本命「酷暑日」・大穴「干乾日」?40度超えの日に新名称

9月18日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、気象庁が検討している40度以上の日の新名称について、永岡歩アナウンサーと山本衿奈が語り合いました。35度以上の「猛暑日」が日常化した今、40度を超える日も珍しくなくなり、新たな気象用語の必要性が高まっています。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く「猛暑日」が当たり前の時代に
9月も後半に入ったというのに、この日も各地で猛暑日一歩手前という予報。永岡がこんな話題を切り出しました。
永岡「猛暑日って言い慣れましたね」
山本「そうですね。普通に使いますもんね」
これまで気温を表す言葉といえば、「夏日」と「真夏日」があり、それぞれ1日の最高気温が25度、30度を超える日を差していました。
しかし最近では35度を超える「猛暑日」が当たり前になり、すっかり言い慣れた言葉となりました。そして今や40度を超える日もたびたび記録されるようになったのです。
気象庁では、この40度以上の日に正式な名前をつけることを検討しており、現在いくつかの候補が挙がっています。中でも有力なのは、「酷暑日」です。
「酷暑日」はわかりやすい?
永岡「わかりやすいですか?猛暑日と酷暑日ってどっちがひどそうに感じる?」
山本「でも、“ひどい”っていう字がつく分、酷暑の方が」
永岡「なるほど、猛暑よりもひどい。確かにね」
しかし永岡は「猛暑日」と「酷暑日」の名前が似ていることから、「こんがらがりそうだな」と不安を漏らします。たしかに「もうしょ」と「こくしょ」では、音の響きが似ていて混同してしまいそうです。
永岡は、「40」という数字と結び付けて覚えられるような名称の方がいいのではないかと考えているようでした。
中日新聞読者の秀逸な案
そんな中、中日新聞が7月に実施した読者アンケートで、興味深い名称案が寄せられていました。
酷暑日、激暑日、極暑日などのアイデアが並ぶ中、永岡のイチオシはこちらです。
永岡「『干乾日(ひからび)』っていう。これいい。もう40度、干からびまっせっていう注意喚起にもなってて、めちゃくちゃいいと思ったんです」
山本「ちょっとキャッチーで分かりやすいっちゃわかりやすいですね」
永岡「『明日は干乾日です。むやみに外に出るのやめましょうね』『ああそうか!干からびるもんな』」
山本「(笑)ちょっと思います」
永岡イチオシの「干乾日」。聞いただけで水分補給したくなる、ある意味最も実用的な名称かもしれません。採用される可能性は限りなく低そうですが、危険性は一番伝わりそうです。
気象用語の進化
気象庁では現在「酷暑日」の方向で検討が進められているようですが、正式な決定は来年以降になる見込みです。
実は「猛暑日」という言葉も、2007年に気象庁が正式に採用したもので、それまでは35度以上の日を表す公式な気象用語は存在しませんでした。当時も温暖化の進行により35度を超える日が増えたことで、新たな用語の必要性が生まれたのです。
今回の40度以上の新名称についても、同様の背景があります。
「酷暑日」が採用されるのか、はたまた永岡イチオシの「干乾日」に奇跡の大逆転があるのか。いずれにせよ、できればあまり聞きたくない言葉になりそうです。
(minto)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。