CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

保険料が払えなくなったら即解約となってしまうのか?

保険料が払えなくなったら即解約となってしまうのか?

『北野誠のズバリ』の1コーナー「ズバリマネー相談室」では、税金や貯蓄、投資、保険など、お金に関する疑問や相談を募集し、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナーが回答しています。2月10日の放送では、「家計の事情でいったん保険を辞めるべきか」との質問に対し、針田真吾さんが回答しました。聞き手はパーソナリティの北野誠と大橋麻美子です。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

保険の再加入は難しい?

今回の相談内容は、次のとおりです。

「半年ほど前からメンタルの不調で休職することになり、あと半年ほどは休もうと思っています。

休職中は傷病手当金が受け取れるとは聞いていますが、それでも収入は減るので家計の見直しを始めました。
固定費の携帯料金は格安スマホに変更、あとは保険契約も最低限は残して後は解約しようかと考えています。

ですが、病気をすると加入しづらくなるとも聞いているので、復職するまで粘るかどうか悩み中です。
今後復職が思うようにできない場合、保険料を滞納することも考えられますが、その場合は解約になるのでしょうか?」(Aさん)

滞納すると即解約?

メンタル疾患の場合、死亡補償や医療保険、入院補償などが5年以内に診察履歴があると新規加入が難しいケースがほとんどです。

一方で持病があっても加入できる保険には入れるものの、どうしても保険料が割高になったり、補償が十分でなかったりするものが多いため、現在の保険に入り続けるのがベストです。

気になる今回の質問については「滞納しても即座に解約とはならない」と針田さん。

例えば生命保険は2か月、損害保険は3か月猶予期間があり、1月分の保険料が払えない場合、生命保険は翌月2月末まで、損害保険は3月末までに払えば良いとのことです。

支払えなくなったらどうなる?

それでも保険料が支払えない場合は、解除、失効、自動振替貸付の3パターンに分かれます。

「解除」はいわゆる強制解約のことで、自動車保険の場合は等級が6等級まで戻ってしまい、せっかく保険料が安くなっていたのに元へ戻ってしまいます。

生命保険の場合は「失効」で、解除とは少し異なり、復活できる場合があります。

未納したお金を払い、もう一度健康状態を申告して保険会社の審査がクリアできれば元に戻せるというものです。

針田さん「もし失効されそうな方は、その措置があるかどうかを確認していただきたい。だいたい半年や1年以内なら復活できますよ、という期間の制限もあるはずなので、その点も確認いただいた方がいいですね」

積立型生命保険だけにある制度

一方、積立型生命保険には「自動振替貸付」というものがあり、この場合は保障が残り解除されることはありません。

これは、自分が今まで積み立ててきたお金を使って、払えなくなった保険料に充当するという制度です。
積立金が底をついてしまうと終了となってしまいますし、保険会社によっては期間に制限があります。

また「貸付」とあるとおり、あくまでも保険会社が貸している扱いであるため、だいたい3か月以内に返すと無利息ですが、それ以降だと利息をつけて返さなければなりません。

返した後も、今までどおり毎月保険料が払い続けられるのか考えておく必要があります。

保障内容を見直しも一案

もし保険料を減らしたいのであれば、保障内容を見直して減額するという手もあります。

さらに積立型生命保険特有の制度で「払い済み」というものがあり、保険料の支払いは今後行わず、今まで積み立てててきたお金を使って今後の保険契約を精算するというもの。

従来の保障からはかなり減りますが保証は残り続け、積み立てられたお金はそのまま保険会社が運用するため、多少はお金が増える可能性があります。

また、以前のように保険料が払える状況に好転した場合は、保険会社にもよりますが、1年から3年以内なら復旧という方法で変更前の契約に戻すことができるとのことです。

さまざまな方法や条件があるため、保険料が払えなくなったら保険会社に問い合わせるのが良さそうです。
(岡本)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP