サッカーU-19日本代表・菅原由勢 同行したロシアでグランパス大先輩・吉田麻也からまさかの一言
レジェンド×ミレニアム世代DF対談
元サッカー日本代表・秋田豊さん:
「菅原くん、俺のことわかる?」
名古屋グランパス・菅原由勢選手:
「わかります!」
秋田さん:
「自分がグランパスの頃だったら、小学生くらいかな?」
菅原選手:
「いや、多分保育園ですね」
秋田さん:
「保育園…」
2000年生まれの“ミレニアム世代”。現在高校3年生、名古屋グランパスのディフェンダー・菅原由勢(ゆきなり)選手(18)。
今シーズン、17歳7カ月というJリーグ史上2番目の若さで開幕スタメン!2年後の東京五輪、そして将来のA代表入りも期待されています。
そんな菅原選手を、かつて名古屋グランパスにも所属し現役時代は同じディフェンダーだった秋田豊さんが直撃しました!
「最初、ヤバいなと…」
秋田さん:
「開幕スタメンってスゴイね」
菅原選手:
「いや、自分が一番ビックリしました(笑) U-19日本代表のキャンプがあって、そこから『トップチームのキャンプに来てくれ』と言われて、とにかく必死でやったら、キャンプ終わって次の週に『トップチームに来てくれ』って言われて。行ってみたらスタメン組に名前があったので、え!?とは思いました」
秋田さん:
「風間監督のサッカーって技術が必要じゃん。その辺りはどう?自分でやってて」
菅原選手:
「最初は要求が高かったので、ヤバイなとは思いましたけど、でも技術は自分で練習すれば身につくと思っていたので、しっかり自分を見つめて、やるしかないなと思っていました」
秋田さん:
「俺が高校三年生の時と比べると、俺愛知高校だったんだけど、はっきり言ってレベルが違う。基本的に高校入った時でもボール回しが出来なかったから」
菅原選手:
「…はい」
秋田さん:
「そのレベルでちゃんとプロになって、ワールドカップに出てるからね」
菅原選手:
「(思わず吹き出して…)笑っていいんですよね?これは(笑)」
秋田さん:
「そう、笑っていいとこ(笑)」
「先手をとって相手の良い所消せ!」
ここまでリーグ戦13試合に出場するなど、高校生ながらプロの舞台で成長を続けている菅原選手。しかし、秋田さんは菅原選手のプレーについて気になった試合が…。
秋田さん:
「解説をしていた鹿島戦で、ボールが来ていない時のポジショニングとか予測が遅かったから相手に先手を取られてた」
秋田さんが気になったのは、4月14日の鹿島アントラーズ戦で、ドリブル突破からゴールを許した時の菅原選手のポジショニングです。
鹿島の守備陣が自陣左サイドから出した縦パスを、センターライン付近で受けた鹿島の選手がワンタッチで前へ。この時、最終ラインでやや高めの位置にいた菅原選手。彼の後ろに空いたスペースが狙われたのです。
そのスルーパスに対して、菅原選手よりも早く動き出していた鹿島の攻撃陣にボールが通ると、遅れを取った菅原選手がドリブル突破されてセンタリングを許し、失点につながりました。
秋田さん:
「多分あのポジショニングで、ユースだったら、菅原君の能力だとほとんどやられないよね」
菅原選手:
「あまりやられることはないです」
秋田さん:
「そうだよね。自分より能力の高い選手は当たり前のように世界で出てくる訳じゃん。そこで何が出来るかっていうのは、いかに先手を取って相手の良い所を消すかだけなんだよね。そこを伸ばしていったらスゴイ選手になれると思うよ。18歳のここから伸びていけば」
菅原選手:
「世界、行きたいですね」
ロシアで「グランパス大丈夫!?」
日本中を熱狂の渦に巻き込んだFIFAワールドカップロシア大会。
実は、菅原選手も19歳以下の日本代表として、ワールドカップを戦う日本代表のトレーニングパートナーを務めてきました。
秋田さん:
「どうだった?ロシアは」
菅原選手:
「一言で言えば楽しかったですし、生で、肌で感じられたというか、熱気もそうですし雰囲気だとか。A代表の選手の顔や表情もしっかり見られたので、熱い想いがスタンドで見ていた僕らにも伝わってきました」
秋田さん:
「一緒に練習をして、何が違うと感じた?」
菅原選手:
「やっぱり、常に考えてプレーをしているなと。動きについていくのが必死過ぎて自分の個人戦術で守れないというか、判断が早いなと思いました」
秋田さん:
「ということは、先の先を考えてやっているということ?」
菅原選手:
「2、3手先まで読んでいる選手しかいないなって思いました」
そんな中、日本代表の守備の柱、グランパスの先輩でもあるディフェンダーの吉田麻也選手と話す機会があったそうなんですが…。
菅原選手:
「麻也選手が名古屋グランパスの先輩でもあるので、挨拶をしに行って、ちょっと喋りました」
秋田選手:
「なんか言ってた?」
菅原選手:
「『グランパス大丈夫!?』って言われて(笑)、いやそっちかと思ったんですけど、まぁ確かにそうだなとも思いました…。『大丈夫です』としっかり答えました!」
対談を終えた秋田さんに、菅原選手の印象を伺うと…?
秋田さん:
「めちゃくちゃいい子!上手い選手がプロになっていくわけでもないし、本田もあまり上手くなかったんですけど、メンタリティーが強かった。前向きだったし」
と、同じグランパスを経て今は世界の舞台で活躍している本田圭佑選手を引き合いに出して高評価!
そのメンタルは“ケイスケホンダ”ゆずりかもしれません。
(7月22日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)