高さのあるジャンプと『女子力』…女子高校生スケーター荒木菜那 メイクの参考は“モテクリエイター”
東海地方で注目のフィギュアスケーターを紹介する「High FIVE!! on ICE」。名古屋の中京大中京高校のグラウンドに“キスアンドクライ”を立ててお出迎えしたのは…。
「荒木菜那(あらきなな)です。好きな食べ物はイチゴです!」
中京大中京高校2年、荒木菜那選手(16)。
得意技は『3ルッツ-3トウループ』のコンビネーションジャンプ。中でも“高さ”は世代屈指と言われ、去年の全日本ジュニアでは2位に入った、今伸び盛りの逸材です。
ちなみに学校ではどんな生徒なのか…、クラスメイトの硬式野球部員3人に聞いてみると…?
野球部員:
「賢くてテストの点もいいです」
別の野球部員:
「いつも笑顔で、とても元気で、本当にすばらしい女の子です」
荒木選手:
「(クラスメイトたちが)カタいです(笑)」
学業の成績はクラスで1、2を争う優等生。そして、メイク大好きという“女子力”の高さも持ち合わせていました!
中1までは“無名選手”
荒木選手がスケートを始めたのは8歳の時、家族でスケートリンクに遊びに行ったことがきっかけでした。
荒木選手:
「(初めてスケートをした時)楽しかったので、お母さんに『やりたい』って言いました。滑ってるのが好きっていう感じです」
安藤美姫さんも所属していた名門、名東フィギュアスケーティングクラブに入門。しかし中学1年生までは…。
荒木選手:
「(中学1年生までは)全然結果を出していなくて、全日本ジュニアにまさか出られるとも思ってなくて。同世代のみんなよりは遅れている感じでした」
同世代の選手が小学生時代から結果を出す中、荒木選手は全くの無名選手。それでも「光るものがあった」と指導する門奈裕子(もんな ゆうこ)コーチは言います。
門奈コーチ:
「感性がいいというか、すごく感じられる子なので。何が足りなかったのか自分で考えて練習してます」
荒木選手の飛躍のきっかけは中学2年生の時。初めて3回転の連続ジャンプに成功したことでした。
荒木選手:
「3-3(3回転の連続ジャンプ)が跳べるようになって、少し同世代のみんなと同じレベルに近づいたといううれしさがあって、もっとこういうふうにジャンプを跳べたらいいなと考えて練習するようになりました」
そんな意識の変化が、好成績につながります。去年の高校日本一を決めるインターハイでは1年生にしてなんと2位に。急成長を遂げました。
メイクは“ゆうこす”さんの動画で
荒木選手の休日の癒しは『メイク』!
ひとたびメイクを始めると、撮影も忘れて黙々と…。彼女が参考にしているのは…?
荒木選手:
「“ゆうこす”さんです。『モテクリエイター』として活動していて、メイクの動画を見て、真似したりしてます」
“ゆうこす”さんとは、元HKT48で、自称「モテクリエイター」の菅本裕子(すがもとゆうこ)さん。動画の総再生回数は6000万回以上、今若い女性たちに大人気なんです。
荒木選手:
「(メイク)できました!キラキラが好きなので、目はキラキラにして、ナチュラルな感じに」
今は気分転換としてメイクをしていますが、始めたきっかけはやはり「スケート」でした。
荒木選手:
「初めて海外試合に行けるってなった時に、全部自分でやらないといけないので、メイクをどうやったらいいか分からなくて動画を見始めました」
「世界選手権に出場して上位に…」
この1月末、荒木選手が挑んだのは地元・名古屋で開かれた2度目のインターハイ。
今回は年末、全日本チャンピオンに輝いた坂本花織選手(18)や、初のグランプリシリーズで表彰台に乗った山下真瑚選手(16)も参戦。ハイレベルな戦いの中、荒木選手の目標は…?
荒木選手:
「ショート・フリーを両方とも(ノーミスで)そろえるっていうことが今シーズンまだできてなくて、今回は頑張りたいです」
荒木選手が目指す“ノーミス”でいけば、2年連続の表彰台が見えてきます。
まずは初日のショートの演技。得意のコンビネーションジャンプ「3ルッツ-3トウループ」を見事成功!3つのジャンプ全てを成功させ、ショートは見事ノーミスでクリアしました。
荒木選手(ショートプログラム後):
「(ジャンプが)バシッと決められたので、スッキリというか、今できる演技ができたのでよかったです」
しかし、迎えたフリーの演技では、得意のコンビネーションジャンプとダブルアクセルを続けて成功するも、トリプルループでバランスを崩すなど、決まったジャンプは「7本」中「4本」。
惜しくも、全国5位に終わりました。
荒木選手:
「(目標だった)ノーミスはできなくて悔しいところもあるんですけど、次の試合は自分に勝てるような演技をして表彰台に立てたらいいです」
最後に、荒木選手にお願いしたのは「message on ICE」!
スケートリンクいっぱいに、今後の目標を1文字で描いてもらいました。上からドローンを使って撮影すると、華麗なスケーティングで描かれた字は…世界の『世』!
荒木選手:
「世界で活躍できるような選手になりたいと思っているからです。世界選手権に出場して上位に入りたいです」
『無名選手』から『世界のトップ』へ…。荒木選手はさらなる高みを目指して成長を続けています。
(2月10日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)