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各党の明暗が分かれた参院選。石破首相は果たして辞任するのか?

各党の明暗が分かれた参院選。石破首相は果たして辞任するのか?

参院選は20日に投開票が行われ、与党の過半数割れで幕を閉じました。自民党の石破総理は敗戦の責任を取って辞任するのでしょうか?また、新興政党の躍進が目立ちましたが、その背景は何だったのでしょうか?7月26日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが参院選の結果について分析します。

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自民が低迷、新興勢力が受け皿に

20日に投開票が行われた第27回参議院選挙は与党の過半数割れで終了しました。

大石「候補者の皆さんはお疲れだったと思います。暑い中でしたからね」

自民、公明の与党は「惨敗」という厳しい結果に終わりました。
自民党では石破総理の責任を問う声も上がっており、退陣を求める議員が一定数いるようです。
一方、自民党は思っていたよりも負けが込まなかった、と見る大石。
注目が集まった「1人区」では14勝18敗でしたが、当初はもっと負けると想定されていました。

また、過半数割れの自公政権に対し、立憲民主党も議席数を伸ばすことはできませんでした。
その受け皿となり、大きく躍進したのは国民民主党と参政党でした。

大石「皆さんの投票結果は反映されたんでしょうか?どうだったんでしょうか?」

その他の政党は、維新の会が少し伸ばし、共産党が少し減らし、れいわと保守党が伸ばし、社民党はなんとか国政政党として残るという結果でした。
新興政党が伸びた一方、既存の政党がいまいち奮わなかった今回の参院選。

大石「老舗政党と新興政党が明暗分かれた形になりました」

参政党が躍進した背景とは

参政党はその強烈なキャッチコピー「日本人ファースト」が多くの無党派層をつかんだようです。

大石「今年の流行語になるのでは?と思うくらい、浸透しましたよね」

また、国民民主党の「手取りを増やす夏」にもキャッチーさを感じたという大石。
対照的に、政治理念や政治信条を純粋に掲げた政党は有権者の心に刺さりにくかった、と分析します。

実際に国民民主党の党首などの演説を聞いたところ、有権者の心に刺さりやすい、と感じたという大石。
参政党の神谷宗幣代表の演説も有権者の心を捉えていると感じたようです。

大石「なんで躍進できたのか?」

参政党は主にSNSで拡散しており、Youtubeの登録者数40万人超、Xのフォロワー数20万人超は全政党の中でトップクラス。
ただし、短期間で支持を集めた背景にはSNS戦略だけでなく、草の根運動がありました。
衆院選の小選挙区は289ありますが、参政党は全国になんと287の政党支部があるそうです。

大石「全国津々浦々、ほとんどあるんですよ」

それらを拠点として、ポスティングをしたり、タウンミーティングをしたりと、党員数を8万5千人まで地道に伸ばしていました。
直近の1か月だけで1万人増やしていたようです。

大石「まだまだ急速に党員を増やす可能性はありますよね」

石破首相の辞任は8月中旬以降?

国会議員もすでに20名近くおり、次回の衆院選での動きが気になるところです。
これまで衆院選の小選挙区では、自民、立憲、国民民主、公明のいずれかの政党が勝っていました。
そこに参政党が割って入ってくるとなると。

大石「さらに政治はわからなくなる」

一方、「石破おろし」の声を否定した石破首相ですが、「やはり辞める方向で考えている」と大石。
ただ、辞めると言っても8月は終戦の日など、戦後80年の節目で大きな式典が控えているため、すぐに辞めるわけにはいかないようです。
よって現実的には、8月中旬以降に辞めるのではないかと見られます。

波乱の参院選でしたが、まだまだ目が離せない展開になりそうです。
(nachtm)
 

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