フラメンコ・バレエの世界最高峰「スペイン国立バレエ団」が9年振りに名古屋へやって来る!
今回も日本中を熱狂させたあの興奮と感動のスパニッシュ・ナイトが待っている。80名を超えるカンパニーが繰り広げる圧巻のステージをお見逃しなく!
公演名:スペイン国立バレエ団 2024年日本公演
日時:2024年11月27日(水) 18時30分開演
会場:Niterra 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
「ボレロ」を体感せよ!
「ボレロ」はフランスの作曲家モーリス・ラベルのバレエ曲に振付した、スペイン舞踊の代表作。
誰もが一度は耳にしたことがある名曲にのせて、優雅で華麗な群舞の魅力を堪能できます。このダイナミックで壮大なスケールの群舞はスペイン国立バレエ団ならではのもの。
今回上演されるのは1987年にボルドーで初演された、ホセ・グラネーロによる振付版。ステージ上に巨大な鏡を配した独特の演出で、1989年のスペイン国立バレエ団初来日公演で日本中を熱狂させた、人気の振付により再上演します。
シャープなパルマ(手拍子)とサパテアード(足音)に導かれ、徐々に盛り上げていく圧倒的な高揚感。おさえきれない感動と興奮を是非とも会場で体感してください。
「バンド演奏」を聴け!
フラメンコは「踊り」のイメージが強いようですが、スペイン舞踊としてのフラメンコは「歌」を中心とした総合芸術。踊り(パイレ)、歌(カンテ)、ギター(トケ)が一体となって「悲しみ」や「喜び」などを表現します。
今回上演される演目「グリート」はアントニオ・カナーレス振付による「ジギリーシャ」、「ソレア」、「アレグリアス」、「タンゴ」の4パートから成る40分に及ぶ超大作。
それぞれ複数名の歌い手、ギタリスト、カホン(パーカッション)奏者で編成された生バンドの演奏をバックに、様々な拍子(パロ)のフラメンコのエッセンスが存分に堪能できます。熱く情熱的なヴォーカルと激しく時には哀愁漂うフラメンコ・ギターの調べに誘われ、あなたもすっかりスペイン民族音楽のとりこになってしまうかも?
「カスタネット」の連打に驚愕せよ!
フラメンコといえばカスタネット(パリュージョ)の存在を忘れてはなりません。最近ではカスタネットを使用しない演出が多くなっているようですが、今回のスペイン国立バレエ団」名古屋公演ではカスタネットが大活躍するシーンが満載です。
「グリート」では群舞でのカスタネットにご注目ください。特に細かいカスタネットの連続音と足音(サパテアード)を組み合わせ、独特のリズムを繰り出す場面は必見です。実はカスタネットの早い連続音を踊りながらひとつひとつの音をきちんと出すのは、かなり熟練したテクニックが必要です。
鍛えぬかれた身体から繰り出される、乱れやズレのない正確なリズム。まさに神業と言える華麗でダイナミックな群舞をお見逃しなく!
「衣装」を見よ!
今回のプログラムでは伝統的なものからモダンまで様々なフラメンコ衣装(ファルダ)が楽しめます。
フラメンコ衣装は曲調に合わせて色やスタイルを組み合わせます。明るく、楽しい雰囲気の曲は華やかな衣装、暗く、悲しい感じの曲はオーソドックスな感じの衣装が選ばれます。
「ボレロ」の裾の大きく広がったオレンジのドレス、「グリート」の様々な色のマーメイドラインで繰り広げられる圧巻の群舞など目が離せません。スペイン舞踊の多彩な魅力のひとつとしてフラメンコ衣装にもご注目ください!
「ダンスが大好きな小・中学・高校生諸君へ」
本公演は文化庁の「劇場・音楽堂における舞台芸術鑑賞体験支援事業」に採択されました。18歳以下(未就学児童のぞく)の方を無料招待、同伴者(保護者)半額で入場できます。(枚数制限あり)
フラメンコは18世紀中ごろにスペイン南部のアンダルシア地方で誕生した音楽と舞踊です。ヨーロッパ各地を移動するジプシーたちが日々の生活の苦しさや喜びを街角やおまつり、酒場などで歌ったり踊ったりしたことから世界中に広がっていき、現在のスタイルに発展してきたとする説が有力です。
今、ストリート・ダンスやジャズ・ダンスなど創作ダンスを楽しまれている方々も大勢いらっしゃいますが、フラメンコもまさにストリート・ダンスのルーツであると言えます。
今回の名古屋公演では伝統的な華麗でダイナミックな群舞だけでなく、コンテンポラリーの要素もある女性ダンサーによるソロ・ダンス「パストレラ」や男性スペイン舞踊の名作「サパテアード」など様々なスタイルのフラメンコが上演されます。
創作ダンスの新たなインスピレーションを得られる絶好の機会です。とにかく百聞は一見に如かず!ぜひともこの機会にサークルの仲間やお友達同士でご来場ください。(保護者同伴は条件ではありません。)。
あなたもフラメンコやスペイン舞踊の魅力にどっぷりハマってしまうかも?
