動画配信サービスのトレンド「アンスクリプテッド」とは?
2月23日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、動画配信サービスの発展と最新トレンドをテーマに特集。光山雄一朗アナウンサーと三浦優奈がゲストにジャーナリストの北辻利寿さんを迎え、いま世界で支持を集めるコンテンツの特徴について語り合いました。
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北辻さんは、現在の動画配信サービスを象徴するキーワードとして「アンスクリプテッド(筋書きのない物語)」を挙げます。
台本に沿ったドラマではなく、リアルな感情や人間関係の揺れ動きを見せる作品の代表例として話題に上げたのが『オフライン ラブ』。
南フランス・ニースを舞台に、男女10人がスマートフォンを手放し、手紙だけでやり取りをしながら恋愛を育んでいくリアリティショーとなっています。
北辻「時代が逆行した感じ」
三浦「登場人物たちが写真をスマホで撮りたいってなるんですけど、今はできないから、目に焼き付けなきゃいけないねって。こういう感覚ってもう忘れてた」
デジタル全盛の時代だからこそ“アナログ”な設定が新鮮に映ったようです。
「あいのり」スタッフ制作「あいの里」
光山がはまっているアンスクリプテッド作品が『あいの里』です。
古民家に集まった30代から60代の男女が「人生最後の恋」を探す姿を追うリアリティショーで、離婚経験者など人生経験豊かな参加者たちが登場します。
光山「愛とは、人生とはというところを語る内容に深みがある」
三浦「最初の恋ではなく、人生最後の恋を見つけに来ましたというのが、これまでの恋愛リアリティショーとは違う」
さらに、かつて一世を風靡した「あいのり」のスタッフが制作している点にも触れ、30代以上の世代に刺さる演出や選曲も支持の理由だと話しました。
MEGUMIプロデュース「ラヴ上等」
北辻さんが注目作として挙げたのは、タレントのMEGUMIさんがプロデュースする『ラヴ上等』です。
元暴走族や全身にタトゥーを入れた参加者など、いわゆる“ヤンキー”と呼ばれる若者たちの恋愛模様を描きます。
初対面から男性同士が衝突する場面も。
三浦「これ恋愛リアリティショーかなって思いました(笑)。なんか映画『クローズZERO』始まったみたい(笑)」
また、地上波では扱いづらいテーマや表現にも踏み込めるのは、配信ならではの強みだと北辻さんは分析します。
さらに光山は、この作品が海外でも人気を集めている点に着目。
登場人物ゆかりの場所に“聖地巡礼”に訪れる外国人も多いそうです。
北辻さんは、MEGUMIさんの言葉を紹介しました。
「正解が無い時代だからこそ、リアルな感情や揺れ動く心の動きを出したい」
この「描きたい」という制作意図が、海を越えて刺さっているのではと北辻さんは語りました。
今後注目の作品は?
そして「世界配信という強みも大きい」と強調する北辻さん。
たとえば、世界的人気グループBTSのソウル公演や新作関連コンテンツが独占配信されるなど、ファンが国境を越えて同時に楽しめる環境が整っています。
また、競技ダンスを題材にした映画『10DANCE』は竹内涼真さんと町田啓太さんのBL展開が話題となっており、木村拓哉さん主演の『教場』では、前編を配信、後編を劇場公開といった従来の枠組みにとらわれない手法を打ち出しています。
北辻さんは、動画配信サービスの勢いは今後も続くと予測。
北辻「昔は家族揃ってテレビを見て、翌日その話題で盛り上がる時代だった。今は視聴スタイルは変わったが、感動を共有したい気持ちは同じ」
配信サービスの幹部は「見たことのない作品で感情を強く動かすことが目標」と語っているそうです。
「それはテレビ局がこれまで目指してきたことでもある」と、放送に携わる立場としての思いもにじませました。
今やほとんどの方が利用している動画配信サービス。
これからも視聴者を魅了させるコンテンツが次々と生まれていきそうです。
(ランチョンマット先輩)
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