起用を予定していたそうです。
実はかなり前倒し
若狭「え?種市は9回だった。1イニングどころか2イニングも前倒しだったんですか」
吉見「逆転スリーランを打たれた後に、ブルペンには大勢君とか松本(裕樹)君とか。実は金丸(夢斗)も入ってたんですよ」
6回、伊藤大海投手が打たれました。
吉見さんは金丸投手を起用したい旨を、能見篤史ピッチングコーチには伝えてあったそうです。最終的に種市投手が7回のマウンドへ。
吉見「後ろの方で考えてるからねって伝えてたので、種市君は動いてはいたんですけども、意表を突かれた感じではあったかな」
種市投手起用の舞台裏を語る吉見さんです。
種市投手の心中や如何に
吉見「7回の表はマックスでいってるはず。種市君はきっと1イニングで代わるだろうなと思っていたんじゃないかな」
吉見は「もしうまくいったら2回もあるよ」と伝えていれば違っていたかもしれないと振り返りました。
種市投手は何でも受け入れてくれる優しい性格だそうです。
1イニングをフルパワーで投げ終えてホッとしてベンチに帰った時に、次も頼むと言われれば「投げます」と引き受けるタイプなんだとか。
吉見「先発だからイニング跨ぎはできるでしょと考えるかもしれないですけど、場面が違うんです。伝えていれば牽制悪送球はなかったかも」
試合後、監督談話
最後9回は6番手、菊池雄星投手が投げて1回無失点。侍ジャパンは5対8で破れました。
若狭「試合後は井端弘和監督、コーチ、選手などが集まってミーティングみたいなのはあったんですか?」
最初はスタッフだけでミーティングをしたそうです。
吉見「プレミアで負けた時と違って、不思議とどーんとした重い感じはしてなかったんですよね」
2024年11月に行なわれたプレミア12。侍ジャパンは2019年に続く2回目の優勝を目指しましたが決勝で台湾に敗れました。
2024年のプレミアの時は「ヤバいんじゃないの?」というぐらい重い空気だったそうです。
井端監督は悔しそうな顔をしていたもののスタッフミーティングはサラッと終了。選手を交えての全体ミーティングへ。そこで井端監督の口から語られた言葉とは?
吉見「申し訳なかったって言葉も出てましたけども、大変な時期に調整してくれてありがとうって感謝を伝えていたのを覚えてます」
やっぱり気になる大谷翔平選手
若狭「大谷さんは、そんな時どんな立ち居振る舞いなんですか?」
吉見「普通に聞いてましたよ。立ち居振る舞いってみんなと一緒ですよ」
自分の質問に笑ってしまう若狭でした。しかし大谷選手への興味は尽きません。
若狭「キャプテンタイプ、ムードメーカータイプ、寡黙なタイプ、侍タイプ、一匹狼、いろいろいると思うんですが、大谷さんってどんな感じなんですか?」
吉見「全て持ってるなって感じ」
若狭「ウワォッ!」
大谷選手は、背中で引っ張る、時々鼓舞する、そこにいたずらも入ってくる全てがある選手だとか。
吉見「でもすごいペースが乱れない人だなと思いました。凡打しても安打しても感情が全然変わらない。ずっと後ろで口笛吹いてるんです」
コーチとしての学び
若狭「うちの宏斗と夢斗は、もしベネズエラ戦を勝っていたらどこで投げてたんでしょうか?」
吉見「髙橋宏斗はもしかしたら決勝あったかもしれないですね」
最後に、今回のWBCでコーチとして学んだことを聞きました。
吉見「仲良くなる必要はないんですけど、絶対コミュニケーションは大事。僕はそれが全てじゃないかと思いました」
投手をマウンドへ上げた後、コーチができる事は信じるのみ。
コンディショニングと気持ちの面での準備をして、気持ちよくマウンドに上がってもらうことがコーチの役割だと学んだそうです。
投手が燃える言葉
ちなみに吉見さんは現役時代、一番多く接していた投手コーチは森繁和さん、近藤真市さんだったそうです。
吉見「『信頼してるからな』とか『今日の試合勝ちたいんだよ』と直接言われたときは燃えましたね」
若狭「勝ちたいんだ。だから今日お前なんだってなると、よっしゃーとなるわけだ」
流石に、そうは言わなかったそうですがしっかりと気持ちは伝えたそうです。
吉見「信用してるよってことをたくさん言ったつもりです。信頼関係やコミュニケーションの大切さは森さんとか近藤さんから学んだことですね」
(尾関)
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