これはムリだ…『絶対返せない技』持つ天才卓球少年がいた 7歳で日本代表・小林右京の超絶スピン
水谷隼選手をはじめ、幼少期からその才能を発揮し、世界で活躍する卓球界のアスリートたち。愛知県で天才少年を発見しました!
小林右京君:
「小林右京です。世界チャンピオンになります!」
愛知県豊橋市出身の小林右京君(7)!実は彼、7歳ながら既に日本代表(U-8)なんです!
さらなる卓球日本代表の強化を目指し、去年始まった特別強化合宿で、全国の精鋭10人が集まる中、総当たり戦で見事優勝!この結果、7歳以下としては唯一日本代表に選ばれました!
とは言え、普段はフツーの7歳の男の子…。
Q.今日学校どうだった?
右京君:「楽しかった」
Q.何が楽しかった?
右京君:
「放課(休み時間)に鬼ごっこ」
鬼ごっことお絵描きが大好きという右京君。部屋を見せてもらうと、なぜかものすごく隅っこで、隠れてお着替え…。
Q.恥ずかしかった?
右京君:
「うん…。絶対こっち来んでよ」
右京君の強さの秘密はその家族にあり!両親は元卓球選手、そして祖父は卓球教室の先生と、まさに卓球一家。
右京君が初めてラケットを握ったのは0歳の頃。本格的に練習を始めたのは3歳の頃だそうです。
今では7歳にして日本代表!そんな右京君に得意技を聞いてみると…?
右京君:
「サーブで相手の(返し)ボールを甘くして決めるとか、チャンスボールを作ることが得意」
そう!右京君はサーブも強さの秘密なんです。その数なんと9種類!右へ左へ曲げたかと思えば、ノールックにバックスピンも!
サーブの数もさることながら、過去に日本代表にサーブのコーチとして招かれた祖父の村瀬勇吉さんは、その質にも注目。
祖父の勇吉さん:
「右京のいいところは回転の量が、非常にレベルが高いところ。あの年代であれだけの回転量出す子は初めてです。世界一のサーブの名手になるかもわからないですね」
サーブの名手も太鼓判を押す右京君のサーブ…。
しかしそれだけではなく、さらに右京君には『横入れ』という得意技も!
横入れとは、ネットに対して鋭角に来た球を台の外側から“ネットを越さずに”相手コートに入れる高等テクニック。これはルール上OKなんです。
右京君に実際にその技を見せてもらうと…ボールが相手のコートに入った際、強い縦回転がかかっているため、水を切るように台の上で何度もバウンド!決まれば、相手は返す事が不可能なんです。
実はこの技、右京君が憧れているある選手の真似をして覚えたそうですが…。
右京君:
「ワルドナー選手です。スウェーデン人で色々な技とかができて、自分の考えと全然違うコースに打って凄いです」
卓球界のレジェンド、ヤン・オベ・ワルドナー。
常軌を逸したコントロールショットや多彩なサーブなど、型にはまらないプレースタイルで世界を制した伝説のプレーヤーです。
右京君は憧れのワルドナーを目指して、移動する合間の車内でも動画を見るほど、日々プレーを研究…。
右京君:
「この技がカッコいいと思って真似してみたらできた」
そんな息子の才能を伸ばすべく、母親の佳子さんも…。
母親の佳子さん:
「公園で遊んだりですとか、家の中でも工作をして指先を使ったりですとか、“感覚”を磨いたり、“身のこなし”を磨いたり卓球をしていない時にどのような時間を過ごすかという所に重点を置いています」
卓球以外の感覚も磨けるように、あえて“卓球漬けにしない”教育方針をとっているんです。
未来のメダリストを目指す右京君。その夢を叶えるべく、2月に挑んだのは「大阪国際招待卓球選手権大会」。全国から12歳以下の腕自慢が集まるこの大会で、7歳の右京君は最年少。
Q.年上の子と戦うのは楽しみ?
右京君:「うん」
母親の佳子さん:
「最初から勝てるとか勝てないとか決めつけるのではなくて、相手の嫌なところと自分の今日の一番調子いいプレーを上手く組み合わせて戦えれば、一番点数が取れると思います」
しかし、なんと初戦の相手は大阪代表にも選ばれている6年生の男の子。その身長差なんと50センチ!果たして強敵相手にどんなプレーを見せるのか!
試合開始早々、いきなり相手の強烈なスマッシュで先制点を奪われた右京君。その後も立て続けにポイントを奪われ、第1ゲームを2対11の大差で落としてしまいます。
この展開に、会場で観戦していた祖父の勇吉さんも…。
祖父の勇吉さん:
「ちょっと力が違いすぎるかな」
続く第2ゲーム。右京君も徐々に調子が上がってきます!相手の球に必死に食らいつき…。
右京君:「ヤッ!!」
ラリーを制し、思わず声が出ます!
さぁ、反転攻勢か…と思われましたが、結局このゲームも落とし、後が無くなった右京君。
迎えた第3ゲーム。
8対10と相手にマッチポイントを握られたものの、その後驚異の粘りを見せます!
祖父の勇吉さん:
「サーブは効くと思います。いいコースに決まれば、それなりの勝負になると思います」
右京君のサーブが決まり、その差は1点に。さらに続くサーブでも相手の逆をつき、見事エース!10対10のデュースに持ちこみます。
しかし右京君の粘りもここまで…。ストレート負けを喫しました。
右京君:
「ちょっと悔しかった。いつもの子(対戦相手)よりドライブの強さが強かった」
母親の佳子さん:
「後半だけでも(接戦に)持ち込めて、それで競り合いができたのは一番良かったと思います」
まだまだ無限の可能性を秘める小林右京君。これからの活躍に注目です!
(3月3日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)