女子ソフト『上野2世』勝股美咲投手 高校卒業の日くり出した頭ぽんぽんに後輩大号泣
ランウェイの上、ちょっと照れながらもスポーティーな衣装でポーズを決める女性たち…。
4月16日の東京都内。ファッションショーさながらの雰囲気で行われたのは、8月に行われるソフトボール世界選手権の日本代表メンバーと新ユニフォームの発表会です。
真剣勝負のグラウンドとはまた違った、愛らしい表情を見せる選手の皆さん。
その中に、岐阜・多治見西高校を卒業し、この春、社会人になったばかりの勝股美咲投手(18)の姿がありました。
勝股投手は高校3年生だった去年、日本代表に初選出されると、代表初先発となった6月の東アジアカップ・中国戦で、5回参考記録ながら、1人のランナーも許さない「完全試合」を達成!
"上野由岐子2世"との呼び声も高い次期エース。そんな勝股投手の『高校卒業の日』に密着しました。
岐阜県多治見市。
3月1日、紺色の制服姿で学校の最寄り駅の改札をぬけ、笑顔を見せる勝股投手。3年間通った道も、この日が最後です。
勝股投手:帰りが遅くて電車の時間が間に合わない時に、すごい猛ダッシュして疲れた記憶しかないですね。この道(笑)
多治見西高校の卒業式会場は、校内の体育館。
学園特別表彰のため壇上に上がった勝股投手は、やや緊張した面持ちでしたが、賞状をしっかりと受け取ると、深々と頭を下げていました。
3年間、この高校でソフトボールの練習に明け暮れた日々は、勝股投手にとって一生の宝物に…。
勝股投手:楽しかったことより辛かったことの方が多かったですね。大会中にチームメイトと大きなケンカをしたんですけど、その時にみんなでしっかり自分の気持ちをぶつけあえたから、お互いに理解しあって、1人も辞めずに出来たのかなと思います。
大好きな先輩との別れに、集まった後輩たちの目からも涙…。勝股投手はそっと抱きしめて、左手で後輩の頭を2度、ぽんぽん。
後輩一人一人に話しかけては、時に笑顔で、時に肩に手を添え、泣きじゃくる彼女たちを励ますようにして、後を託していました。
この春、憧れの上野投手と同じ「ビックカメラ高崎」に入団した勝股投手。気持ちを新たに、夢の舞台を目指します。
勝股投手:オリンピックに出て、それで金メダルを獲るっていうのが目標なんですけど、その目標を叶えるためにも実業団を選んだので、代表選手にまず選ばれるように頑張っていきたいなと思っています。
(4月22日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)