リーグ戦が危うい状態続く名古屋グランパス、ルヴァン2連覇の夢も潰える

リーグ戦で勝ち点を積み上げられない名古屋グランパス。J1第10節のガンバ戦で敗戦し、さらに2連覇を狙っていたルヴァンカップ2回戦でも苦戦を強いられ、敗退する事態に。4月19日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、現地観戦した城所あゆねがリスナーのメールを交えながら分析しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くシュートが試合を通じてたったの2本
12日、アウェイのパナソニックスタジアム吹田で開催されたJ1第10節・ガンバ大阪戦は0-2で敗戦し、2連敗となりました。
前半グランパスが放ったシュートはたったの1本、防戦一方で何とか前半を0-0で折り返します。
試合が動いたのは後半18分。ガンバのFWイッサム ジェバリ選手がスルーパスから抜け出し、冷静に右足でゴールを決めて0-1になります。
さらに後半31分にもガンバのFW山下諒也選手に追加点を奪われ、そのままタイムアップ。この試合のスタッツはグランパスの放ったシュートが前半と後半に1本ずつ、しかも枠内はゼロでした。
シュートがなければ得点できません。しかも試合を通じて枠内シュートゼロはほぼ攻撃チャンスがなかったという証拠でもあります。
城所「いやぁ、もうね…。私の意見もあとで話しますが、こんな時はリスナーからのメールを多く紹介したい。皆さん、私の気持ちを代弁してくれてて」
リスナーも危機感をあらわに
「ガンバ戦、完敗でした。グランパスのシュートはたった2本。早急に立て直さないと、取り返しのつかないことになります」(Aさん)
城所「そう、悠長なことは言っていられない状況になってきてるんじゃないかなと思っております。ちょっと厳しいんじゃないかと」
「チャンスはほとんど作れず、前半を無失点で耐えられたのが不思議なくらいです。1年に1度ある何もできなかった試合でした」(Bさん)
城所の感覚では、1年に1度どころか今季すでに2~3度目は何もできない試合があったと話し、サポーターとしてやりきれない気持ちだとのこと。
応援でチームを後押しするのがサポーターにできることだとわかっているものの…目の前で酷い試合を観続けているだけに、フラストレーションはたまる一方です。
2連覇の夢も早々に潰える
16日には富山県総合運動公園陸上競技場でルヴァンカップ2回戦をカターレ富山と戦ったグランパス。延長で1-1と決着がつかず、PK戦の末5-6で敗退が決まりました。
城所「正直言葉にならない。試合は0-0で延長突入、これは今年のルヴァンカップ1回戦と同じ状況ですね。延長前半に先に先制したのはJ2のカターレ富山です」
平日のミッドウィークでリーグ戦と並行でルヴァンカップを戦ったのはグランパスだけではありません。どのチームも主力を使い続けると疲労やケガのリスクが高まるため、多少は選手をターンオーバー(若手や控え選手を起用)しました。
それでも、グランパスは延長突入もあって主力を交代で使わざるを得なくなり、最終的にPKで敗退。延長まで戦い、選手の疲労もですが応援に駆け付けたサポーターもショックを受けることに。
「2連覇の夢が潰れたルヴァン富山戦。今望むのはタイトル奪取よりJ1残留です」(Cさん)
サポーターからは長谷川健太監督解任の声が一層高まり、SNSも大荒れ。危機感は頂点に達しています。
なお、放送翌日の20日、ホーム豊田スタジアムで開催されたJ1第11節・サンフレッチェ広島戦は2-1で勝利。
同日夜時点で、グランパスは勝ち点11の17位、辛うじて降格圏内(18位以下)は脱しました。
首位の京都サンガF.C.が勝ち点21であることを考えると、チームによって消化したリーグ戦試合数に差はあるものの、安心できる状況は程遠いと言えます。
次は25日にアウェイ・県立カシマサッカースタジアムでJ1第12節・鹿島アントラーズ戦、29日にホーム豊田スタジアムでJ1第13節・柏レイソル戦。
アウェイでは今季未勝利なだけに、何とか鹿島アントラーズに勝ちたいところです。
(葉月智世)
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