CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

CBC佐藤楠大アナ、入社3年目の春に語った仕事への迷いと情熱の再燃

CBC佐藤楠大アナ、入社3年目の春に語った仕事への迷いと情熱の再燃

次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。4月18日の放送では、入社3年目を迎えた佐藤楠大アナウンサーが、友人との再会から感じた仕事への不安と向き合い、アナウンサーという「憧れの仕事」を改めて見つめ直しました。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

友人との再会で感じた「変化」

入社3年目、今年25歳になる佐藤。最近、実家の神奈川・川崎に帰省した際、最長5年ぶりという友人たちと急遽会うことになりました。

「社会人になってからの2年で、みんな環境がガラッと変わるんだな」と語る佐藤。友人の中には、既に転職した人、大学をようやく卒業できた人など、それぞれが異なる道を歩んでいました。

「みんないろんな変化をしている中で、私はこのCBCのアナウンサーという仕事を3年目に突入して、会社としては1社目で、これからも続けていこうという風に思っている」と佐藤。

しかし、同じ会社でも仕事内容は大きく変わりました。

スポーツアナへの転身と見えない道

2年目の春は『チャント!』の中継やロケ、『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』の中継で週のほとんどが埋まっていた佐藤でしたが、2年目の秋からはガラリと変わり、スポーツがメインに。

スポーツの世界は幅広く、昨年は駅伝、体操、競馬、ボクシング、そして野球と、さまざまなスポーツの取材に携わり、多岐にわたる経験を積んできました。

しかし、そんな中で「自分がこの会社に入って何が本当にやりたかったのか」が見えなくなる瞬間が何度もあったと本音を明かします。

漠然と仕事をしている自分への不安

佐藤は自分の人生観について「選択はいつ正解になるかわからない」と考えており、チャンスがあれば様々なことに挑戦してきたと語ります。

しかし同時に、その多様な経験によって「自分の行き先が明確じゃない」「漠然としている」状況に不安を感じることもあると率直に打ち明けました。

佐藤は3年目ならではの悩みに直面していたのです。

入社当初と比べて業務や環境に慣れ、新たな挑戦も増えてきました。さまざまな変化が積み重なる中、大きく環境を変えた友人たちの姿を目の当たりにし、「漠然と仕事をしてることに対する不安感」に悩まされる日々だったといいます。

沖縄キャンプでの葛藤

今年の2月6日から13日までの1週間、佐藤は中日ドラゴンズの沖縄キャンプの取材に行きました。野球の仕事を始めてわずか約4ヶ月という状況で、初めての長期取材に大きな不安を抱えていたのです。

不安の根源は野球の知識不足にあったと佐藤は説明します。そしてドラゴンズを長年追ってきた経験がないため、知識面では他の記者たちに及ばないという引け目もあったのです。

現場では基本的な情報すら確認が必要な状況でした。選手の練習メニューを目にしたとき、「これは普段からやっている練習なのか」という疑問を持ちながらも、「もしこれが日常的なことだったら申し訳ない」と質問を躊躇するような葛藤がありました。

さらに「右投げか左投げか、右打ちか左打ちか」といった選手の基礎知識にも確信が持てず、まさに「右も左もわからない状況」での取材だったと佐藤は振り返ります。

「憧れの仕事」への思い

そんな中、同じ大学出身の20歳ほど年上の記者の先輩と、沖縄での取材期間中に飲む機会がありました。

そこで佐藤が抱えていた漠然とした悩みを相談すると、先輩は「自分もそういう時期があったよ」と共感してくれた上で、「他にもやりたいと思ってる人がたくさんいる仕事だと思って、俺は働いてるよ」という言葉をかけてくれたそうです。

佐藤は、野球というスポーツ、野球選手と一緒に仕事をしたり、交流したりしたいと願う人が世の中には数多くいることに思いを馳せました。

バンテリンドームナゴヤでの取材中にも、毎試合多くのファンが集まる光景を目にし、選手と関わりたいと思っている人々は大勢いるけれど、それは誰でもできることではないという現実に気づかされたのです。

視野が狭くなっていた自分

「今自分は視野が狭くなってるんだ。広く見てみたら、自分がやっている仕事は誰もができる仕事じゃないっていうことを改めて痛感した」と振り返る佐藤。

入社前、佐藤はアナウンサーを憧れの職業として見ていました。しかし実際に仕事を始めると、日々の業務に追われるうちに視野が狭くなり、かつて抱いていた純粋な思いを忘れていたことに気づいたのです。

「他にも同じような仕事をやりたいと思ってる人が、憧れている人がいる中で、自分がやらせてもらっている」という視点に立ち、新たな心構えが生まれました。

いちサラリーマンである自分が、イベントなどで多くの人から応援されることが、普通の仕事ではあり得ない特別な経験だと気づいたといいます。

「改めて、本当に今自分が置かれてるこの環境に感謝して進んでいかなきゃいけないなと思うし、なんかちょっとしたことでくよくよ悩んでんじゃねえよ自分って思って。
いま与えられてる仕事に感謝して、いろんな人がやりたいと思ってもできないことだから、その人たちの気持ちも背負って、さあ頑張ろう」と、入社3年目の春を迎えた佐藤は力強く決意を語りました。
(minto)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP