タオルはどのくらいの頻度で洗えばいいの?「お洗濯マイスター」に聞く洗い方、干し方のコツ!
毎日使うタオルですが、皆さんはどのくらいの頻度で洗っているでしょうか?毎日洗う人もいれば、2日に1回の人も。忙しくて、あんまり汚れていなければ、なかなか洗わないという人もいるでしょうか。タオルを洗う最適なタイミングを、専門家に聞きました。 CBCテレビ「チャント!」6月1日放送から
毎日洗う家庭は約6割!「お洗濯マイスター」が解説!
「毎日です。ニオイが気になるので」
「使ったら、その都度洗っています」
「タオルを洗う頻度は2日に1回かな」
「キッチンと洗面は1週間に1回だね」
街で「あなたはタオルをどれくらい使ったら洗いますか?」と聞いてみると、こまめに洗う人もいれば、毎日はやっていないと言う人もいて、答えはさまざま。生活用品メーカーの「ライオン」が2021年に行った「キッチンの手ふき用タオルの交換頻度」の調査によると、「毎日洗う」と答えた家庭が約6割いる一方で、一週間に1回という家庭も9%いるという結果に。そこで、「ズバリ!タオルはどれくらいの頻度で洗えばよいのか?」、専門家の見解を聞きました!
解説してくれたのは、ライオンで「お洗濯マイスター」として活躍する大貫和泉さん。約20年にわたり家庭の調査や製品開発に携わるベテランお洗濯マイスター大貫さんの答えは、「タオルは毎日洗う事をオススメしています」。特に、キッチン用の手ふきタオルは、こまめに洗う事がオススメ。キッチンで使用するタオルは、肉や魚などの食品を触ってから使ったりすることが多いので、細菌がたくさん付いています。
ライオンの調査によると、洗濯したてのキッチン用タオルからは、ほぼ細菌が検出されないのに対し、キッチンで2日間使用した後に室温で1日放置したタオルでは、細菌が増えていることが分かりました。せっかくハンドソープで手を洗っても、2日間使用したタオルを使って拭いてしまうと、手に細菌が移ってしまうとのこと。手を洗ったのに逆効果になってしまうので、調理がすんだら手ふき用のタオルも交換して、毎日洗うことをオススメしています。
バスタオルも毎日洗う?
では、バスタオルを洗う頻度は、どうでしょうか?街の声では「バスタオルは1日に1回洗います」「2日ぐらいで洗うかな」と、やはり答えはいろいろ。大貫さんは「バスタオルも可能なら毎日洗ってほしいです。キレイだと思っても、お風呂上りにかいた汗や、わずかな汚れも付いています」と解説します。一見、キレイに見えるバスタオルでも、お風呂上りに身体を拭くことで、汗や汚れが付いてしまうとのこと。
洗ったのにタオルが臭う!3つの「ゾンビ臭」!
ところで皆さん、「洗ったのにタオルが臭う」という経験、ありませんか?雨の日に干すと臭う、お風呂上りに使った後は水気の臭いがするなど。大貫さんによると「洗濯の時に落としきれなかったわずかな汚れが化学的に変化したり、細菌による作用を受けたりするのが原因」とのこと。
代表的な3つの臭いは、部屋干しなどで発生する「生乾き臭」、洗濯機に入れたまま干すのを忘れて発生してしまう「干し忘れ臭」、洗ったのになぜか臭う「戻り生乾き臭」です。どれもゾンビの様によみがえってくるので「ゾンビ臭」とも呼ばれています。
大貫さんに、ゾンビ臭を防ぐ方法を教えてもらいました!「洗濯する際は、最初に入れた方が汚れ落ちは良くなります。洗濯機は一番下にある羽の部分(パルセーター)の上が、一番洗浄力が高いためです」。バスタオルの汚れは中央に集中することが多いので、重ならない様に、洗濯機の一番下の部分に広げて入れるのがポイントだそうです。洗濯物は詰め込み過ぎず、7割程度に抑えるのが良いとのこと。縦型洗濯槽の銀色の部分が5センチ程度は見えるようにすると、汚れが落ちやすくなります。
洗濯した後は、干す前にタオルを「バンッ!」と振りさばきます。そうすることで、タオルの表面のパイルが立ちあがり、乾きやすくなります。早く乾かすことで、ゾンビ臭の発生を抑えることができるとのこと。さらに、風の通りが良くなる3つの干し方がオススメ。中央に短い洗濯物を吊るす「アーチ干し」、少しずらして干す「ずらし干し」、ヘビの様にクネクネと吊るして干す「蛇腹干し」です。扇風機やサーキュレーターなどを活用することも、ゾンビ臭対策には効果的です!
しかし、バスタオルは洗うのも干すのも場所を取ります。毎日洗うのは大変なのが正直なところ。毎日洗えない場合、どうしたらいいでしょうか?大貫さんは「数日間洗濯できない場合は、菌が増殖しないように、タオルを乾かしておくのがポイントになります。どこかにちょっとかけて置くとか、濡れたまま放置しないようにします。菌の増殖を抑えることができ、嫌な臭いの発生を抑制することができます」とアドバイス。風通しを良くして、早く乾かすというのが重要です。
ゾンビ臭を撃退!つけおき洗いのコツ!
それでもゾンビ臭がついてしまった場合は、どうすればとれるのでしょうか?ゾンビ臭を撃退する「つけおき洗い」のコツを紹介します。(1)タオルが浸かる程度の約40度のぬるま湯に、洗剤と酸素系漂白剤を入れます。抗菌効果がある洗剤だとより効果的です。(2)その中にタオルをしっかり浸してから、30分~2時間程度つけおきします。(3)その後は、洗剤液ごと洗濯機に入れて洗います。これで、かなり臭いが取れるとのこと。
ゾンビ臭は梅雨時期に発生するものと思いがちですが、実は一年中発生します。特にキッチンのタオルは注意が必要!洗い方、干し方のコツ、試してみてください!
『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。