昨シーズンの自己採点は10点!?自分に厳しすぎる正捕手木下拓哉「今年は本気出す!」

昨シーズンの自己採点は10点!?自分に厳しすぎる正捕手木下拓哉「今年は本気出す!」

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

1月15日放送回のサンドラでは、谷繁元信さん以降、長らく正捕手不在と言われたドラゴンズでレギュラーを掴んだ木下拓哉捕手をゲストに招き、今シーズンの出来事や、社会人時代の事、プライベートのことまで一問一答で答えていきます。

「最下位の責任は僕にあります」正捕手木下拓がシーズンで感じたこと

「サンデードラゴンズ」より木下拓哉捕手©CBCテレビ

昨シーズンの木下拓捕手は、捕手として12球団唯一の規定打席到達者であり、その成績は自身初でもあった。開幕スタメンやクリーンナップを任されるなど攻守にわたりドラゴンズを支えてきた。しかし木下拓捕手はシーズン終了後契約更改の場で、最下位の責任を感じる悔しいシーズンだったと語る。

チームの負けが込んできた8月途中に、突然の二軍降格を命じられる。様々な側面で勝利に大きく関わるキャッチャーの責任は大きい。二軍での若い投手へのリードや小田コーチからの指導もあり、見つめ直す意味で大事な時間になったと木下拓捕手は語る。その経験が活きて一軍復帰後は、14勝9敗1分と勝ち越してシーズンを終えた。

「野手の顔ぶれが変わるので、チーム全体を見ながら引っ張って行けたら良いと思います。」

昨シーズンの出場数も少なくない選手たちも含めて大きな入れ替わりがあった今オフ、レギュラーとして安心はしきれない中でもチームの勝利を第一優先する姿勢に迷いはない。そんな木下拓捕手がさまざまな質問に答える。

「サンデードラゴンズ」より木下拓哉捕手©CBCテレビ

Q.去年の自己採点は?

―10点!規定打席はじめていったんで、その分の10点で加点は無しです。(最下位は自分の責任というのは?)去年打順も5、6番打たせてもらって点が入らないのは、その辺の打順の打つ人が打たないからだと思いますし、打たれたらキャッチャーのせいなんで。

Q.今年は何番を打ちたい?

―1番を打ちたい笑 ウソです。何番でも試合に出れたら良いと思ってるんで。(去年は1、2番以外は打席に立ったが打順で変化はあるか?)特に僕の役割は変わらなかったんで、5番打ってる時も送りバントとかやってましたし、打順によってやることが変わるってことがなかったです。

Q.重視するのは打率か長打か?

―去年、確実性をシーズン途中くらいから伸ばしていこうと思ってやっていたんですけど、まさかの打率もホームランも両方減っちゃったんで、僕は大きいのも狙いながら、フルスイングしながら打率も残せれば良いのかなと思います。

Q.捕手として対戦したくない相手は?

―ベイスターズの佐野恵太選手。穴がないんで攻めどころがないというか、全方向に短打打てる選手っていると思うんですけど、佐野選手はツーベースになる。どの方向にもツーベース打てるんで嫌だなと思います。

自分に厳しくも、他球団の選手もチームのことも冷静に見ている木下拓捕手。打順の話では、何番でも与えられる役割は変わらないと語っていたからこそ、チームの戦略に合う打順を与えられるとレベルアップする予感がした。そのためにも他のバッターの奮起も期待して、更なる打撃力の向上を楽しみにしたい。

トヨタOB木下、祖父江、吉見が2022年を語る!

「サンデードラゴンズ」より川上憲伸氏©CBCテレビ

第二回トヨタ自動車OB会として、吉見一起さんを司会に、木下拓捕手と祖父江大輔投手がテーマトークの中で社会人時代のことを振り返りながら、2022年のシーズンにあった出来事の本音を暴いていく。

テーマ『ここがすごい!トヨタ自動車』

祖父江「人。」

吉見「トヨタ自動車に行って良かったと思う?」

祖父江「絶対に良かったって自信持って言えます。あのままもしプロに入ることができていたら、多分ここまではできてないのかなと。」

吉見「今の大学生ってすぐプロに行きたがるけど(社会人野球は)遠回りじゃないってことを伝えたい。伝えてください!」

祖父江「そう思います!」

吉見「じゃあ、ヤス(木下拓捕手の大学・社会人時代のあだ名)」

木下拓「笑 賃金。」

祖父江「賃金言いたいだけじゃん笑」

吉見「給料の話?」

木下拓「給料って言うとトヨタマンらしくないんで。当時の部長だった方に、退職まで働いたらこれぐらいの生涯賃金だって。(3億だっけ?)そうです。お前はプロでこんだけ稼げるのかっていう話をして、3億稼ぐってすごいなって。」

テーマ『2022年最高&最悪だったこと』

まずは、最高だったこと。

祖父江「400試合登板」

吉見「やっぱりそこって目標になる?」

祖父江「いやしてなかったですね。前の日に谷元(圭介)さんが500試合登板したんですよ。僕、自分の400試合登板知らなくて、ピンチを抑えてお立ち台に上がるくらいの活躍して、あ!本当だと思った。

