“4歳年下でもタメ口OK”…卓球全日本ダブルス優勝・木造勇人 ペア組む張本との相性抜群具合
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“4歳年下でもタメ口OK”…卓球全日本ダブルス優勝・木造勇人 ペア組む張本との相性抜群具合

2019.01.30

2020年東京五輪に向け、男子卓球界に19歳のニュースターが誕生!愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手です。

1月に行われた卓球日本一を決める「全日本選手権」で、若き怪物・張本智和選手(15)とダブルスに出場。すると、去年のチャンピオン水谷隼・大島祐哉ペアをはじめ、実力者を次々と撃破し10代ペアで初の頂点へ!

いよいよ始まった東京五輪代表選考レースで、好スタートを切りました。

張本選手からも、大絶賛のコメントが…。

張本選手:
「(木造選手は)ラリーでも簡単にミスしないので、一番ナショナルチームの中で信頼していて仲の良い方です。目標は4月の世界選手権に出て金メダルをとることです」

また、ロンドン五輪・銀メダリストの平野早矢香さんも…。

平野さん:
「サーブもうまいですし、バックハンドもすごくうまくて、将来的には日本のトップに間違いなく絡んで来る選手になるだろうなとは思っていました」

卓球界のニュースター・木造選手の素顔を探るべく、CBCテレビの田中優奈アナウンサーが愛知工業大学へ。すると、やってきたのは笑顔が素敵な「さわやかイケメン」!

CBC田中アナ:
「全日本選手権、優勝おめでとうございます!」

木造選手:
「ありがとうございます」

田中アナ:
「大学1年生ということで、キャンパスライフはいかがですか?」

木造選手:
「楽しんでやってます(笑) 高校の時は外に出られなかったので、ずっと寮の中で過ごしたりとかしてて。高校と違って自分で考える自由な時間が今はあります」

愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手と田中アナ
愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手と田中アナ

全日本選手権の手ごたえは?

愛工大名電高校時代は、全日本ジュニア2連覇。インターハイで3冠に輝くなど、まさに敵なし!

1月の全日本選手権・シングルスでも、日本のエース・水谷選手に対し、一歩も引かない堂々たるプレー。ベスト4入りを果たしました!

田中アナ:
「全日本選手権の手ごたえはどうでしたか?」

木造選手:
「自分にとってはシングルスでベスト4に入れましたし、ダブルスでも初めて優勝することが出来たので、大きな意味を持つ大会になったんじゃないかと思っています」

田中アナ:
「ペアが張本選手ということですが、組んでみて印象はいかがですか?」

木造選手:
「張本選手はここ最近成長して来て、今では世界ランキング3位の選手になったので、もう見習うべき存在ですし、僕もダブルス組んでて思うんですけど、勝ちにこだわる気持ちが本当に強いと思います」

田中アナ:
「二人の息はどうなんですか?木造選手の方が4歳年上ですよね」

木造選手:
「普段からご飯食べたりとかはするので、先輩・後輩とかじゃなくて友達みたいな感じでやってますね」

田中アナ:
「ちなみに張本選手は木造選手に対しては、タメ語?敬語?どちらですか?」

木造選手:
「ん~、敬語ですかね。う~ん…そう言っときましょう(笑)」

愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手
愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手

相性抜群の2人

相性抜群という2人。実は2年前のワールドツアーでは、世界最強の中国ペアと対戦し、接戦の末、世界も驚く大金星!

全日本の決勝も、最終セット、マッチポイントまでもつれこんだシーソーゲームとなりました。そこで勝負強さを見せて勝利できたのには、深い信頼関係が…。

田中アナ:
「試合で、二人で『こうしよう』とか決めていたことはあるんですか?」

木造選手:
「試合では、競ってくると技術というよりも気持ちの面での勝負だと思うんですけど、張本選手に何回『信じろ』『信じろ』と言われたのか分からないです(笑)」

田中アナ:
「今の感じ、張本選手は完全にタメ語ですね」

木造選手:
「まぁ…そうですね(笑) 僕より上の水谷選手や丹羽選手に対しては多分できないと思います(笑) 僕だから何でも言えるのかと」

田中アナ:
「それは信頼があるからこそ、ですよね!」

木造選手:
「そう…ですね(笑)」

愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手
愛知工業大学1年生、木造勇人(きづくり ゆうと)選手

卓球界のトレンド「前陣速攻」

東京オリンピック選考レースで、台風の目となりそうな木造選手。彼の強さの秘密を平野さんはこう分析します。

平野さん:
「前陣での速さのある卓球で、今世界の卓球の傾向としては“より速さを求められる時代”になってきていますが、その中で木造選手は勝負できるモノを持っています」

現在の卓球界のトレンドは、「前陣速攻」スタイル。卓球台に近い位置に構えて、速攻を繰り出す戦い方のことです。

これをマスターした10代の若手選手たちが今、高速化する世界の卓球界を席巻していて、木造選手もまた、この前陣速攻が得意な選手の一人なんです。

木造選手:
「今までは中陣や後陣でプレーする人が多かったんですけど、今は前陣速攻でどんなボールにも対応できる選手が一番強いと思います。僕もそういった前陣速攻で東京五輪を目指して頑張っていきたいと思っています」

ちなみに、卓球の東京五輪代表枠は『3』。

選考基準によると、シングルスは2020年1月発表の世界ランキングで上位2名の選手が出場。現在の世界ランキングでは、最上位の3位に張本選手、9位に丹羽孝希選手、そして10位に水谷隼選手が続いています。

そして残る1枠は「団体戦要員」で、世界ランキングやダブルスなどの実績・相性を考慮して選出されるということになっています。つまり、ただ強いだけでなく、シングルスでの上位2名に選ばれた人との“ダブルスでの実績や相性”が関わってくるということです。

木造選手は“相性抜群”の張本選手とともに1月の全日本選手権ダブルスで“優勝”。東京五輪に出場できる可能性が十分にあります。

平野早矢香さんは、東京五輪に向けて木造選手は「ダブルスはもちろん、シングルスでどこまで自分の実績を積めるかが大きなポイント」と指摘。今後の活躍が期待されます。

(1月27日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)

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