名門・桜花学園バスケ部のスーパールーキー・江村優有(15) 名将も認める『バスケIQ』
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名門・桜花学園バスケ部のスーパールーキー・江村優有(15) 名将も認める『バスケIQ』

2018.07.10

高校女子バスケの強豪・桜花学園に、1年生ながらレギュラーを任される“スーパールーキー”がいます。

相手のディフェンスを切り裂くドリブルに、正確無比なロングパスなど、多彩なプレーを見せる、江村優有(ゆうあ)選手・15歳です。

桜花学園といえば、高校バスケット界の絶対女王。

井上眞一監督が33年前に就任して以来、実に全国制覇62回!過去には、アテネ五輪代表の大神(おおが)雄子選手や、リオ五輪代表の渡嘉敷来夢(らむ)選手ら、20人を超える日本代表選手を生み出してきた超名門校です。

身長160センチと小柄ながらも、桜花学園で次なるエースと期待される江村選手について、井上監督は…。

井上眞一監督:
「いいパスも出す、いいディフェンスもする、なおかつ点もとる。1年生にそこまで求めるのはちょっと酷かなと思うんですけれど、それだけのバスケットIQの高い子なので」

桜花学園バスケ部 江村優有選手
桜花学園バスケ部 江村優有選手

長崎出身の江村選手。中学3年生の九州大会では、なんと1試合で64得点!去年の16歳以下の日本代表では、唯一中学生で選ばれたスタープレーヤーなんです。

その逸材を井上監督自らスカウト。この春から、愛知で生活しています。江村選手のプレーには、先輩たちからも絶賛の声が!

2年・平下選手(U-17日本代表):
「ディフェンスをだまして、シュートに行くのがすごく上手だと思います」

3年・キャプテン坂本選手:
「相手の身長関係なく、自分のプレーで点数をとれるところや、1年生でまだ入学したばかりですけど堂々とプレー出来ているのがすごいところだと思います」

その優れた判断力からチームの司令塔であるポイントガードを任されている江村選手。

実は、父・裕一さんが長崎のアメリカ海軍基地に勤務。小さな頃から同僚たちとバスケットボールを楽しむお父さんについていき、自分より何倍も大きな大人と一緒にプレーすることで“バスケIQ”が高まっていったのだと思われます。

桜花学園バスケ部 江村優有選手
桜花学園バスケ部 江村優有選手

江村選手:
「お父さんのプレーを真似したりして、(テクニックを)使ってみたらうまくいくなー、みたいな」

Q.まだお父さんには勝てないですか?

江村選手:
「勝てないです(笑) 帰ったら一緒にバスケして、勝ちたいです」

そんな江村選手の高校1年目の目標は、『夏のインターハイ』『秋の国体』『冬のウインターカップ』、3つの全国タイトルをとる“三冠”。

これまで何度も三冠を達成してきた桜花学園。しかし、今年は大きな壁が立ちはだかっているんです。

それが同じ東海地区のライバル、岐阜女子高校。

去年のインターハイでは決勝で敗北。続く国体でも東海予選で敗れ、桜花学園は5年ぶりに「無冠」のシーズンとなったんです。

桜花学園バスケ部 江村優有選手
桜花学園バスケ部 江村優有選手

岐阜女子との因縁の対決!勝敗は!?

6月17日、そんな因縁の相手と今年初めての対戦。勝負の舞台となったのは、県予選を勝ち上がってきた12校がナンバー1を目指す、東海高校総体です。

前日に初戦を突破した桜花学園は、準決勝で岐阜女子と激突。去年死闘を演じた好カードを見ようと、会場は満席となりました。

桜花学園・井上監督:「思い切りやってこい!」

試合序盤から積極的にゴールを狙う江村選手。放ったスリーポイントシュートが、怒涛の三連続成功!

相手の一瞬の隙を突くアシストも見せるなど、大車輪の活躍でチームに貢献。12点リードで前半を折り返します。

しかし、後半に入ると岐阜女子が猛反撃。キャプテン・池田選手のゴールを皮切りに前年度インターハイ王者の意地を見せます。江村選手のパスミスから得点を奪われるなど、桜花学園は第3クォーター終了間際で1点差に詰め寄られます。

迎えた最終クォーター。桜花学園のキャプテン・坂本選手がドリブルで力強く敵陣へ切り込みチームを鼓舞すると、江村選手も奮起!

ルーズボールへ果敢に飛び込み、気迫あふれるプレーで岐阜女子のファウルを誘います。

もぎ取ったフリースローをしっかりと決めるなど、江村選手はチーム2位の18得点の活躍。一進一退の攻防を繰り広げた試合は、桜花学園が63対61と、岐阜女子に2点差で見事勝利し、雪辱を果たしました。

しかし、その後に行われた決勝戦。桜花学園は安城学園にディフェンスを崩されて流れをつかめず、相手のエース・野口選手に31得点を許して敗北。惜しくも準優勝に…。

桜花学園としては、課題の残る大会となりました。

江村選手:
「ディフェンス面でもオフェンス面でもたくさんミスした部分があるので、もっとしっかり練習して修正していかないといけないと思いました」

ライバルとの対戦を通じて、新たな課題を見つけた江村選手。初の全国大会となるインターハイは8月2日開幕です!

(7月8日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)

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