TBS系朝の情報番組『THE TIME,』の中継コーナーに、CBCテレビの若狭敬一アナウンサーが登場。愛知県扶桑町から世界一長い「守口大根」を紹介しました。

　若狭アナは広々とした大根畑にいます。早速、土の中に植わる長い大根を引き抜きますが、採れたのは肩幅くらいの長さ。確かに大根としては長いものの、期待していたほどではないようで渋い顔。しかし、そこは準備万端。すぐ横の大根を持ち上げると、今度は見事な長さです。「正直に言います。こちらは用意していたものです！」と、笑顔で中継をスタートさせます。

　守口大根は、長さが平均で120～130センチもある細長い大根。2013年には191.7センチの守口大根がギネス世界記録に認定されました。大阪・守口地区が起源と言われますが、今は愛知の扶桑町、岐阜の岐阜市でしか栽培されていません。扶桑町は全国シェア７割です。

　若狭アナは畑の土が断面のように掘りこんである一角を紹介。長い大根がきれいに並んで埋まっています。なぜこんなに長く成長するのか、生産農家の天野晴満さんに話を聞きました。天野さんは「土がいいからです。サラサラで（畑の）高度も深い」と説明。若狭アナは「木曽川も近いので、柔らかい土が特徴です」と納得の表情です。

　続いて若狭アナはトラクターによる収穫作業を生実況。「（トラクターの爪が）畑の畝（うね）を圧迫。すると大根が浮き上がってきます！」爪が上がると、長い大根が並んでのれんのようです。

　若狭アナはきれいに洗った生の大根をガブリ。「味は大根そのものですが、瑞々しさは少なく、繊維をものすごく感じます」とリポート。

　収穫された守口大根は、ほとんどが「守口漬け」という漬け物に加工されるため、あまり市場には出回らず、漬け物店が仕入れるそうです。映像では奈良漬け製法による守口漬けの作り方も紹介。巨大なタンクに大根を並べ、熟成に足掛け３年を要します。

　ここからは「漬処壽俵屋扶桑總本家」店長の武内栄子さんも加わり、守口漬けの商品を紹介します。

　若狭アナは、1本を長いまま袋詰めにした商品を手に取り試食。「奈良漬けよりアルコール感は控えめ。みりん粕でまろやかな甘味になっています！」「大阪生まれ、愛知育ち、製法は奈良漬けの守口大根でした！」と最初の中継を終えました。

番組後半のおかわり中継では、守口大根のおでんを紹介。若狭アナは「愛知といえば味噌。味噌と一味をかけていただきましょう！」と湯気が上がるおでんを頬張ります。「出汁がしみていますが、繊維を感じて歯応えがある。絶対に煮崩れしないそうです！」と伝えました。

（1月20日（木）放送TBS系『THE TIME,』より）