その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！　その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目、神戸生まれ東京育ちの松本道弥アナが調査します。

今回は、美濃焼の産地『岐阜・土岐市』。中でも“とっくり”の生産が盛んな『下石町（おろしちょう）』で愛されている『加登屋(かどや)のからあげ』を調査！
地元の皆さんに聞くと、口を揃えて言うのは「とにかく大きい鶏のからあげ」で、味はサッパリしていて食べやすく、3個、5個、7個と数が選べるとか。

『加登屋食堂』は、昭和10年創業の地元に根付く大衆食堂。現在は3代目が店を守っています。ご主人いわく、からあげのサイズは「女性のこぶし大くらい」で、女性は大体3個、男性は5個を注文することが多いとか。食欲旺盛な松本アナは7個…といきたいところですが、ひとまず5個をオーダーすると、「デカッ！」と笑えるくらいの量が運ばれてきました。その皿を持ち上げてみると「震える重さ」と重量を実感。

大きくてもくどくならないように、ニンニクを使わず、ショウガや醤油などで鶏モモ肉に下味をつけ、きれいな油で揚げていくからあげ。その重さは、1個なんと140グラム。普通のからあげの3～4個分、大きめのハンバーグやステーキにも匹敵する「ドデカからあげ」です。ボリューム満点の『からあげ定食（5個・1573円）』をいただいた、自称・大食いの松本アナも「1つでかなりの満足感」と、衣サクサクで、やわらかジューシーなサッパリからあげを堪能しました。

なぜこのように大きなからあげになったのか？気になるその理由は、3代目のお母さんの間違いから。1枚のモモ肉を3個に切り分けるところ、2個に切ってしまい、そのサイズのまま、お客さんに出したところ「今日のからあげは大きいな」と喜びの声が。
その時は、お母さんの間違いを怒ってしまったものの、お客さんが喜んでくれることが店の喜びとなり、今では加登屋の看板メニューとなりました。

加登屋のからあげ人気は広がりをみせて、去年、JR土岐市駅前に持ち帰り専門店をオープン。その大きさは早くも評判となり、部活帰りの高校生や勤め帰りに買い求める人など知名度はどんどん上がっています。
「からあげは文化だと思っている。もっと広めていきたい」と語る3代目なのでした。

（7月29日(金)　CBCテレビ「チャント！」より）