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コロナ病床の今「甘く見てはいけない。オミクロン株の次の変異が、また重症者を生む変異株になる可能性も」

第6波が到来し、オミクロン株が急拡大する中、コロナ病床は今、どうなっているのでしょうか?

愛知県大口町のさくら総合病院では、静かな中にも緊張感が高まっていました。
小林豊院長は、防護服を何度も着替える日々が、1年以上続いています。

 「じゃあ中へ行きますか」
 (さくら総合病院 小林豊院長)

11日に訪ねたのは、さくら総合病院内にあるコロナ病床です。

 「今はまだ、この辺りは空床となっています。ここに1名、そしてこの辺りの方はもう退院されていて、もう1名、入院している状況です」
 (さくら総合病院 小林院長リポート)

がらんとした病棟内。ホワイトボードには空きベッドの印が並んでいます。

本来ここは、中等症を受け入れる病院ですが、去年の第4波、5波の際は、重症患者で多くのベッドが埋まる困難な状況が続きました。

しかし今は軽症患者が2人だけ。

 「(入院しているのは)40代と50代の方。酸素も入院してから一度も投与されていない」
 (さくら総合病院 小林豊院長)

1人はオミクロン株、もう1人もその確認中です。

 「(検査待ちの1人も)時期的にはもうオミクロン株ではないか。もう明らかに置き換わってきている。症状としては発熱と鼻づまり、咽頭痛が多い。呼吸器症状も全然ないので、そのあたりがデルタ株との違い」
 (さくら総合病院 小林豊院長)

先日承認されたばかりの初の飲み薬、「モルヌピラビル」も治療に使っていますが、今後患者が確実に増えていく中、十分な量が確保できないことへの     不安もあります。

 「(モルヌピラビルを)病院に在庫として3人分までしか持てない。十分な量が流通していないので、なかなか使いやすいとは言えない状況。間違いなくオミクロン株は感染力が強いという印象があるので、まだまだ感染者の数は増えるだろう。
コロナ病床が埋まる可能性はもちろんある」
 (さくら総合病院 小林豊院長)

 「驚異的な感染拡大と認識しています。13日は1036人、1000人を超えました」
 (愛知・大村秀章知事 13日の会見)

愛知県では、きょう新たに1039人の感染を発表。去年9月10日以来の1000人超えです。

 「大変厳しい状況に立ち至っていると認識している。感染拡大が止まらない」
 (愛知・大村秀章知事 13日の会見)

大村知事は、今後も引き続き感染対策を徹底してほしいと呼びかけました。

破綻寸前だったあの状況が再び起きないとも限らない―
さくら総合病院では“来るべき嵐”に備えて警戒を強めています。

 「『感染力は強いけれども重症化率が低い』。ことを甘く見てはいけない。あとは、オミクロン株で終わるとは思っていないので、オミクロン株の次の変異が、また重症者を沢山生むような変異株になる可能性もある。まだまだ安閑としてはいられない」
 (さくら総合病院 小林豊院長)

2022年1月13日放送 CBCテレビ「チャント!」より

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