秋は家計を整える絶好のタイミング!年末に向けてはじめたい、無理なく続く家計管理のコツとは

夏休みや旅行、レジャーなどで家計が少しゆるみ、「思ったより使ってしまったな」と感じている方も多い時期ではないでしょうか。この先は、シルバーウィークや運動会、クリスマス、お歳暮、年末の帰省など、お金が動くイベントが続きます。ここで家計をゆるんだままにしておくと、「年末に出費が重なって、思った以上にお金が減っていた……」ということにもなりかねません。
だからこそ秋は、これまでのお金の使い方を一度振り返り、家計を整える絶好のタイミングです。「家計管理」というと、「毎日家計簿をつけなければ」「我慢して節約しなければ」と、少しハードルが高く感じるかもしれません。 しかし、長く続く家計管理に必要なのは、今の家計を知り、これからの出費に備えること。秋から少しずつ始めるだけでも、年末の「お金が足りない」「使いすぎた」という後悔を減らすことができます。
この記事では、秋から無理なく始められる家計管理のコツを、ファイナンシャルプランナーが解説します。
家計管理は、頑張るより「知る」ことから

家計管理の方法として、家計簿があります。家計簿をつけるたびに、「また使い過ぎた」「貯金できなかった」「もうやめたい」と落ち込んでしまう方は少なくありません。ですが、お金の管理は反省するためではなく、現状を知るためのものです。例えば、体重計も、数字を見て終わりではなく、食生活を見直すなどの行動につなげるためにあります。
家計も同じです。まずは「今どれくらい使っているのか」、「何にお金が流れているのか」を知ることが第一歩です。「使い過ぎた」という結果だけを見るのではなく「なぜ使ったのか」まで考えることで、今後の改善につながります。
特に、見直すことで大きく支出が削減できるのが、固定費です。
固定費とは、
・スマホ料金
・インターネット代
・保険料
・サブスクリプション
・光熱費
・住宅ローンや家賃
など、毎月決まって支払うお金です。
見ていない動画配信サービスを契約したままにしていたり、昔加入した保険を見直していなかったり。月々の金額は少額でも、年間で見ると数万円の差になることがあります。一度見直せば、その後も効果が続くため、日々の節約よりも負担が少なく感じられます。この機会に契約内容を確認してみましょう。
お小遣い、外食費の使っていい予算を決める
節約が続かない理由の一つは、何でも我慢しようとしてしまうことです。節約すると決めても、友人とのランチや子どもとのお出かけまで我慢してしまうと、ストレスがたまり、長続きしません。オススメなのは、自由に使っていいお金を最初に決めておくことです。
例えば、
・自分のお小遣い2万円
・外食費2万円
・趣味1万円
など、あらかじめ予算を決めておけば、「予算内なら楽しんでOK」と考えられます。
家計管理は我慢大会ではありません。続けられるルールを作ることが大切です。
最近は、現金よりもクレジットカードやQRコード決済を利用する人が増えています。便利な一方で、「いくら使ったか分からない」という声もよく聞きます。そんなときは、家計簿アプリを活用してみましょう。銀行口座やクレジットカードと連携すれば、自動で支出を記録してくれるものも多くあります。毎日入力しなくても、「食費が多かった」、「ネットショッピングが増えていた」など、お金の流れを無理なく把握することができます。
秋は、来年のための貯金をはじめるタイミング

家計管理は、手間をかけることよりも、無理なく続けられる仕組みを作ることが重要です。秋は、年末年始や来年のための貯金をはじめるのにちょうどいいタイミングです。9月や10月は、年末までまだ少し時間があります。
だからこそ、クリスマスや年末年始の帰省費用、お年玉など、イベントにかかる費用を少しずつ準備しておきましょう。例えば毎月1万円ずつ積み立てれば、年末には数万円の余裕が生まれます。イベント直前になって慌ててカード払いを増やすより、計画的に準備した方が家計への負担も軽くなります。また、教育費や旅行、車検など毎年ある支出も、年間支出スケジュールなどを作っておくと慌てずに済みます。
秋こそはじめたい、無理なく続く家計管理のコツ まとめ
家計管理で一番大切なのは、続けることです。最初から細かく分類したり、毎日記録したりすると、途中で疲れてしまうかもしれません。「週に一度だけ・月末だけ」など、たまに振り返るだけでも充分です。100点の家計簿を1か月だけ続けるよりも、70点でも1年続けた方が、家計は確実に改善していきます。
秋は家計管理にピッタリの季節です。今年も残り数か月。「来年からがんばろう」と先延ばしにするのではなく、今できる小さな一歩を踏み出してみましょう。毎月のお金の流れを知ること、固定費をいくつか見直すこと、少しだけ先の支出を準備すること。その積み重ねが、将来の安心につながっていきます。
家計管理は、自分や家族の暮らしをより豊かにするためのものです。無理なく、自分たちに合った方法で、この秋から家計を整える習慣をはじめてみましょう。
【ファイナンシャルプランナー祖父江仁美】
大学卒業後、保険会社と保険代理店にて約11年勤務。2017年8月 名古屋で「じんFP事務所」を開業。ファイナンシャルプランナー・J-FLEC認定アドバイザーとして、ライフプラン研修やマネー相談、執筆などを行う。著書「お金の使い方・貯め方教えて下さい」(主婦の友社)。プライベートは、一児の母。
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