木下拓「ファン投票、選手間投票」

吉見「それ何のファン投票?」

木下拓「球宴です、あっオールスターです!巷ではオールスターかもしれないです。僕出ちゃったんで球宴って言っているんですけど。」

祖父江「オールスターから帰ってきたら、使った道具とかが僕のロッカーに置いてあるんですよ。」

木下拓「欲しいかなと思って。」

祖父江「僕が朝ふらっと来て、何だこれと思って見たらパンフレットとかも置いてあるんですよ!パッて見たら(木下拓)と目が合ったんですよ。『ソブさん出たことないっしょ、お土産っす。』とか言って。」

吉見「仲良いんやな。」

祖父江「仲良くないっす笑」

次に最悪だったこと。

祖父江「満塁ホームラン。東京ドームで中田翔選手に満塁ホームラン打たれたんですよ。その回一気に5点取られて。」

木下拓「僕ちょうどコロナに感染していたので、家で見ていてやってんな〜と思った。それでガッと症状出ました。無症状だったのに。」

吉見「出たサイン、フォークとかじゃないの?」

木下拓「(祖父江さんは)苦手ながらフォーク投げようという意思が一昨年はあった。で、僕がいじってたんですよ。そんな落ちないフォークって。去年は自分の記憶からフォークを消してました。フォーク投げないんですか?って聞いたら『今年は投げん!』っていうから、え〜!って思って。」

先輩後輩の歳の差はあれど、同じ社会人チーム出身での仲の良さから自然体での選手たちの声が印象的だった。去年の鼎談(ていだん)でもあった祖父江投手のフォークいじりもここだからこそ聞ける話。記録やお金の話など、実際どんなふうに捉えているのか垣間見られるトークでした。気になる続きは来週のサンドラでもお届けします。

「子供の頃の憧れは?」木下拓捕手の小学生時代や、プライベートに迫る

「サンデードラゴンズ」より木下拓哉捕手©CBCテレビ

今回のサンドラで取材した木下拓捕手の少年野球時代の監督井本精一さんにお話を聞くと。

「どこやらしてもできる。ピッチングのコントロールも良いから、ピッチャーもやらせていた。4年生の時に、6年生が15、6人いる中でレギュラーだった。あのネットは、木下拓選手のバッティングで打球が飛ぶため、木下拓選手が高くしたネット。」

小学生の時から、能力がどれも高かったことを伺わせる木下拓捕手。打撃力も超一流だったようで、今も一発のある打棒に現れています。

Q.子供の頃憧れた選手は?

―松坂(大輔)さんですね。当時西武ライオンズ、僕の地元でキャンプやってたんで見にいってファンになりましたね。サインは人がすごすぎてもらえなかった。

Q.高知県のおすすめの料理は?

―鰹のたたき、僕はあんまり得意じゃないんですけど。なんか聞かれたらそう言いますね。

Q.今までで最も衝撃的だった投手は?

―キャッチャー歴も長いんで、受けてて衝撃っていうのは少ないんですけど、1年目岩瀬さんの球をキャンプで受けて、真っ直ぐがすごく動くというかスライダーがすごいのは知ってたんですけど、真っ直ぐもすごい動いてて上手く取れなくて、もっと上手くならなきゃダメだなって思ったんで心に残ってます。

Q.ピッチャー根尾昂はどうですか?

―最初、投げはじめの頃はまだ野手の根尾が投げてるなって感じだったんですけど、シーズン終盤にかけて球も変わりましたし、本人も多分ピッチャーになるにつれて悩んだりもしてたんで、越えたらピッチャー根尾として活躍していくんじゃないかと。

岡林勇希選手からの質問

Q.なんで僕をご飯に連れて行ってくれないんですか?

―良い質問ですね。2年くらい前に阿部(寿樹)さんと僕と岡林で食事行ったときがあって、結構僕状態良かったんですけどそこからしばらくからっきしだったんで、確実にこれ岡林のせいだと思って。僕の心が落ち着いたら誘おうかなと思ってます。

Q.仲の良い選手は?

―僕、全員仲良いんですけど、プライベートで家族ぐるみで付き合いあったのは阿部さんとか、京田(陽太)とか、笠原(祥太郎)。その辺りが、非常に僕仲良かったんで今年新しい友達作りたいなと思ってます。(誰と友達に?)そこは見定めて。ご飯行ったから友達みたいな軽い感じじゃないんで。

Q.最近拾ったものはありますか?

愛犬を飼っているんですけど、犬の散歩でフンを拾ったぐらいですかね。

Q.今年の目標は?

―私、木下拓哉 今年は本気出します!僕はもっとやれる選手というか、もっとやれる子なんで。まだまだ物足りないんで本気出します!

木下拓捕手のお兄さんからも、ユーモアが売りと推されるとおり終始軽快なトークでさまざまな質問に答えていた。その中で印象的だったのが今年の目標で、本気を出すと語ったところ。明るく話す中で珍しく、悔しそうで負けたくない気持ちが伝わってくる口ぶりだった。

現代野球で、さまざまな要因により一人で正捕手を背負うことが減ってきた中、規定打席到達というのは負担も大きかっただろう。その状況と拮抗しながら、能力を十分に発揮できなかった歯痒さなどを想像してしまう。今シーズンの経験は、出力をもっと引き出してもやれるという大きな経験になったのであろう。本気を出した木下拓捕手に強いドラゴンズへと導いて欲しい!

澤村桃

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