CBCテレビのアナウンサー陣に関西出身が多く、アナウンス部で関西弁が飛び交っていることを憂いた名古屋出身の柳沢彩美アナが、CBCアナウンサー公式YouTubeチャンネル「みてちょてれび」で、名古屋弁講座を開講。今回は、永岡歩アナ、古川枝里子アナが小学校で使える名古屋弁を学びます。

名古屋弁で視聴者の親近感をアップ？

生粋の名古屋っ子・柳沢アナの厳しいチェックに「喋るのが怖くなっちゃってる」と怯える永岡アナ。古川アナも「こんにちはも名古屋弁で言わなきゃいけないのかな？」と不安そう。すかさず、柳沢アナは、イントネーションが違う名古屋弁の「こんにちは」を披露。「“やっとかめ”は、もう言わない」と解説します。「やっとかめ」は「お久しぶりです」という意味で、名古屋出身の宮部和裕アナの祖母はよく言っていたそうです。

永岡アナが「名古屋弁を覚えたらプラスはあるんですね？」と質問すると、柳沢アナは「あるに決まっとるでしょう！視聴者の皆さんの親近感がアップするがね！」と、名古屋弁ですごみます。「名古屋弁のお便りもネイティブに読める」と言われ、永岡アナも「距離がより近づく。皆さんの気持ちがもっと掴める」と興味を持ち始めます。

永岡アナが架空の「小学校の休み時間」をリポート！

名古屋弁が出やすいシチュエーションを使い、「放送で使える名古屋弁」に永岡アナが挑戦します。与えられたシチュエーションは「小学校の休み時間」。小学校の休み時間に潜入して、情景描写を名古屋弁で伝えます。柳沢アナは「小学校、休み時間は大ヒント」とアドバイス。

永岡アナは「やっとかめー」とあいさつからスタート。「言わないよ」と柳沢アナにダメ出しされますが、めげずにレポートを続けます。「今日、私はこちらの新栄小学校に来とるんだがね！ちょっと待ってください！ここの給食は、シャビシャビのカレーだがね！でら美味しそうだがね！」と、1回目の古川アナの食レポのシチュエーションで習った、覚えたての名古屋弁を使います。

「続いて校庭の方に。みんな、中日ドラゴンズのキャップだがねー。かわいらしい」と子どもたちの様子を伝えますが、柳沢アナからは「名古屋要素を入れただけ」と厳しいチェック。永岡アナは「あっ、ちょっと待ってください！ここにあるのは、ちんちこちんの水道だがね！以上、スタジオにお返しします！」と、再び先ほど覚えた名古屋弁「ちんちこちん（＝ものすごく熱い）」を使ってレポートをまとめました。

名古屋の休み時間は「放課」、すのこは「ザラ板」？

「どう？」と○を期待する永岡アナですが、柳沢アナは×の札。「ちんちこちんの水道はおかしい」と言う柳沢アナに、永岡アナが「水飲み場の水道！夏場に熱くなるやつ！」と必死に食い下がると、古川アナも「真夏の名古屋の小学校を表現してます！」とフォロー。2人で「名古屋は暑いからね！」と声を揃えます。

しかし、他にもダメな点がある模様。「“やっとかめ”は言わない。“来とるんですわ”とか、“来とりますー”とかかな」と指摘。さらに、「だがね」は問いかけに使う言葉なので、独り喋りでは難しいのだとか。「でらおいしそう」の使い方は合格。柳沢アナによると「“でら”は一番使いやすい」とのこと。

今回のシチュエーションで柳沢アナが一番触れてほしかったのは、休み時間の呼び方。古川アナが「放課？」と聞くと、「大正解！」と○の札を出します。小学生の子どもがいる古川アナは、放課、ケッタ（＝自転車）、つる（＝運ぶ）などは、よく聞くのだとか。下駄箱の床にある「すのこ」のことは「ザラ板」と言うそうです。

尖っているものには「トキントキン」を使え！

柳沢アナによると、鉛筆の先が尖っている状態は「トキントキン」と表現するそうです。「トキトキ」「トキントキン」「トッキントッキン」と、尖りが最上級になっていくのだとか。

柳沢アナは「（鉛筆を）トキントキンにはして欲しいけど、トッキントッキンは危ないから、やめやあ。こんなトッキントッキンにしとったらあぶないでかんわ」と使用例を教えます。「流暢！家で使おう！」と拍手する古川アナに、永岡アナは「視聴者に愛されるためにやっているんでしょ？」とツッコミます。

「小学生にトキントキンだねーと使える。鉛筆以外でもいい。先が尖っていれば使える」と自信を見せる柳沢アナ。古川アナが「タワーとかに？」と聞くと、柳沢アナは「東山タワー、トッキントッキン！」と早速、使ってみせます。

この日はここで時間切れ。疲れ切った2人をしり目に、柳沢アナは「どえりゃぁ用意しとるんだがね。今後にこうご期待！」と明るく講座を締めくくりました。