世界を魅了し続ける、スペイン国立バレエ団とは・・・
1978年、スペイン文化省により創設。初代芸術監督にはアントニオ・ガデス(1978-1980)が就任、その後ルイス・ソレル(1980-1983)、マリア・デ・アビラ(1983-1986)、ホセ・アントニオ(1986-1992)、アウローラ・ポンス、 ナナ・ロルカ、ビクトリア・エウヘニア(1993-1997)、アイーダ・ゴメス(1998-2001)、エルビラ・アンド(2001-2004)、ホセ・アントニオ(2004-2011)、2011年~2019年アントニオ・ナハーロが歴任。2019年9月よりルベン・オルモが就任。
世界中の名高い劇場で、ホセ・グラネーロの「メデア」、マリエマの「ダンサ・イ・トロニオ」、アルベルト・ロルカの「リトモス」、ホセ・アントニオの「ソレールのファンダンゴ」、ホセ・アントニオの「三角帽子」、ピラール・ロペスの「アランフェス協奏曲」、アン トニオ・ガデスの「血の婚礼」「フエンテオベフナ」などを上演してきた。
世界中の観客から愛され、数々の賞も受賞。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の1988年シーズンの最優秀外国作品として批評家賞、1991年日本の批評家賞、1994年メキシコ・シティの最優秀バレエとして批評家賞、1999年スペインの新聞エル・パイス 誌(テンタシオネス)は「ポエタ(詩人)」に賞を授与した。
2002年スペインのヘレスで行われたフラメンコ・フェスティバルでは、アント ニオ・ガデスの振付作品が批評家賞と大衆賞を同時に受賞している。日本でも高い人気を誇り、1989年の初来日以来、多くの熱心なファンを生み出している。
伝統と革新を融合し、躍進を続ける鬼才
芸術監督 ルベン・オルモ
2019年9月1日から、アントニオ・ナハーロに代わって芸術監督に就任し、躍進を続ける鬼才ルベン・オルモ。
1980年セビージャ生まれ。9歳からコンセルバトリオ(舞踊専門学院)に学び、14歳でアンダルシア舞踊団アトリエに学ぶ。
16歳でハビエル・バロン舞踊団『パハロ・ネグロ』で初舞台。同年マドリードに出て、アイーダ・ゴメス舞踊団で活躍。
18歳でスペイン国立バレエ団入団。ラモン・オジェール振り付け『セレスティーナ』で主役を踊る。
2002年に退団。後は、エバ・ジェルバブエナ舞踊団、フラメンコ・ミュージカル『ロス・タラントス』、ラファエル・アマルゴ舞踊団などで活躍。
2006年には自らの舞踊団を立ち上げ『ベルモンテ』「ピノキオ」(2007年)を上演。
2010年に上演した『トランキロ・アルボロト』でマントンを用いた振付が注目され、2011年から2013年までアンダルシア舞踊団監督を務め、2015年にはスペイン文化省の舞踊国家賞を受賞。
2019年のへレス・フェスティバルでは作品『オラス・コンティゴ』で批評家賞を受賞した。
スペイン舞踊の保護と普及、また前衛的な要素を取り入れ、フラメンコにも新しい潮流を取り入れることを信念とし、スペイン国立バレエ団のさらなる発展を目指している。
公演概要
公演名:スペイン国立バレエ団 2024年日本公演
日時:2024年11月27日(水) 18時30分開演
会場:Niterra 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
プログラム:『へネラシオン(世代を超えて)~ジェネレーションズ~』
リトモス 振付:アルベルト・ロルカ
パストレラ 振付:アントニオ・ルス
サパテアード 振付:アントニオ・ルイス・ソレール
ボレロ 振付:ホセ・グラネーロ
グリート 振付:アントニオ・カナーレス
チケット料金:S席16,000円 A席14,000円 B席 11,000円 C席 9,000円(税込)
(未就学児童入場不可)
劇場・音楽堂における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業
主催:CBCテレビ 招聘:MIYAZAWA & Co.
後援:スペイン大使館 インスティトゥト・セルバンテス 日本フラメンコ協会