温泉マニアが「給油しに行く」という名湯?新潟県「新津温泉」
毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、温泉好きの高田寛之アナウンサーが全国のおすすめ温泉を紹介しています。1月30日の放送で紹介したのは、新潟県新潟市にある「新津温泉」。実は温泉マニアの間では有名な特徴のある温泉だそうです。いったいどんな温泉なのでしょうか?
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新津温泉のある場所は昔は新津市でしたが、2005年に編入されて現在は新潟市。
元ドラゴンズの左ピッチャーだった笠原祥太郎投手の出身地でもあります。
笠原投手は2016年にドラフト4位で入団し、2019年には開幕投手を務めました。
2022年、この年初めて行われた現役ドラフトで横浜DeNAベイスターズから指名され移籍。現在はオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに所属しています。
さて新津温泉へは、CBCのある名古屋市中心部から490キロ。
車では5時間50分で到着。磐越自動車道の新津インターチェンジで降りてすぐ近くだそうです。
公共交通機関だと東京経由で上越新幹線に乗って新潟駅まで行き、信越本線に乗り換えて新津駅で下車し徒歩16分。名古屋駅からうまく乗り継げば4時間30分で到着とのこと。
駐車には注意
10月に足を運んだ高田アナは、米どころ新潟の、高速道路から見える刈り取った後の田んぼの広さにびっくりしたそうです。
高田「新津の中心部は栄えてますが道が細いんですよ。さらに歩行者が多く交通量もある。街中運転の難易度は高いです」
新津温泉の駐車スペースは砂利敷き。広くて停める場所には困らないそうですが、建物の正面は足の不自由な人がタクシーで来た時に降りるスペースになっているので、そこは駐車しないよう注意してください。
給油しに行く
古い木造建物。受付で500円払って入場。廊下をミシミシ言わせながら奥へ。
高田「これがわくわくするわけです」
矢印の通り右に進んでいくと特徴のある香りがしてくるそうです。
高田「温泉好きな方なら、あの匂いねってわかる油の香り。ここは油温泉です。ガソリン系の匂いがムワ~ッと漂ってきます」
温泉好きな人たちの間では、新津温泉に行くことを「給油しに行く」と言うんだとか。それほどまでに強烈な油臭がするそうです。
長湯可能な温度
広い脱衣場には鍵のかかるロッカーはなし。格子状の棚に荷物を突っ込むタイプ。
ガラス戸を開いて中に入ると、さらに強くなる油の香り。それほど広くない浴場の中央部分に楕円形のタイル風呂が一つ。
高田アナ曰く、無理すれば5人は入れそうですが「快適さを求めれば3人が限界の大きさ」だそうです。
かけ流し口には、源泉から温泉と一緒に組みだされる石などが浴槽に入らないようにネットをかけられているんだとか。
温泉はやや黄色がかった透明。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉の温度が43.8度。夏はそのままですが冬は加水加温ありのかけ流しになるそうです。
高田「私が行った10月は、まだ加水加温の時期ではなく、ラッキーにもそのままの状態のお湯に入ることができました」
浴槽内の温度は42.3度の表記。しかし入るとやや温めに感じて、長湯ができたそうです。
ギャップが面白い
塩素消毒ありの表記があったそうですが、油の香りが強烈すぎて塩素の匂いは感じないんだとか。
高田「人間の鼻と言うのは面白いもので油臭に慣れてきます。入った瞬間は、最後までいられるかな?と思ったんですが、いつの間にか感じなくなりました」
油臭の温泉なので油が肌に付いた感触を想像しがちですが、まるで違ったそうです。
温泉の成分は肌にヌルヌル。つるすべに近い感触。匂いから想像する感触のギャップに違和感を覚えたという高田アナ。
温泉の効能は非常に強いようで、浴槽の縁のタイルは変形していたとか。
高田「上がると肌がすべすべになった感じが実感できると思います」
新津温泉には、休日になるとアトピー性皮膚炎に悩んでいる人が全国各地から訪れるそうです。
(尾関)