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私生活を充実させたい!「ライフスタイル起業」という新しい働き方

私生活を充実させたい!「ライフスタイル起業」という新しい働き方

『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)の1コーナー「ズバリこの人に聞きたい」では、話題の本の著者などにパーソナリティの北野誠がインタビューしています。9月6日の放送では、ゲストに『ライフスタイル起業~ちょっと働き、ほどよく稼いで、ごきげんに生きる。』(大和書房)の著者で、東京都立大学大学院経営学研究科准教授の高橋勅徳先生が登場。「起業」というとマーケティングや専門的な経営知識が必要と思われがちですが、この本ではスキルや資格、元手も必要がなく、低リスク低投資で人生を豊かにする新しい稼ぎ方、ライフスタイル起業についてわかりやすく解説されているとのことです。

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今までと異なる起業スタイル

「ライフスタイル起業」とは、家族との生活や趣味の充実など、人生の質の向上を目的とした起業スタイルのこと。

提唱したのは主にニュージーランドやオーストラリアで観光業を営む人たち。利益を追求して上場し、一攫千金を目指すといった近年の起業スタイルとは真逆のようですが、世界中に静かな広がりを見せているそうです。

「この考えは従来の経営学の反省に立っている」と語る高橋先生。
例えば町の食堂では、近くに住んでいる人を常連として定着してもらうだけで経営が成り立つといった、規模にこだわらない経営を想定。

そこにはマーケティング調査を入れても意味はなく、また客を増やすことを見越して従業員を増やしたり設備を新しくしたりしても、成長と引き換えに借金などのリスクを背負う危険があります。

ライフスタイル起業家はそのようなリスクを本能的に気づいているため、専門知識などはいらないという認識なのです。

意外と多いすき間ニーズ

高橋先生はこの本で「まずは月3~5万円程度でも良いので、給与所得以外にすき間の時間を使って現金収入が入るだけでも人生が変わる」と語っています。

例えば最近、パーソナルトレーナーという職業がありますが、小さな軽いニーズというのは意外と世の中にたくさんあり、意識せずとも家庭教師など昔からいろいろな職業はあるのです。

高橋先生「それがサラリーマン化した社会やマネーゲーム化した企業にとらわれているうちに忘れてしまったんじゃないかなと。
ライフスタイル起業家というものにある意味期待されているものではないかなというのが、この本で伝えたかったことです」

ハードルが低い起業

自分の得意分野を活かすのが起業のポイントですが、例えばダンスが得意な人がダンススタジオの経営を考える時、かなりの初期投資を見込みがちです。

10人程度の生徒で経営すると考えると、大儲けはないものの、例えば空き家を借りて行なうことで安く済みますし、「何人以上生徒がいないと倒産してしまう」などといった不安は軽くなります。

貸す側も空き家の処分やマンションの経営となると、かなりの投資がかかってしまいますが、そういったライフスタイル投資家に貸すことで低リスクで収入が得られます。

また、この本では自分が持っているスキルを使って稼ぐ方法の例が紹介されています。
かつては多くの人に広報するには多額の宣伝費が必要でしたが、今ならSNSで簡単に伝えることができます。

「こんな小さなことで商売になるの?」ということでも、意外と起業の道が開けるかもしれませんし、失敗してもリスクが少ないため、現在はチャレンジしやすい環境にありそうです。
(岡本)
 

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