スマホアプリでは味わえない?「文通」の淡い魅力
『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)で不定期に放送されているのが、男と女のコーナー。その名の通り、恋愛や夫婦関係などに関するおたよりをパーソナリティのつボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介しています。ここでは1月20日放送の中から、今となっては懐かしい文通にまつわるエピソードを紹介した部分を取り上げます。
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今はマッチングアプリやSNSなど、同じ趣味などを持つ友人関係を作るツールはいくらでもありますが、昔は文通ぐらいしかありませんでした。
まったく違う場所に住んでいる見知らぬ人と文通をするのは、周りにいる友達とはまた違った感じでコミュニケーションを取るのが楽しいものです。
今回は昨年のクリスマス近くに届いたおたよりを紹介しました。
「思い起こすと1988年(昭和63年)、1年ぐらい文通していた長野県の同年代の女の子と、1周年記念で会おうということになりました。
当時学生だった僕は車がなくて、高速バスで長野まで行き、約束場所のインター前のガソリンスタンドで17時に待ち合わせていました」(Aさん)
20分過ぎても相手は現れず
文通だとなかなか長続きがしなかったり、会おうと思っても断られたりして、結局、相手と会ったことがないというケースも少なくないと思われます。
しかし、Aさんは会う約束を取り付けましたが、このあと、無事に会えたのでしょうか?
おたよりの続きです。
「16時に着いて、交換していた手紙や写真を見ながら、今か今かと待っていたのですが、約束の17時を過ぎても現れず。
スマホやポケットベルもなかったので、唯一知っていた電話番号に思い切って電話をすると、父親らしき人が出て、『はあ?娘は出かけておる!』と電話を切られました」(Aさん)
昔は電話といっても携帯ではなく家の固定電話でしたので、相手の女の子につながる前に昔は相手の親という関門がありました。
果たして文通相手に会えたのか?
時間が過ぎても来ない、古い例えですが爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」を思い出させるような展開。
「ガソリンスタンドの中に入り、缶コーヒーを飲みながら店内に流れていた山下達郎の『クリスマス・イブ』が、僕の胸に冷たいものが突き刺さっていました」(Aさん)
クリスマスシーズンの定番の曲ですが、よく考えてみると歌詞の最初は「きっと君は来ない」なので、本当はカップルがたくさんいる場所でかけるような曲ではないですね。
Aさんはこのまま会わずじまいとなってしまうのでしょうか?
「20分後に赤い軽自動車で彼女が現れ、『ごめんね、Aさん!待ったよね。美容院が混んじゃってて』と言われた瞬間、涙が溢れ出ました。
ふたりでソースカツ丼を食べる予定だったお店も閉まっており、当時営業時間が朝7時から夜11時までだったコンビニに寄り、いろいろな話をしたクリスマスイブの思い出でした」(Aさん)
現在のマッチングアプリやSNSも文章のやり取りから始まる点は同じですが、すぐにレスポンスが返ってこないことから、かける時間の長さが全然違いますね。
また当時、文通相手の募集は雑誌で行なっていましたが、やり取りの間に出版社が入っていたわけではなく、直接雑誌に住所や氏名が載っていました。個人情報が重視される現在から見ると考えられないことです。
(岡本)
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