NAGOYA GRAMPUS アスリートの元気ごはん
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NAGOYA GRAMPUS アスリートの元気ごはん

管理栄養士・河村美樹さん
2019.01.08

名古屋グランパスの管理栄養士・河村美樹さんは、食事に関するアドバイスを通じてチームを支える縁の下の力持ちだ。
実際にチームの食堂を訪れ、選手達の食事の様子を覗いてみた。

※平成30年12月3日発行のaispo!記事を再掲しています。

試合に勝てる体づくりはバランスのよい食事から

「食事はチームが勝つための戦略のひとつ。必要な栄養分を補い、個々の選手がよいコンディションで試合に臨めれば、自然とチーム全体のパフォーマンスも上がり、勝利に近づくはずです」。そう話す河村美樹さんの仕事は、名古屋グランパス選手の食事に関するマネジメントだ。体重や血液検査の結果など、選手個々のデータを収集し、健康状態などを把握したうえで、どのような物を食べるとよいかをアドバイスしているという。

主な仕事場はトヨタスポーツセンター内にある食堂だ。選手達は練習後や練習の合間にビュッフェスタイルの食事を摂っており、河村さんはそこで選手達が何を食べているかに目を配っている。「これを食べるように、などと管理するようなことは極力言いませんが、量が少ないなど普段と様子が違う選手には声をかけるようにしています」。グランパスで仕事を始めて7年。時にはやさしく、時には厳しく体調を気遣う姿は母親のよう。選手達もそんな河村さんに全幅の信頼を置いている。前半戦は最下位に沈みながら、夏場に驚異的な追い上げを見せた今季のグランパス。その陰で河村さんが果たした役割は小さくないだろう。

そんな河村さんに家庭でもできる「スポーツのための食事」について聞くと、こんな答えが返ってきた。「スポーツをする人もしない人も、基本は同じ。簡単に言うと主食、主菜、副菜・果物、乳製品が揃ったものが理想ですね。ありきたりな食材や簡単な料理でよいので、バランスよく食べることが大切です」。また、時と場合に応じて必要な栄養分を補う食事を摂ることも大切だと訴える。「ハードな運動の前後はエネルギー源になる炭水化物を多く含むお米などを食べるようにしてください。また、試合前は緊張して消化器の機能が落ちがちなので、普段から食べ慣れているものを食べましょう。何を食べるとよいパフォーマンスを発揮できるか、練習の時に実験しておくとよいですね」。下でグランパスの選手が食べているメニューを紹介しているので、参考にしてみてはいかがだろうか。

Miki Kawamura

河村美樹
管理栄養士、公認スポーツ栄養士。2012年2月より、名古屋グランパスの管理栄養士として食事に関するマネジメントを行っている。グランパス在籍の7年間で最も感動したシーンは「昨シーズン、アビスパ福岡とのプレーオフでJ1昇格を決めた瞬間」とのこと。選手達からの愛称は「ミキティ」。

グランパス選手に聞く!ベストプレーを引き出す食事とアドバイス

ベテランとしてチームを引っ張る玉田圭司選手、海外を含め様々なクラブでプレー経験のある長谷川アーリアジャスール選手、今年プロ初ゴールをマークするなど若手のホープとして期待のかかる深堀隼平選手。年齢も経歴も違う3人の選手に、食事はもちろん、河村さんについて聞いてみた。

玉田圭司 FW/Keiji Tamada

玉田圭司
今は単身赴任中で、夕食を自分で作る時もありますよ。外食も多いので、何を食べたかを話して栄養バランスをチェックしてもらっています。1年でも長く現役を続けたいので、僕にとって「ミキティ」は欠かせない存在です。

長谷川アーリアジャスール MF/Ariajasuru Hasegawa

長谷川アーリアジャスール
今までプレーしたクラブの中で、食事面のサポートはグランパスがいちばん充実しています。海外では食堂があるクラブなんて滅多にありませんし、河村さんのような管理栄養士にアドバイスまでしてもらえるのはとても嬉しい!

深堀隼平 MF/Shumpei Fukahori

深堀隼平
僕の大好物はお肉。食堂で食事をする時はいつも偏っていないかどうか河村さんに見てもらい、「野菜をもっと食べるように」といったアドバイスをもらっています。僕にとっては、“グランパスでのお母さん”のような人ですね。

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