初音ミクNTのバージョンアップなど、ボカロ界に新しい風が。

3月18日、クリプトン・フューチャー・メディアの『初音ミク NT(Ver.2)』がメジャーアップデートされました。4月6日放送のCBCラジオ『RADIO MIKU』では、初音ミクNTのバージョンアップの話題や、5月発売予定の新たなバーチャルシンガ―について、清水藍が投稿を交えて紹介します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く疾走感ある音と若さゆえの気持ちを歌った曲
オープニング楽曲は、世界最大規模のボカロ楽曲レーベルKARENT(カレント)より清水が選曲した「青天のフイルム」(猫舘こたつ feat. 初音ミク)。
猫舘こたつさんは、昨年「黙ってロックをやれって言ってんの!」でブレイクしたクリエイター。
「青天のフイルム」は2024年12月30日に投稿された楽曲で、MVには教室の実写風景と制服姿の初音ミクが登場します。
学生が感じやすい若さゆえの未熟さに嫌気が差し、他の眩しいものから目を背けてしまうような気持ちを歌った曲です。
清水「結局、外的要因では自分を救うことができなくて、自分を救ってくれるのは自分自身。ロックンロールよ、私を救ってくれ!というメッセージも伺い知れる曲ですね」
ライブラリ特定が好き
この番組を収録したのは4月1日。
バーチャルシンガー界隈では、「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE High↑ 特別編」としてポケミク×重音テトの企画や、株式会社インターネットからは「Voicebank 『AI キュウキャロナス』発売決定」などのエイプリルフールネタが提供されました。
一方でこちらは本物のリリースです。
「3月18日に初音ミクがNT(Ver.2)にバージョンアップされましたね。これを機に、NTの曲も盛り上がってほしいです。NTのおすすめ曲があればお願いします」(Aさん)
手軽に設定が行えるよう改善した「Automatic Control」機能が搭載された他、新たなボイスライブラリーとして「Whisper」やVoice Colorが追加されました。
番組プロデューサーも早速バージョンアップして、その進化を堪能した模様です。
ちなみにオープニングの「青天のフイルム」は初音ミクNTの歌唱でした。
ボカロ楽曲の動画概要にはどのライブラリを使ったのか記載しているクリエイターがいますが、「ライブラリ特定が好きなのでありがたい」と語る清水。
新しいバーチャルシンガー「雨衣」
5月30日に発売予定なのが、新しいバーチャルシンガー「雨衣(うい)」。
「リクエストは、『アイアイ傘』(ハム feat. 雨衣)です。Xでたまたま見つけた曲ですが、発売後はどんな曲が生み出されるのか楽しみですね」(Bさん)
この「雨衣」のキャラクターデザインとキャラクターボイスを担当するのは、イラストレーター・Vtuberとして活躍しているしぐれういさん。
清水「ういさんと言えば、6月1日まで沖縄・国際通りで開催中の『CHURA MIKU STREET』のメインビジュアルも描かれてますよね。少し前にはスカイタウンのグッズも担当されていました」
新たなバーチャルシンガーの登場で、今やクリエイターも含めて戦国時代と言えるほど多くの選択肢があります。
「ソフトウエアの個性を引き出して表現していくのがボカロPの真骨頂」と清水。選択肢が増えている現在の状況を肯定しました。
(葉月智世)
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