3月12日は「スイーツの日」と「駄菓子の日」

日本には、国が定めている祝日や季節の行事だけではなく、企業などが独自に定めて登録した記念日が数多く存在します。3月12日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、この日が「スイーツの日」「だがしの日」であることから、つボイノリオと小高直子アナウンサーがスイーツについての話題にします。
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3月12日は「スイーツの日」で「だがしの日」。
つボイ「洋菓子の記念日と、駄菓子の記念日が同じなんですね。和洋の菓子の記念日が一緒とは」
小高「そうなんですよ、スイーツの日は『ス(three=3)イ(1)ーツ(two=2)』と読む語呂合わせで、お菓子の魅力をより多くの人に広めることを目的に、株式会社スーパースイーツが2008年(平成20年)に制定したんです」
現在スーパースイーツを率いているのは、世界的に有名なパティシエ辻口博啓さん。
今年のバレンタイン時期にジェイアール名古屋タカシマヤで開催された「アムール・デュ・ショコラ」にも出店し、能登半島を支援する現地の食材を使ったチョコなどを販売しています。
スイーツ界でもSDGs
チョコレートやスイーツの世界でも、最近はSDGsを意識した商品が多数販売されるようになっています。
つボイ「原料に対するフェアトレードの意識もだんだん浸透してきましたよね。こどもたちを応援するための寄付ができるような商品もあるんですよ」
小高「フェアトレードと言えばチョコレート、と思い浮かぶ人も多いと思いますけど。規格外の農作物を使って食料廃棄を減らす工夫とか、他にも消費期限を長くできる包装の工夫、二酸化炭素を減らす素材で包装、なんていうのもありますよ」
駄菓子に関する記念日
一方で「だがしの日」の由来について気になっているつボイ。
こちらは、全国の駄菓子メーカーなどで結成された「一般社団法人DAGASHIで世界を笑顔にする会」が制定したもの。
その理由は、この日がお菓子の神様・菓祖として知られる田道間守の命日だから。
提唱したのは、田道間守を祀る和歌山県海南市の橘本神社の前山和範宮司だそうです。
この田道間守は、垂仁天皇に常世の国(当時は海の向こうにあるとされた異世界)へ派遣され、日本に年中良い香りを放つ木の実を持ち帰ったと伝えられています。
しかし、田道間守が戻った時には、すでに垂仁天皇は崩御。嘆き悲しみ天皇の陵で自ら命を絶ったそうです。
この木の実は橘という現在のミカンにつながる実であり、田道間守は「ミカンの神様(柑橘の神様)」とも言われています。
つボイ「なるほど。果物のことを水梨とか言いますもんね」
小高「昔は、お菓子と言えば柑橘類などの果物のことだったんです。『菓』の字には、果物の『果』が入っていますし」
傷みやすい季節の果物を干したり煮たり、保存できるように工夫したことが現在のお菓子につながっているとも伝わります。
(葉月智世)
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